恩田陸さん、史上初2度目の「本屋大賞」直木賞とWも初
2017年4月12日6時0分 スポーツ報知
全国の書店員が一番売りたい本を投票で決める「2017年本屋大賞」が11日、都内で発表され、大賞に恩田陸さん(52)の「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)が選ばれた。1次投票で全国446店564人、2次投票では288店346人が投票した。恩田さんは2005年にも「夜のピクニック」で本屋大賞を受賞しており、04年に始まった同賞で史上初の2度目の受賞。同じ作品での直木賞とのダブル受賞も史上初となった。
作品は国際ピアノコンクールを舞台に、音楽を通じて人間の才能、運命を描いた青春群像劇。壇上に立った恩田さんは「12年前に受賞が決まった時、半信半疑だったことを覚えています。92年にデビューしてから10回ぐらい(文学賞で)落選していたので。そして今回もやっぱり半信半疑でした。12年の間に賞が大きくなり、まぶしい。本屋大賞は私の誇りです」とあいさつした。