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格安SIM市場が拡大する中、KDDIグループのUQコミュニケーションズおよびUQモバイル沖縄がau回線の仮想移動体通信事業者(MVNO)として展開する「UQ mobile」と、ソフトバンクがサブブランドで展開する「ワイモバイル」が格安SIMとキャリアのいいとこ取りで勢いを増している。
そんな両サービスだが、これまでUQ mobileとワイモバイルでは割引適用の対象外としていた同一グループ内からMNP(携帯電話番号ポータボリティー制度)による転入についてもグループ外からのMNP時と同様に各種割引を適用するほか、データ通信量の増量キャンペーンなども適用する方針に変更されている。
2017年3月1日以降にUQ mobileおよびワイモバイルを契約している場合、同一グループ内(例えばauからUQ mobile)などのMNPであっても、同一グループ外からの転入に比べて料金が高くなったり、同じ料金プランでも利用できるデータ通信量が少なくなるというようなデメリットがなくなっているのだ。
UQ mobileおよびワイモバイルの公式Webサイトでの説明は以下の通り。
2017年3月1日以降は、auおよびそのMVNOからの転入でもスマトク割の割引対象となるうえ、データ増量キャンペーンによってデータ通信量が通常の2倍適用されるように方針が変更となっている。ただし、現時点ではキャンペーン扱いとなっている。
スマホプラン割引にて「2017年3月1日よりソフトバンク系からのMNPも対象に」。公式Webページ「スマートフォンご契約者さま向け割引(スマホプラン割引)|割引サービス|料金|Y!mobile(ワイモバイル)より
これは同一グループまたはメインブランドの契約者に対して安価な料金が提供できないことを理由に他社グループへと転出されてしまうのであれば、契約者一人あたりの収入が減少する結果になっても他社に転出されるよりは同一グループまたは自社ブランドで継続利用してもらったほうがベターと両グループが考えた結果と推測できる。
またauでは2016年度第3四半期より傘下のUQ mobileやビッグローブの契約者数も含めることを表明しており、契約者数としてはauであってもUQ mobileであっても変わりなくなっている。これは以前よりワイモバイルを含めた契約数となっているソフトバンクも同様だ。
ともあれ、UQ mobileおよびワイモバイルへの転入を考えていた人にとっては、転入元を気にせずに転入することができるようになったというのは大きな改善かと思うので、商戦期タイミングのキャンペーンとしての一時的な対応ではなく、継続的な対応になって欲しいなと思っている。
■shimajiro@mobiler
■UQ mobileとワイモバイル「同一グループ内からのMNP転入」への冷遇を取りやめ
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【UQ mobile】
公式WebサイトのFAQ(内容が更新されていない)にあるように、従来はauおよびそのMVNOからUQ mobileへのMNP転入は「スマトク割」による割引が適用されなかったほか、データ増量キャンペーンも適用対象外となっていた。2017年3月1日以降は、auおよびそのMVNOからの転入でもスマトク割の割引対象となるうえ、データ増量キャンペーンによってデータ通信量が通常の2倍適用されるように方針が変更となっている。ただし、現時点ではキャンペーン扱いとなっている。
【ワイモバイル】
ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルでもUQ mobileと同様にSoftBankからの番号移行やディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクからのMNP転入については各種キャンペーンの適用外としていたものの、2017年3月1日より方針を転換し、これらの契約であっても各種キャンペーンの適用対象としている。スマホプラン割引にて「2017年3月1日よりソフトバンク系からのMNPも対象に」。公式Webページ「スマートフォンご契約者さま向け割引(スマホプラン割引)|割引サービス|料金|Y!mobile(ワイモバイル)より
【方針転換の理由を考察】
従来はUQ mobileおよびワイモバイルでは「親会社(またはメインブランド)からの乗り換えについては歓迎しない」という態度をとっていたものの、両者ともに2017年3月1日以降の乗り換えについては、自社グループ以外からのMNP転入と同様の扱いとしている。これは同一グループまたはメインブランドの契約者に対して安価な料金が提供できないことを理由に他社グループへと転出されてしまうのであれば、契約者一人あたりの収入が減少する結果になっても他社に転出されるよりは同一グループまたは自社ブランドで継続利用してもらったほうがベターと両グループが考えた結果と推測できる。
またauでは2016年度第3四半期より傘下のUQ mobileやビッグローブの契約者数も含めることを表明しており、契約者数としてはauであってもUQ mobileであっても変わりなくなっている。これは以前よりワイモバイルを含めた契約数となっているソフトバンクも同様だ。
ともあれ、UQ mobileおよびワイモバイルへの転入を考えていた人にとっては、転入元を気にせずに転入することができるようになったというのは大きな改善かと思うので、商戦期タイミングのキャンペーンとしての一時的な対応ではなく、継続的な対応になって欲しいなと思っている。
記事執筆:shimajiro@mobiler
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