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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


学校便りー感謝・お礼ー [2012年02月14日(Tue)]
 17年1月28日 第一回脳科学の知見を生かした『心の教育』研究発表会を開催しました。そのお礼・感謝メモ、学校便り用にしたためた記録メモです。校長として私の「感謝と決意」が漲っています。 
○今、思うこと 
発表会前日まで、「一体何人来てくれるのだろうか」と心配でした。蓋を開けてみると驚いたことに470名もきました。熱気の溢れる研究発表会でした。脳科学と銘打った日本最初の研究会だったと思います。TOSSという研究集団は動いていました。しかし、学校を挙げての研究にはなっていませんでした。
 
 世界は脳科学を軸として動いているのです。しかし、教育界は動きません。社会は動いているのに“笛を吹けど踊らず”です。社会は求めているのです。先日は高砂小の小山校長、昨日は常盤小の小宮校長に会いました。学校見学とともに脳科学のことを話しあいました。
 
 現状では行政組織として関わることは難しいようです。できるとするとフィンランドのように、重要性に気付いた人から始める以外ないと思いました。
 行政の役割は、脳科学についても
 
 @ 自由な研究を認める。 
 A 学校研究も個人研究も認める。
 B 禁止・抑圧をしない。押さえない。 
 C 黙認する。 
 D 見守る。 
 E 陰ながらの支援をする。 
 F 結果を報告させる。 
 G 結果を蓄積する


等でしょう。これらは志さえあれば、誰でも・すぐにできること、確実に成果が出ます。研究発表6年後の今春、柿沼さんが東大U文に現現役合格しました。みんなそれぞれ頑張っているようです。
 
 私は脳科学を踏まえた教育研究を私は切望しているのです。揺るぎなき教育のためです。子どもの幸せのためです。日本のためです。もう67歳になります。「脳の世紀」宣言から23年もたってしまいました。外国はどんどん成果を積み重ねています。教育界の皆さん、よろしくお願いいたします。

○感謝・お礼『学校だより』メモ         

     「心の教育」自主研究発表会を終えて
                           
                   校長 桑原清四郎

 お父さん・お母さん、おじいさん・おばあさん、地域の皆さん、本当にありがとうございました。
皆さんのお陰で素晴らしい発表会となりました。ただただ感謝です。ありがとうございました。
 
夢中で準備しながら、前日も何人きてくれるだろうか。心配でした。当日蓋を開けてみてびっくりでした。参会者が470名もありました。
 授業公開、ブラバン発表、森教授の脳科学講演一つ一つが驚きでした。脳科学への関心の深さを知りました。
 
 4年前本校に着任しました。「歓迎!桑原校長先生」の垂れ幕はビックリでした。皆さんの願い・期待が伝わってきました。全力で子どもと知地域に尽くそうと思いました。以来4年死に物狂いで仕事をしてきました。キャッチフレーズは「子どもとともに「地域とともに」「友だち大好き 先生大好き 学校大好きな子」、合言葉は「欠席ゼロ」「根丈夫な子」、ねらいは「幸せの基礎づくり」でした。
 
 教育は「教育の現代化」「ゆとりと充実」「新しい学力観」と限りなく揺れ動き、迷走してきました。「特にここ10数年、文科省の担当者が変わるたびにキャッチフレーズがかわりました。 
 「ゆとり教育」「2学期制導入」「5日制」「学力向上」「心の教育」「生きる力」とくるくる変わっってきました。方針の変更・混乱が教育の混乱を生みました。学校の混乱が子どもの不幸を増幅させました。社会の混乱が貧困層を直撃し、貧困を生みました。本校は川口駅からバスで25分徒歩5分です。経済・文化格差が教育格差をうみ、教育格差が社会全体の二極分化を促進させました。子どもの教育に不公平・差別があってはなりません。絶対に許されません。にもかかわらず・・・。
 
 良い教育を受けた子どもとそうでない子どもの間には超えられない溝が生まれます。親からほったらかされた子どもは一体どこに行けばいいのでしょうか。学校からも先生から見放されたら一体どこへ行ったらよいのでしょうか。子どもの不幸は限りありません。
 
 子どもの不幸の殆どは親と家庭、教師や校長にあります。今、社会が一番求めている資質・能力は何でしょうか。バイタリテーや対話能力、責任感・協調性などではありませんか。個性や適性ではないのです。ましてや語学力やパソコンなどではありません。
 
 社会が求めているのは、元気の溢れる子です。何事にも恐れず挑戦する子です。目を輝かして理科実験する子です。朝読書に夢中になる子です。どんどん遊びまくる子です。土日にはサッカーや剣道に打ち込む子です。
 
 こたつに入ってパソコンやテレビ、ゲームにかじりつく子ではありません。我慢なし、辛抱なし、意気地なし、努力なしではありません。「幸せの基礎づくり」です。家庭の「早寝・早起き・朝ご飯」が極めて重要です。単純な事ですが難しいのです。勝負は実行するかしないか、努力するかしないかだけです。親の責任が重いのです。
 
 本校に赴任して4年たちました。「子どもとともに地域とともに」を旗印に身を粉にして働いてきました。それまで30数年間、実践し続け考え続けてきました。子どもの不幸を見過ごすことはありませんでした。闘い続けてきました。5回の入院、大きな手術2回、死の淵に立ったことは2回もありました。どんなに苦しくとも逃げることはありませんでした。
 
 教育の混乱・危機が、学問の精神の欠如、実験検証すなわち実証の欠落にあることがわかりました。突破・克服するためには、徹底した実証、自然科学の手法を日々の教育活動に生かすことでした。

 @数えること・測ること・比べること。
 A「あれ・それ」を使わないこと。
 Bまずメモをとること、何事においても記録をとること。
 Cストップウオッチや万歩計を使うこと。


でした。
 特に驚異的に発展している脳科学の知見を教育に生かすことでした。曖昧模糊とした一般論を語らないこと、教育界の言葉を語らないこと自然科学の言葉だけを語ること地味な地味な作業・ごく当たり前のことを黙々と積み重ねることでした。
 
 本校は地域・保護者PTAとともに、「子どもの幸せ」だけをめざして歩み続けてきました。「志と気概に溢れる子」「根じょうぶな子」、「気力・体力・学力」の溢れる子を育てるために全力を尽くしてきました。その一端が今回の研究発表会でした。
 
 登り棒やタイヤ跳び、相撲や縄跳び、朝読書に読み聞かせ、運動会・持久走記録会、音楽会・クリスマスミニコンサート、委員会やクラブの活動等々・・・・。全ての活動が1年・2年・3年と螺旋的に高まっていきます。本校のほど良い緊張感と不思議な落ち着きはその賜物です。愛情の溢れた雰囲気を生み出しています。子どもたちは見守られている安心の中で学んでいます。落ち着いています。表情を見ればすごわかるはずです。 
 
 今回の研究会は本校一年間の総決算でした。心の教育を探る165冊の基本文献549枚の写真模造紙40枚の活動報告児童推薦図書38冊等全て活動の記録です。更に今年職員に配布した脳科学関連資料プリント38種類(お土産用)も用意しました。理化学研究所や科学未来館の資料も展示してあります。今週中いっぱいは展示しておきます。ぜひご覧下さい。私か教頭が簡単な説明をいたします。 
 
 5校時は全校全クラス・7教科の研究授業でした。終わるとすぐに全体会、ブラバンのオープニングから始まりました。記念講演は日大の森昭雄教授の「脳科学と教育」でした。128チャンネルという最新鋭の測定機器を使った研究発表でした。衝撃的な内容でした。一枚一枚のスライドに映し出された内容は衝撃的なものでした。寒くて暗い体育館、身を乗り出して聞き入る姿は凄いものでした。お客様は幼稚園24名、小学校39名、中学校5名、高校4名、大学・研究所9名、マスコミ・出版8名、市議2名、評議員・民生委員7名、職員の両親4名 計102名でした。
 
 教頭と齋藤教諭のお礼の言葉と花束贈呈な真にこころのこもったものでした。閉会のことばの後、私は「脳科学と教育」の研究会を立ち上げることを提案しました。ここから教育の再構築がはじまることになるでしょう。私たちは「脳科学と教育」の架橋・融合をめざして第一歩を踏み出しました。どのような旅になることでしょうか。ご参会の皆様ととみに陰に陽にご協力頂いた皆々様に心から感謝申し上げます。有難うございました。                  
 さて、6年生の皆さん、卒業まで34日です在校生の皆さん、進級まで36日です思い残すことはありませんか。悔いは残りませんか。いっぱい友だちを作ってくれましたか。先生にいっぱいほめてもらいましたか。勉強に運動に精一杯頑張りましたか。
 保護者の皆さん、思い残すことはありませんか。かわいいわが子を愛し尽くしましたか。かわいがり尽くしましたか。苦楽をともにしてくれましたか。早寝早起き、宿題忘れ物、3度3度の食事、大丈夫だったでしょうか。悔いは残りませんか。もう一度振り返ってください。
 
 今年度も4月以降、その時その時に、特に大事と思うことを学校だよりで伝えてきました。校長としての願い・課題・方針を示してきました。もう一度読み直し、学校の意をくみ取ってください。子どもにとっても保護者にとっても、本校にとっても見逃すことの出来ない大事なことは網羅されているはずです。2月と3月、1年間の仕上げですから・・
                      ー以 上ー
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