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ブックオフ業績不振に苦しむ 書籍以外の商材拡大は進むか

 中古本販売大手のブックオフが業績不振に苦しんでいます。10日には社長交代の人事を発表しましたが、業績回復の見通しは立っていません。

 ブックオフは書籍を中心に中古品を買い取り、店頭で再販売するという中古品販売チェーンの大手です。同社は従来の古書店のイメージを一新し、コンビニのような明るい店舗で比較的新しい中古本を大量に扱うという業態を開発。立ち読みが自由にでき、気軽に書籍を持ち込めるという雰囲気が利用者に受け、急成長を遂げました。

 ところが2007年、創業者である坂本孝会長が業者からリベートを受け取っていたとして同社のトップを辞任。後任トップにはコンサルタント出身の佐藤弘志氏が就任したものの、再び社長交代となり、2011年からは銀行出身の松下展千前社長が同社を率いてきました。

 ところが松下氏の社長就任後、2012年頃から売上高の伸びが鈍化するようになり、2016年3月期には上場以来初の最終赤字に転落、2017年3月期決算も13億円の赤字を見込んでいます。このため同社は4月10日、松下社長が代表権のない取締役に退き、後任に堀内康隆取締役執行役員が昇格する人事を発表しました。新しい経営体制で早期に業績を回復したいところですが、足元の状況はかなり厳しそうです。

 同社の業績が悪化しているのは、主力商品である書籍・ソフト・アパレルの販売が低迷しているからです。2016年3月期の販売実績(直営店)を見ると、活字の書籍は前年比プラスでしたが、コミックの売上高はほぼ横ばい、その他書籍は前年比マイナスとなっています。今年に入っても販売不振は続いており状況はあまり改善していません。

 こうした状況になっているのは、ネットや電子書籍の普及で紙の書籍の市場そのものが縮小したことが大きく影響していると考えられます。市場環境の変化については同社もよく理解しており、最近は書籍に代わる新しい商材として中古家電に力を入れていました。

 しかし中古家電の買い取りは思うように進まず、先行投資を回収できずこれが業績の足を引っ張りました。当面は書籍以外の商材の拡大を図り、その間に家電の売上げを伸ばしたいところですが、今のところメドは立っていません。一部からは時代の流れと指摘する声もありますが、一方で中古品の市場は今後、拡大が予想されています。当面は、新社長がどのような戦略を打ち出すのかに市場の注目が集まりそうです。

(The Capital Tribune Japan)

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