Twitterとよく似た機能を持ったWebサービス「Mastodon(マストドン)」が、ここ数日でにわかに注目を集めています。日本では4月11日ごろからじわじわと言及が増えていましたが、13日にはYahoo!ニューストップでも紹介され、一気に話題が拡散されました。
「マストドン」の機能はTwitterとほぼ同じ。アカウントを作り、他のユーザーを探してフォローすると、そのユーザーのつぶやき(トゥート)がタイムラインに表示されるようになります。またTwitterの場合は1ツイート140文字までという制限がありましたが、マストドンでは500文字まで投稿可能。動画や画像などももちろん投稿することができます。
何よりTwitterとの大きな違いは「オープンソース」であるという点。「分散型」をうたうマストドンでは、誰でもサーバ(インスタンス)を立ち上げることができ、どこか1つにトラブルがあっても、他のインスタンスが生きていればサービスを継続することが可能となっています。また、運営会社の倒産により突然のサービス終了……といった事態も避けられます。
マストドンを始める場合は、世界中に存在するインスタンスの中からどれかを選んで登録する必要があります。IDとパスワードを設定し、メール認証を済ませるとタイムラインにアクセス可能に。あとはTwitterと同じように、気になるユーザーを探してフォローし、自分のタイムラインを作っていきます。ちなみに最初にどのインスタンスで始めても、ちゃんと世界中のユーザーとつながることができるのでご安心を。日本では今のところ、いち早くインスタンスを立ち上げた「mstdn.jp」を使っている人が多いようです(現在は利用者の急増により新規登録を停止中)。
もちろんiPhoneやAndroid用のアプリも既にリリースされており、スマートフォンからも利用が可能。筆者も早速登録してみましたが、タイムラインを見ると「取りあえずはじめてみた」「テスト」「にゃーん」「SEX」などういういしいトゥートが並んでおり大変に甘酸っぱい気持ちに。また、インタフェースはTweetDeck風になっており「まだ使い方がよく分からない」といった声もある一方、「500文字も書けるのはいいね」「広告が出ないのがうれしい」といった意見もみられました。
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