2017年4月12日21時03分
広告大手、電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が2015年12月に過労自殺した問題で、母の幸美さん(54)と代理人の川人博弁護士が12日、電通本社で管理職向けの研修会を開いた。山本敏博社長ら役員を含む約100人が参加。幸美さんは「軍隊のような社風をなくして下さい」と訴えた。
幸美さんと電通は1月に合意書に調印。川人氏を講師とする研修を3カ月以内に開き、幸美さんが発言する時間を設けることが合意に盛り込まれていた。過労死した社員の勤務先で遺族が研修会を開くのは、大企業では異例。
川人氏によると、研修は約2時間。幸美さんは約15分間発言し「長時間労働やパワハラで命をなくしたり追い詰められたり、病気になる人が多いという電通の評判を払拭(ふっしょく)してほしい」などと訴えた。研修終了後、山本社長は幸美さんに「必ず改革を実行していきたい」と話したという。
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朝日新聞社会部