こんにちは、はみだしぶろぐ(@hamidasiblog)です。
みなさん、これまでの人生の中で、言葉に救われるという経験ありますか?
本当の窮地に立った時、救ってもらったと心から思える言葉を紹介したいと思います。
典型的な理系脳だった私
私は典型的な理系の学歴でして、国語がどちらかというと苦手で、あまり読書をするほうではありません。
文学や言葉によって心のそこから気持ちが大きく動かされるという経験がありませんでした。
日々の忙しさで薄れていた生き物としての感覚
サラリーマンとして、仕事に没頭し忙しく会社の行き来をしていた時は、自然を感じるという機会を持てませんでした。
また、積極的に持とうという意識も低かったです。
首の神経障害によって、初めて味わった気候の影響に対する感度
交通事故のよっておった首の神経痛。
その時初めて気候の影響を身を持って感じました。
整形外科のリハビリに毎日のように通っていたのですが、自分が調子が悪い日は周りの高齢者を中心とした患者さんも調子がわるいのです。
影響を与えているのは、気温、気圧や天気といった自然の気候の影響でした。
野口晴哉語録 養生訓に出会う
首が痛いので、いろいろな痛みに対する対処法を探す日々が続きました。
そのなかで、野口晴哉の存在とその語録『養生訓』と出会いました。
野口晴哉語録 養生訓
全文はかなり長いので、気に入っている部分を一部を引用します
何を食っても旨く 如何に働いても疲れず どんな場処でもグッスリ眠れ
少ない食物からでも栄養を豊富に得 短い時間の眠りで新しい元気を得
働いて疲れず 眠って夢見ず 寒暑風湿を快く感ずるよう生くることが
何よりの養生であるのだ
寒暑風湿を避け 眠りを多くし 働くを少なくし 食うを多くし
不平を大にして生きてゆくことは 不養生のもっともなるもの
この文を読んで、心底自分の今までの生き方は不養生そのものだったなと思いつまされました。
そして、生まれて初めて言葉というもので心が心底動かされ、号泣しました。
特に寒暑風湿を快く感ずるという一節。
自然を感じるということが人間にとっていかに重要なことかあらためて考えさせられました。
野口晴哉とは
野口 晴哉(のぐち はるちか、1911年9月(明治44年) - 1976年6月22日(昭和51年))は、日本の整体指導者で野口整体の創始者
養生するということ
養生とは
生を養うこと。すなわち人間の身体の状態を整えること、健康を増進すること、病気の自然治癒をうながすことなど。
私はこの養生訓の全文を、持ち歩いている手帳のマンスリーカレンダーの裏に貼って辛い時に読むようにしています。
そして、辛いことがあるとこの文を見返し、人生の中でもどん底だった時のことを思い浮かべてます。
そうすると、辛い出来事もあの時よりはましと思えたり、この経験がのちの糧になると思えるようになりました。
ぜひ、野口晴哉語録『養生訓』の全文を読んでみることをオススメします。