金主席生誕日前に外信記者を招待した北朝鮮、真の狙いは

新武器公開? ロケット打ち上げ? 交錯する二つの見方

 北朝鮮が6回目の核実験を強行する可能性が取り沙汰されるなど、韓半島(朝鮮半島)の緊張が高まる中、日本などの海外メディアの多数の記者が11日、平壌入りしたことが分かった。

 韓国政府の当局者は11日「日本メディア12社をはじめ多数の海外メディアが北朝鮮の招待により本日、平壌に入ったことが分かった。記者たちは22日まで平壌に滞在できる招待状を受け取った」と明らかにした。この当局者によると、北朝鮮が何の目的で海外メディアを招待したのかは具体的に明らかにしていないという。

 北朝鮮は25日の朝鮮人民軍創建記念日に向けても海外メディアを招待したことが分かった。韓国政府の関係者によると、ロシアや欧州の一部メディアが24-28日に平壌に招待されているという。

 この北朝鮮の動きをめぐり、「核実験など戦略的な挑発はしないという合図だ」という見方と、「海外メディアの前で大陸間弾道ミサイル(ICBM)に転用可能な長距離ロケットの打ち上げを実施する可能性がある」という見方が交錯している。

 韓国政府では、北朝鮮が故・金日成(キム・イルソン)主席の生誕105年(太陽節、4月15日)の行事を広報するために海外メディアの記者らを招待したとみている。

 ある政府当局者は「北朝鮮が金日成主席の生誕記念日の前後に戦略的な挑発を行うのではなく、大規模な閲兵式で新しい武器を公開する可能性がある」と指摘した。

 一方、長距離ロケット打ち上げを目の前で見せるために記者を招いた可能性もある、との見方も出ている。

 北朝鮮は2012年4月13日、海外メディアの記者を平壌に招き、長距離ロケット「光明星3号」を打ち上げたが、失敗に終わった。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は今年3月19日、ICBMエンジンにも使用できる高出力エンジンの地上噴出試験を実施し「きょう成し遂げた巨大な勝利がどのような意義を持つのか、全世界が近く目の当たりにすることになる」と述べた。

カン・ヨンス記者
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