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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


「脳科学と教育」記憶・脳波・男女脳F [2014年08月12日(Tue)]
「脳科学と教育」メモFを送ります。

@ 性的成熟を迎えた後は受容体の数も減り、記憶能力も学習
 能力も衰えていく。

A NR2にはA・B・C・Dと4つのサブタイトルがあり、その
 中のBが記憶と学習の中心的役割を果たす。NR2Bは視床
 下部・脳幹・小脳・扁桃核では若干増、大脳皮質と海馬で
 は2倍増、知能が驚くほど向上した。副作用はなかった。
 人間でもNR2Bは増やせる。人間もマウスも同じなので、
 能力増強に使える。

B「頭の良くなるクスリ」を作る可能性は十分にある。のめ
  る薬も可能である。

C 病気とノーマルは紙一重、治療と増強も紙一重である。

D 記憶の基本メカニズムはシナプスの長期増強(LTP)にあ
 る。LTP関与タンパクはNMDAを含め他に数10ある。

E CREBタンパク質の転写因子は眠っている遺伝子を目覚め
 させ、連続的・雪崩現象のごとく立ち上がらせる。(カス
 ケード現象)LTPの成立には不可欠である。

F 短期記憶を長期記憶に変わらせるLTPの成立によってニュ
 ーロンのシナプス構造そのものが変化する。

G ニューロンのシナプス変化を形態的・機能的変化へと継続
 的・安定的にもたらすものは遺伝子レベルの変化としか考
 えられない。

H 脳弓切断ラットは短期記憶のみ7時間、正常ラットは長期
 記憶が成立した。

I CRABの強化―たった1回の経験でも強い長期記憶を形成
 することがある。

J 人間でもたった1回の劇的体験が一生残ることがある。こ
 れはLTPでは説明できない。

K 人間の脳は進化の最先端にある。

L 人間の脳には、爬虫類脳から哺乳類脳、霊長類ヒト脳まで
 含んでいる。

M 人間のシナプスは発火・結合・増強(LTD)などをする。 

N 長期増強の3つの特徴は、@特異性(興奮したものだけ強
 化する)A協同性(全部刺激)B連合性(組み合わせ)で
 ある。

O 脳の役割は、
 @ 知:中心溝から後半、脳全体の約60% 後頭葉15%
    頭頂葉20% 側頭葉25%・・・ものおぼえの良
    い・悪いを司る。学習の中枢
 A 情:脳幹の最前部、古い脳で大脳辺縁系と呼ぶ。脳全体
    の5%、情動の中枢である。
 B 意:前頭葉 脳全体の35% 促進と抑制のバランスを
    司る。意思と人格の中枢である。

P 全ての体験知識は感覚や知覚の組み合わせで起こる。

Q 連合野は高度な働きをする。視覚連合野・頭頂連合野・側
 頭連合野・前頭連合野などがある。

R 純然たる感覚野・運動野・視覚野は少なくほとんどは連動
 野である。

S 大脳の皮質は円柱状のコラムからできてりう。まとまって
 いる機能する。

21 更に細分化して機能ごとに分類する。

22 円柱コラム構造は直径1ミリ以内、0.8ミリ程度が多い。

23 6層構造で入力層・出力層・皮質間連絡層に分かれる。

24 活動は電気現象を伴う。光トポ・血流・脳波・MRI・fM
 RI・PETなどがある。

25 脳の働きは脳波でわかる。α波とβ波が重なると痴呆状態
 を示す 
26 α波・・・落ち着き 出来上がった神経回路の日常的な活
     動状況を示す。大人の脳波
 β波・・・活動中・興奮 
 θ波・・・眠気 樹状突起の細かい枝がどんどん伸び、つ
     なぎかえている状況を示す。
 δ波・・・深い眠り 遺伝子プログラムに従って神経回路
     がどんどん発現する状況。

17 人間、特に子どもの教育は、「脳全体を育てる」ことが重
 要です。PQに偏っては上手くいきません。                                    −参考 森昭雄先生の著書―
18 脳の配線の特長は、
 @ 進化する
 A 変更する
 B 訓練で育つ
 C 意欲の方向に向かう
     
19 脳の働きを良くする方法
 @ 問題に直面して逃げない。
 A 良い書物を読む。
 B 情報を選択して 取り入れる。
 C 未知の分野に目を向ける。
 D いい友人を持つ。
 E 特技や趣味を持つ。
 F 自分の意見を正確に相手に伝える。
 G 多くの人と話しあう。
 H 歴史を学ぶ。

20 脳の働きを悪くするのは・・・
 A 早寝・早起き・朝ごはんを守らない。
 B ゲーム・ケイタイをどんどんする。
 C 責任を回避・転嫁する。(逃げる・隠れる・ふてくさ
   れる)
 D 不平・不満・いいわけをする。人のせいにし、相手を
   批判する。
 E 悲観・あきらめ・絶望する。
 I もう遅い、手遅れだと思う。
・ ニューロンは成長する。ネットワークを作る。逆に、停滞
 もするし、切れることも、死ぬこともある。

21 男性の脳と女性の脳
 @ 女性の脳が原型で、男性の脳はホルモンシャワーを浴び
  て男型になる。
 A 脳の男性化は妊娠5ヶ月頃、臨界期を過ぎれば戻れない。
 B ホルモンの男性化が行われないだけ、脳には女性的な部
  分が残る。
 C 男性脳と女性脳の中間段階に男女の脳は存在する。
22 男女脳の違い
 @ 性的二次核はオスがおおきい。
 A 視交叉上核は24Hのリズムを作る。男性は球状、女
   性はラグビーボール状、大きさは同じ
 B 脳室周囲核はメスが大きい。メスの性周期・排卵をお
   こす。
 C 前視床下部間質核の第三亜核は男性が大きい。
 D 脊髄においても男女差がある。腰髄のオヌウ核は男性
   の勃起を支配する。ニューロン数が男性200個、女性
   60個である。
 E ハタネズミの海馬はオスが大きい。
 F 脳梁(2億本)は男は管状、女は丸く膨らんでいる。
   女は50歳くらいまで増加する。
 G 全交連は言語や感情の細やかさに影響する。女性が大
   きい。
 
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