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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


川口工業高校講演レジメ [2013年03月02日(Sat)]
川口工業高校講演のレジメです。
ご活用下さい

挑戦する川口工業高校!生徒諸君・先生方に期待する
 ー人間成長の原理を経験と脳から探るー
              脳科学教育研究所長 
              桑原 清四郎
1 はじめに(挑戦する川口工業高校)
 ・エコカー・ロボットなどで活躍、マラソン大会で鍛錬
 ・授業・実習・出前授業・川口商工会議所との連携
2 今、一体何が大事か。(丈夫な脳は木の如し!)
(1)今求められている資質
 ・バイタリテー ・対話能力 ・責任感
(2)成長を阻害するもの
 ・ゲーム ・睡眠不足 ・運動不足 ・勉強不足など  
(3)体の乱れ・生活の乱れ
 ・慢性疲労症候群、廃用症候群、不規則な生活、時計遺
  伝子の乱れ
(4)解決のヒントは脳にある。
 ・脳の可視化が飛躍的に進み、病状把握が的確になった。
3 脳の原則8カ条
 @ 脳はオープンマインドである。
 A 脳は全体最適を求めて機能する。   
 B 脳は相互補完で働く。
 C 脳は出力に依存する。   
 D 脳はネットワークで機能する。
 E 愛が脳を活性化する。   
 F 脳はウソをつけない。
 G 脳の目的は「幸せ」である。   
4 愛は脳を活性化する
 ・キーワードは愛、愛されて育つ・愛して育つ 
 ・生きる目的は幸せ、幸せになるようにプログラムされ
  ている。
 ・登校時の握手!握り返し・応答ぶりでわかる子どもの心
 ・愛の実践は一般常識との闘いになる。
  ーいじめ・差別・貧困を心底許さないー
 ・愛されると脳は全開する。愛されないと脳は閉じる。
 ・実践の法則 ほめる:叱る=7:1(愛と義)
 ・上手な褒め方・叱り方が指導の成否を決める。
5 脳のしくみと働き
(1)脳の仕組み
 ・脳幹・・・ワニ脳・・・逞しい子・バイタリテー溢れる子
 ・大脳辺縁系・・・哺乳動物脳・・・喜怒哀楽が出せる子
 ・大脳新皮質・・・サル脳・・・ものしりで勉強ができる子
 ・前頭前野・・・・ヒト脳・・・やさしく人間性の良い子
(2)脳の働き
 ・脳の配線構造は8歳で95%もできあがる。
 ・シナプスが結合すると情報は伝わる。
 ・ガバッと喰いつくとスパインが大きく膨らむ。
 ・新しく覚えると新しい樹状突起が増える。 
 ・正常に繋がった神経細胞
   ー配線がスッキリ伸びると学習も良く分るー
 ・混線した神経細胞
   ー混乱・混線させると学習が分らなくなるー
 ・脳の配線が未熟だとその分だけ学習遅滞がおこる。
   −残存能力を生かすこと。分かるところから始める。
 ・脳回路が損傷すると修復がおこる。また、側枝や新回路が
  できる。
 ・死んだ細胞や生き残った神経細胞の例(71%:9%)
(3)心・体の健康
 ・メンタルヘルスの仕組み
 ・心の3要素は神経伝達物質の働きによって決まる。
  (ドーバミン・ノルアドレナリン・セロトニン)
(4)男と女の違い 
  @ 興味・関心、大事にすることがちがう。
  A 女が強い。生命力・言葉・金銭感覚が違う。
  B 女は生活全般先々まで考えている。
  C やる気は男、共感は女
  
6 脳科学に学ぶ10カ条、みんなに伝えたいこと。
  @ 熟睡せよ。その時、脳は整理・記憶している。
    “一日をリセット”する。
  A 早寝・早起き・朝ご飯が鉄則
  B ゲームにはまるな!
  C 全力投球せよ!手・足・口!
  D 学力はイメージが勝負、イメージなければ学力なし。
  E 男が男になる時期は、胎生期・2才前後・青春期の
    3回ある。放置したら「男」にならない。
  F 男と女は相互補完してはじめて幸せになれる。
  G 喧嘩の原因は9割「腹の虫」、残りは「誤解」
  H 成長の鍵は“努力”、脳の機能を活かした“努力”だ。 
  I 脳は使えば使うほどよくなる。回路が増える。
    回線が太くなる。伝道効率が良くなる。
7 おわりに
 ・教育は愛、愛こそ教育です。
 ・脳はやった通りになります。勉強も運動もやった分だけ良
  くなります。挑戦して下さい。思い切りやって下さい。
  自分の人生は自分で切り拓くのです。
 ・皆さん やり切って、川口工業高校の全盛時代を築いて下
  さい。私も全力で支援します。

参考図書 ◎研究向き ○実践向き 
 ◎『脳と人間』 時実利彦著(雷鳥社)
 ◎『脳の話』 時実利彦著(岩波新書)
 ◎『人間であること』 時実利彦著(岩波新書)
 ◎『情操・意志・創造性の教育』時実利彦著(第一法規)
 ◎『目で見る脳』 時実利彦著(東大出版会)
 ◎『脳の生理学』 時実利彦編集 (朝倉書店)
 ◎『愛は脳を活性化する』 松本元著
         (岩波科学ライブラリー)
 ◎『HQ論 人間性の脳科学』 澤口俊之著(海鳴社)
 ◎『セロトニン欠乏症』 有田秀穂著(NHK出版)
 ◎『私の脳科学講義』 利根川進著(岩波新書)
 ◎『脳を育てる』 高木貞敬著 (岩波新書)
 ◎『進化しすぎた脳』池谷裕二著(講談社ブルーブック)
 ◎『男脳と女脳 こんなに違う』新井康充著(河出書房
                       新社)
 ○『脳科学からみた“祈り”』 中野信子著(潮出版社)
 ○『ガリラヤのイェシュー』 山浦玄嗣著
               (イー・ピックス出版)
 ○『愛に生きる』 鈴木槙一著(講談社現代新書)
 ○『ゲーム脳の恐怖』 森昭雄著(NHK出版)
 ○『脳の仕組み科学的勉強法』池谷裕二著(ライオン社)
 ○『元気な脳のつくり方』森昭雄著(少年写真新聞社)
 ○『自分の脳を自分で育てる』川島隆太著(くもん出版)
 ○『頭のいい子ってなぜなの』ヘンシュ貴雄(海竜社)
 ○『子どもを伸ばす一言、ダメにする一言』浜尾実
                  (PHP研究所)
 ○『幼稚園では遅すぎる』井深大(サンマーク出版)
 ○『人間になれない子どもたち』清川輝基著(えい出版社)
 ○『脳内汚染』岡田尊司著 (文藝春秋1600円)
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