VRの巨大バーチャルディスプレーでオーバーウォッチをプレイしてみた:週刊VR情報局
あらゆるコンテンツがVR対応に!
連載
注目記事
指紋、虹彩、顔認証... どれが安全? スマホ生体認証の「限界」を探る:モバイル決済最前線
Google、素人の絵を「こう描きたいんでしょ」とリライトするツール『AutoDraw』公開
決済で旧態依然ーー日本マクドナルドがクレカ・交通系ICについに対応、2017年下半期より
人気記事
速報:「ZenFone AR」夏に日本発売ーー世界初の8GB RAM、DayDream / Tango両対応スマホ
速報:ニンテンドースイッチ『ARMS』は6月16日発売。ジョイコンの新色や乾電池式バッテリーも同日発売
Google、素人の絵を「こう描きたいんでしょ」とリライトするツール『AutoDraw』公開
物理的なディスプレーにはどんなに大金を投じたとしてもサイズに限界があります。その限界を突破できるのがバーチャルディスプレー。VR空間であれば自分を囲むような360度ディスプレーだって実現可能です。
VR向けのバーチャルディスプレーアプリはいくつかありますが、現在筆者が利用しているのが「Virtual Desktop」。Oculusストアでは1390円、Steamでは1480円で販売されています(2017年4月12日時点)。
▲Oculusストアのほうが少し安価ですが、Steamで購入しておいたほうがOculus RiftとHTC Viveのどちらでも利用可能です。
本アプリには非常に細かく設定項目が用意されていますが、基本的にはそのまま利用すればOKです。変更するとしても、Screen Size(スクリーンサイズ)、Screen Distance(スクリーンとの距離)、Reset Orientation(視点のリセット)、Reset to Defaults(初期設定にリセット)ぐらいでしょう。
▲Screen Sizeは40~360度、Screen Distanceは0.5~10mの間で調整可能です。
本アプリにはプレーヤー機能も搭載されています。360度画像は「C:\Users\ユーザー名\Pictures\360 Photos」、360度動画は「C:\Users\ユーザー名\Videos\360 Videos」に保存しておけば、「Browse」または「Open」から鑑賞可能です。
360度動画を手っ取り早く鑑賞したいなら「Paste Url」機能を利用しましょう。YouTubeのVR動画のURLをクリップボードにコピーしておいて、「VIDEOS」タブで「Paset Url」をクリックすれば、あとは再生ボタンを押すだけで360度動画を鑑賞可能です。
▲360度カメラ「THETA」で撮影した写真なら、「C:\Users\ユーザー名\Pictures\360 Photos」にコピーするだけですぐに鑑賞可能です。ただし表示するだけなので、拡大縮小や回転機能なども実装してほしいところ。
▲VR動画ごとに方式が異なります。もし正しく表示されない場合は「Video Mode」でStandard、Side By Side、Over Underのいずれかを選びましょう。
さて、プレーヤーとしても活用できるVirtual Desktopですが、本領を発揮するのはやはりWindowsのデスクトップを表示したときです。Screen Sizeが115度、Screen Distanceが2mでも視野角いっぱいにWindowsのデスクトップが表示されます。感覚的には50cmぐらいの至近距離に100インチのディスプレーを設置したときと同じ。そんじょそこらのマルチディスプレー環境とは段違いの迫力です。
▲ウェブブラウジングしたり......。
▲YouTube動画を見たり......。
▲動画配信サービスを見たり......。
▲ゲームしたり......。
▲さらにゲームしたり......(※画面キャプチャー機材の都合でゲーム画面をウインドー表示にしていますが、HMD内で全画面表示可能です)。
Virtual Desktopでは、PCのデスクトップに表示されるものであればなんでもHMDで見られるわけですが、なんと言っても相性がいいのが動画コンテンツとゲーム。もちろん360度プレーヤーで見なければ立体視されません。しかし、実写や3D CGであれば視野角いっぱいに表示されるだけでなんとなく立体的に見えます。人間の目っていい加減です。
逆にちょっと向いていないのがテキストコンテンツ。見出しや本文は難なく読めますが、細かな文字を使用しているサイトを見る際には、スクリーンサイズを調整したほうがよいです。
▲Virtual Desktop環境で、ブラウジング、YouTube動画鑑賞、ゲームプレイするところをキャプチャーしてみました。視野角いっぱいに表示されているとイメージしながらご覧ください。
現状まだHMDの解像度が足らないため小さな文字が見にくかったり、またゲームコントローラーやマウス操作はともかく、キーボードが見えないためタイピングの難易度が上がったり、といった難点があります。しかしバーチャルディスプレーには、マルチディスプレーとは比べものにならないほど巨大なデスクトップ空間を手に入れられるという得がたいメリットがあります。解像度と文字入力の問題さえ解決すれば、プライベートも仕事もずっとVR空間に没入する所存です!