2017-04-13

職場のアンディの話2

http://anond.hatelabo.jp/20170413080941

アンディの話続きです。

新卒採用の手伝いを頼まれたアンディはさっそく会社説明会に同行することになり、翌日パンツスーツで出社した。

私はカツカツという音が聞こえた瞬間に思わず下を向いて姿を見ないようにしたが、隣の席の社員から「なんか篠原涼子みたいなの来たよ」と言われたので後ろ姿だけ見たらパンツスーツのお尻がパツパツだった。

私みたいなやる気のない学生が速攻辞退する、非常に効果的な見た目だった。

総務人事部部長はやる気に満ち溢れ社長にも薦められたアンディを優秀だと思い、何度も会社説明会や社内での選考に参加させた。

その度にアンディは「今日は〇〇をやる予定が…はぁぁ忙しい」ととても嬉しそうだったし、twitterでも学生レベルや受け答えについて語っていた。

総務人事部には高卒で働いていて歳は若いが社歴は長い先輩が居た。アンディはその先輩に学生へのお茶出しや名札作りを命じ、もちろん私には経理業務雑用を任せ、完全に一人、男尊女卑社会から脱却した。

同時期に親会社からダイバーシティ」とか「女性活躍推進」とか言われるようになり、一般職から総合職になりたい女性社員立候補制で決めることになった。

社長の大好きなトヨタの本を読んでの感想文と、幹部との面談でやる気を見せる、というものだった。もちろんアンディと、営業事務に居るアスペ立候補した。

 

脱線するがアスペのことについて触れておくと、

アスペ入社から1人、昼休憩の時間自由だった。アスペは先輩から言われても、頑なに午前の仕事が終わるまでは昼休憩を取らず、周りの飲食店が空いている13時や14時から休憩を取ったため、工場の人たちがいつ電話すれば席に居るのか解らず困っていた。

残業する日には17時ごろから1時間ほど夕飯を食べに出かけるという自由スタイルは、昔ながらの会社では他におらず、注意しても直さないので他の営業事務達は困惑していた。

ちなみにアスペ仕事を前担当していた人は、毎日きっちり定時に帰っていた。しかし、幹部達は「他の女性社員は定時で帰るのに、アスペさんは毎日昼もとらず残業していて偉いねー」と言っていた。

 

事務職で雇っているんだから事務作業効率的な人を総合職にするべきなのでは、と私は思ってしまうのだけど、社会というのはそういうものではないらしかった。

アスペの話をしたらまた長くなりました。次回、アンディ総務人事部へ異動編です。

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