報道発表
平成29年4月10日
財務省
平成29年2月中 国際収支状況（速報）の概要
Ⅰ 経常収支
| 金額 | 前年同月比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | 1兆 130億円 | ＋4,464億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 貿易収支 | 1兆 768億円 | ＋6,733億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 輸出 | 6兆3,339億円 | ＋6,884億円 | (＋12.2％増加) | ||
| 輸入 | 5兆2,570億円 | ＋151億円 | (＋0.3％増加) | ||
| サービス収支 | ▲639億円 | ▲2,268億円 | (赤字転化) | ||
| 第一次所得収支 | 1兆9,751億円 | ▲375億円 | (黒字幅縮小) | ||
| 第二次所得収支 | ▲1,745億円 | ＋243億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 経常収支 | 2兆8,136億円 | ＋4,333億円 | (黒字幅拡大) | ||
「経常収支」は、「貿易収支」が黒字幅を拡大したこと等から、黒字幅を拡大した。
１．貿易・サービス収支：1兆130億円の黒字（前年同月比＋4,464億円 黒字幅拡大）
「貿易収支」が黒字幅を拡大したことから、「貿易・サービス収支」は黒字幅を拡大した。
(1) 貿易収支：1兆768億円の黒字（前年同月比＋6,733億円 黒字幅拡大）
輸出額の増加が輸入額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は黒字幅を拡大した。
輸出：6兆3,339億円（前年同月比＋6,884億円［＋12.2％］増加、3か月連続の増加）
輸入：5兆2,570億円（前年同月比＋151億円［＋0.3％］増加、2か月連続の増加）
［参考１］ 平成29年2月分貿易統計（通関ベース：財務省関税局3月30日付公表）
(1) 輸出：6兆3,475億円（確報値：前年同月比＋6,452億円［＋11.3％］増加、数量：同＋8.3％増加）
「商品別」では、自動車の部分品（同＋577億円［＋21.8％］）、半導体等電子部品（同＋450億円［＋16.8％］）、科学光学機器（同＋358億円［＋23.4％］）等が増加。
「主要地域別」では、対アジアNIEs（同＋2,700億円［＋23.5％］）、中国（同＋2,629億円［＋28.2％］）等が増加。
(2) 輸入：5兆5,339億円（9桁速報値：前年同月比＋671億円［＋1.2％］増加、数量：同▲4.3％減少）
「商品別」では、原粗油（同＋2,644億円［＋69.9％］、数量：同▲3.2％）、石炭（同＋694億円［＋51.9％］、数量：同▲3.9％）等が増加、衣類・同付属品（同▲711億円［▲26.9％］）等が減少。
「主要地域別」では、対中東（同＋2,300億円［＋46.4％］）等が増加、対中国（同▲2,370億円［▲18.0％］）等が減少。
［参考２］ 原油価格（石油連盟）
ドルベース：55.25米ドル／バレル（前年同月比＋81.5％）
円ベース：39,416円／キロリットル（前年同月比＋75.3％）
(2) サービス収支：▲639億円の赤字（前年同月比▲2,268億円 赤字転化）
「その他サービス収支」が赤字に転化したほか、「旅行収支」が黒字幅を縮小したこと等から、「サービス収支」は赤字に転化した。
［参考３］ 訪日外国人旅行者数（2月）：2,035,800人（前年同月比＋7.6％）
出国日本人数（2月）：1,488,000人（前年同月比＋11.8％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)）
２．第一次所得収支：1兆9,751億円の黒字（前年同月比▲375億円 黒字幅縮小）（うち再投資収益は3,469億円の黒字）
「証券投資収益」が黒字幅を縮小したことから、「第一次所得収支」は黒字幅を縮小した。
Ⅱ 金融収支
| ２月 | 前月 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | 2兆1,355億円 | 1兆1,110億円 | |
| 証券投資 | ▲2兆8,642億円 | ▲4兆7,137億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | 7,920億円 | 8,430億円 | |
| 中長期債 | ▲3兆3,056億円 | ▲3兆2,710億円 | |
| 短期債 | ▲3,506億円 | ▲2兆2,858億円 | |
| 金融派生商品 | 3,758億円 | 5,916億円 | |
| その他投資 | 1兆6,762億円 | 3,775億円 | |
| 外貨準備 | 4,519億円 | 1兆 986億円 | |
| 金融収支 | 1兆7,752億円 | ▲1兆5,351億円 | |
「直接投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が1兆7,752億円増加した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：2兆3,521億円の資産増
本邦企業による海外企業の買収等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：5,862億円の資産増
投資信託委託会社等が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
(3) 対外中長期債投資：▲2兆1,164億円の資産減
銀行（銀行勘定）が売り越しとなったこと等から、資産減（処分超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：2,166億円の負債増
海外企業による本邦企業への出資等がみられ、負債増（実行超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：▲2,059億円の負債減
小売業等の業種において売り越しとなったことから、負債減（処分超）となった。
(3) 対内中長期債投資：1兆1,892億円の負債増
社債等のその他債券が買い越しとなったこと等から、負債増（取得超）となった。
［参考４］ ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート）
113.06円／米ドル（前年同月：115.02円／米ドル、前年同月比1.7％の円高）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの月中平均レート）
120.40円／ユーロ（前年同月：127.51円／ユーロ、前年同月比5.6％の円高）
関連リンク
- （参考1）国際収支の推移表
- （参考2）季節調整済 国際収支の推移表
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