女子フィギュア浅田真央選手が引退会見(全文1)感謝の気持ちを伝えたい
引退を表明した女子フィギュアスケートの浅田真央選手が、12日午前11時半から都内で会見した。
※この記事は会見の全文を書き起こしたものです。一部、判別できないところがございますので、ご了承ください。
浅田真央選手からのあいさつ
司会:お待たせいたしました。ただ今より浅田真央現役引退記者会見を始めさせていただきます。本日は直前の案内にもかかわらず、多くのメディアの方々にお越しいただき、本当にありがとうございます。すでに本人が自分のブログで発表されておりますが、本日は、本人の口から皆さまにあらためまして引退の報告をすると同時に、引退の決断に至った経緯や今後の活動予定等に関しても、皆さまから時間の許す限り質問をお受けしたいと思っております。では、浅田真央さんにご登壇いただきたいと思います。浅田さん、お願いします。
浅田:皆さん、こんにちは。浅田真央です。本日はお忙しい中、このような場にお集まりいただき、本当にありがとうございます。2日前にホームページで発表しましたが、またあらためてご報告いたします。私、浅田真央は、選手生活終える決断をいたしました。長い選手生活だったんですけど、たくさん山がありました。でも、そのたくさんの山を乗り越えられたのも支えてくださった方々や、たくさんのファンの方々の応援があったからだと思っています。今日は感謝の気持ちを皆さんにお伝えできればと思い、このような場を設けさせていただきました。本日はよろしくお願いいたします。
司会:ありがとうございます。ご着席ください。それでは、これより皆さま方からの質問をお受けいたします。係の者がマイクをお持ちしますので、ご質問のある方は挙手をお願いします。なお、ご質問の際、会社名とお名前をおっしゃっていただきたいと思います。このあと囲み取材、個別等の取材はありませんので、ご質問のある方はこの時間内でお願いいたします。それでは最初に〓フィギュアスケート 00:07:41〓分科会を代表いたしまして、フジテレビさまにご質問をお願いいたします。フジテレビさん、お願いします。
親しい人への報告はどのようにされたのか?
フジテレビ:はい。代表質問、幹事社フジテレビ西岡です。よろしくお願いします。
浅田:よろしくお願いします。
フジテレビ:まずはお疲れさまでした。
浅田:ありがとうございます。
フジテレビ:2日前、ブログで引退を発表されて、あらためて今、どんな心境でしょうか。
浅田:いや、まず本当に今日、この場に立ったときに、入ってきたときに、本当にこれだけのたくさんの方がいらしてくださっていたので、私自身ちょっとびっくりしたんですけど、今ちょっと落ち着いています。
フジテレビ:いろんな人から引退のあとに言葉を掛けられたと思います。何か印象に残った言葉というのはありましたか。
浅田:そうですね。発表してからは本当にたくさんの方が連絡をくださったんですけど、皆さん、本当にお疲れさまっていう言葉を掛けてくださったので、私自身も、ああ、なんか、選手生活終わるんだなっていう気持ちになりました。
フジテレビ:親しい人への報告というのは、どのような形でされましたか。
浅田:そうですね。少し前ですけど、家族だったり友達に報告しました。
フジテレビ:何か印象に残る言葉とかありましたか。
浅田:いやもうみんな、お疲れさまって、よく頑張ったねって言ってくれました。
フジテレビ:引退を決めたきっかけについて伺います。具体的にどのぐらいの時期から引退ということを考えたのでしょうか。
浅田:そうですね。私は復帰してからいい形でスタートできたんですけど、やはりそこから練習をするにつれて、試合に出るにつれて、やっぱり今のスケート界の時代はすごいので、私自身も付いていけるのかなっていう思いが強くなったり、あとはやっぱり気持ちであったり体の部分で、やっぱり復帰前よりも少しつらいことのほうが多くなりました。で、なんとか1シーズンは乗り切れたんですけど、2シーズン目からは、なんとかなんとか頑張ろうっていう思いだけでやってきました。でも、やっぱり最後の全日本選手権で、あ、もう、なんだろう。もういいんじゃないかなっていうふうに思いました。
フジテレビ:その全日本選手権から今まで3カ月近くありましたけれども、その間はどんな思いだったんですか。迷いも含めていかがですか。
浅田:そうですね。やはり自分が復帰してから、ずっと掲げてきた、やっぱり平昌オリンピックに出るっていう目標があったので、私自身、すごくそこで自分で言ってしまったこと、自分が目標をやり遂げなきゃいけないと思っていたので、その自分の言ってしまったこととの葛藤はずっとありました。
引退は具体的にいつ決めたのか?
フジテレビ:全日本選手権がきっかけになったということですけれども、具体的には、時期的にはいつごろ決心したんでしょうか。
浅田:本当に全日本終わって全て結果が出たときに、ああ、もう終わったんだなっていうふうには思いました。でも日がたつにつれて、やっぱり自分が言ってしまったことっていうのは、やっぱり今まで最後までやり通してきたので、やらなきゃいけないんじゃないかなっていう思いのほうが強くて、やはりここまで延びてしまいました。
フジテレビ:平昌オリンピックへの思いもあったと思いますが、それを上回るぐらいの達成感があったということでしょうか。
浅田:そうですね。私はソチオリンピックが終わってから、最高の形で終えることができたんですけど、やはり自分の体もまだまだできますし、自分の気持ちとしてもまだまだやれるという思いがあったので復帰しました。でも、自分が実際挑戦してみて、もう気持ちも体も、自分の気力ももう全部出し切ったので、今は挑戦して何も悔いはないです。
フジテレビ:最後の大会になった全日本選手権でトリプルアクセルに挑みましたよね。その全日本選手権の最後、挑んだ気持ちも含めて振り返っていかがですか。
浅田:そうですね。最後になるのかなという気持ちは、ソチオリンピックの世界選手権ほどではなかったですけど、でも、最後トリプルアクセルを挑戦して終えれたことは、自分らしかったかなというふうには思います。
フジテレビ:それでは現役生活を振り返っていただきます。初めてスケート靴を履いた日のことって覚えてらっしゃいますか。
浅田:私は覚えてないんですけど、5歳だったので。でも、ヘルメットをかぶってスキーウエアを着て、肘当て膝当てをしてたのは写真に残っているので、覚えています。
フジテレビ:どうですか、それから二十数年間、スケートやってきて一番楽しかったことってどういうことでしたか。
浅田:やっぱり小さいころにフィギュアスケートっていくつも技があると思うんですけど、その技ができるようになったときっていうのは本当に楽しい気持ちで、じゃあ次、2回転飛びたい、次、3回転飛びたいっていう、そういう思いがすごく楽しかったですね。
フジテレビ:逆にプレッシャーも背負って、つらかったこともあると思いますけれども、つらかった部分っていうのは今、どう受け止めていますか。
浅田:いや、つらかったことはそんなになくて、やっぱりこの道を選んできたのも自分ですし、自分がやりたいって思って望んでやってきた道なので、つらいと思ったことはありません。
オリンピックを振り返って
フジテレビ:2回のオリンピックを振り返っていただきます。まずはバンクーバーオリンピックでは銀メダルを手にしました。まずはバンクーバーの思い出、今、振り返っていかがですか。
浅田:はい。バンクーバーは19歳だったんですけど、すごく10代で、若くて、本当に気が強くて、本当にその強い気持ちだけで乗り越えてきたなという感じがします。
フジテレビ:そして4年後のソチオリンピックでは素晴らしいフリーで国民に感動を与えてくれました。ソチオリンピックを振り返って、今、どんな思いでいらっしゃいますか。
浅田:ソチオリンピックは、やはりショートが残念な結果だったので、本当に気持ち的にはすごくつらい試合ではあったんですけど、フリーでああいう形で最高の演技で終えることができて、あの気持ちの状態からバンクーバーからソチのその4年間の思いを全て4分間に注ぎ込めたと思っています。
フジテレビ:二度のオリンピック経験というのは、浅田さんにとってどんな経験になりましたか。
浅田:私の今後の人生においてもすごくいい経験だったり、いい思い出だったのかなというふうに思います。
フジテレビ:そして3回の世界選手権優勝、これは日本人最多です。印象に残っている大会、ことっていうのは何かありますか。
浅田:はい、そうですね。2回世界選手権で金メダル取ったときは、全てオリンピックのあとの世界選手権だったので、なんか、オリンピックの悔しさっていうのをその世界選手権で晴らせた大会だったかなというふうには思うんですけど、私、最後の世界選手権は一応、自分の気持ちの中では最後と思って望んだ試合だったので、すごく、今までのスケート人生を全てそのプログラムにぶつけた試合だったので、やっぱり最後の世界選手権が、一番思い入れは強い試合でした。
フジテレビ:現役生活を振り返っていただいてどうでしょうか。最も印象に残っている演技、今、1つ選べと言われたらどれになりますか。
浅田:難しいですね、やっぱり。1つっていうのは難しくて、うーん。でもやっぱり、ソチのフリーかなというふうには思います。
フジテレビ:やっぱりあの時間に込めた思いというのは大きかったですか。
浅田:そうですね、やはり気持ちがすごい、今までの試合以上にちょっと落ち込んでたり、つらかったりした部分もあったんですけど、それでもあれだけの、挽回の演技ができたことに関してすごく、そしてそれがオリンピックだったっていうことが一番良かったのかなというふうに思いますけど。
長く指導を受けた2人のコーチについて
フジテレビ:長く指導を受けた2人のコーチについて伺いたいと思います。まずは、山田コーチにご報告もされたと思いますけど、どんな思いがありますか。
浅田:はい。満知子先生は小さいころに指導を受けてたんですけど、本当にスケートの楽しさだったり、挑戦する楽しさを教えてくれました。その一方でスケートだけではなく、いろんなことを教えてくれた先生です。
フジテレビ:そして佐藤コーチ、佐藤コーチへの思いはいかがでしょうか。
浅田:佐藤コーチは大人になってから指導を受けたんですけど、やはり自分の意思もすごく強いほうというか強いので、先生といろいろ話し合いをしたりする機会も多かったんですけど、自分の意見もしっかり聞いてくださって、それを静かに見守っていてくれていた先生でした。
フジテレビ:特に休業があってから、戻ってきてからの2シーズン間は佐藤コーチとのやり取りもいろいろあったと思います。振り返ってみてこの2年間の意味、復帰してからの意味というのはご自分の中でどう捉えていますか。
浅田:意味。そうですね。ソチオリンピックのシーズンで世界選手権を終えて、自分が選手を終えていたら、本当に今もまだできたんじゃないかなっていうふうに思っていたと思います。でも、自分が望んで復帰をしてチャレンジして出した結果なので、本当に今は何もやり残したことはないので、そういった意味で、もう一度自分でチャレンジすることができて良かったなというふうに思っています。
フジテレビ:それでは今後のことについて伺います。まずは今後、浅田さんがどんな仕事をしていくのか注目されると思うんですが、まずは自分の中でどんなプランがありますか。
浅田:はい。まず本当にもうすぐ夏にあるのがTHE ICEのアイスショーなので、そこでまた選手生活を終えて初めて皆さんの前で滑るので、いい演技を目指して頑張りたいなというふうに思っています。
フジテレビ:フィギュアスケートにどういう形で携わっていくんだろうとわれわれは考えるんですけれども、その辺りはいかがですか。
浅田:やはり私は5歳からスケートを始めて、今までスケートにお世話になりました。なので、これからどんな形であっても、フィギュアスケートに恩返しができるような活動はしていきたいなというふうに思っています。
フジテレビ:具体的なプランはこれからという感じですかね。
浅田:そうですね、はい。
【連載】女子フィギュア浅田真央選手が引退会見 全文2(https://thepage.jp/detail/20170412-00000005-wordleaf)へ続く