私にいい考えがある!
ロボット映画―― それは全世界の男の子を魅了する魅惑のコンテンツ。
特に人型ロボットって、なんであんなにワクワクするんだろうね。いろんな機能性を考えたら四足のほうが良かったりするし、手も5本指である意味もそんなにない。
それでも未だにそういうロボット映画やアニメが作られ続けるということは、人間に近い形をしていることで親近感を持ち、且つロボットヘの憧れがそういったワクワクに繋がるからなんじゃないだろうか。
非ヒューマノイドが活躍するものでもカッコいい映画はいくらでもあるけど、もはやそれは「憧れるロボット」ではなく、僕の中では「イカした乗り物」という感じにカテゴライズされてしまう。
やっぱロボットは人型! 人型至上主義! ペッパー君もニッコリ!
そんなワクワクが変形しまくり、敵をなぎ倒すという無双シリーズにも似た贅沢な願望を叶えたのが実写映画『トランスフォーマー』です。
知ってる人も多いと思いますがアニメとかは既に同名で世に出ていますよね。今回はその実写版、しかも2007年というCG黎明期に作られた超リアル映像で復活だよ!!
あらすじ・概要
遠い昔、「オールスパーク」と言われるエネルギーの塊から、人間とは違う生体構造をした「金属生命体」が生まれた。
その種族は人類同様繁栄し、オールスパークを奪い合う戦争の中で勢力を二分した。
「オートボット」と「ディセプティコン」である。ディセプテイコンのリーダーであるメガトロンは、宇宙に消えたオールスパークの力を求め母星を脱出、そして古代の地球に在り処をつきとめたが不時着し北極の深い氷の中で休眠状態になっていた。
そのメガトロンを蘇らせるべく残りのディセプティコンの仲間たちも続々と現代の地球に飛来し、車や飛行機などの機械に化け、人類と対立する。
そこヘオールスパークの奪取と人類の自由を守るためオートボットの最高司令官であるオプティマス・プライムが地球の少年サム・ウィトウィッキーと出会うのであった。
サムの高祖父であるアーチボルト・ウィトウィッキーの眼鏡にオールスパークの在り処のヒントが隠されていると知った一同は、その眼鏡を探し出しオールスパークを見つけ出す。
しかしディセプティコンたちもメガトロンを蘇らせることに成功し、地球上でオールスパークを争奪する戦闘が始まってしまうのであった……
内容は単純明快
堅めの文章で書いたこのあらすじ読むとなんか小難しく感じるかもしれませんが、内容はいたって単純です。
故郷がヤバイことになった挙句大事な宝物も地球に飛んでったので、仕方なく地球を舞台に宝物争奪戦をする映画
マジでこんな感じだから。その辺はアメリカのアクション映画らしく小難しい解釈とか入れてないのでハナクソほじりながら見ても理解できます。
人間やロボット含む各キャラクター達も個性爆発で、一人一人、一体一体にファンがいてもおかしくないくらいの濃い面々。
多分映画が終わるころには「俺、ジャズが好き!」とか言う感じで推しロボができてることと思います。
僕は見た目も声もすべてにおいてオプティマス・プライム推しです。
もうね、キャラクターや変形もさることながらあの声当てしてるピーター・カレンの低音ボイスがヤバイ。生で聞いたら感動で泣いちゃう自信がある。
オォウ・・・ジャァズ・・・
CG技術進化しまくりショック
何と言ってもこの映画はCGがスゴイです。
もうね、パッと見オール実写だから。わざわざロボットのハリボテでも作ってストップモーションで少しずつ動かして撮影してんじゃねーかってくらい実写。
マジで目ン玉画面にくっつけて、シーンを停止してジーーーーっと見て初めて「あ、ここってCGなんだ」ってわかるかわからないかくらいのレベル。
なんせあのハリウッド映画で有名なCG会社の「ILM」の高スペックパソコン300台がダウンしてしまうくらいの情報量。1時間の動画をツギハギするだけでヒーヒー言ってる僕のパソコンなんかデータ読み込んだ瞬間オーバーヒートして蒸発しちゃうんじゃねーかってくらいのスゴイ処理をさせてるんでしょう。こあい
ほだもんでライトや自然光などの照り返しや細部の部品の独立した動きなども精密に描かれていてもはや子供向けアニメの面影はまったくありません。つーか登場するロボットの顔が敵味方共に怖すぎて小っちゃい子とか上映中泣き通すレベル
こんなロボットたちが何体も入り混じって市街地で戦うシーンなんて本当に度肝を抜かれます。 ちなみに、市街地もほとんどがCGだったりする徹底ぶり。もうそのうちロケとか全く必要なくなるんじゃないかな? 寂しい
変形にエクスタシーを感じる映画
こんだけCGについて力説してきたんだから、その変形シーンの壮絶さは想像していただけると思う。
もちろん「アクション映画」なので、敵であるディセプティコンとのドンパチもたまんなくカッコいいです。しかし、それで終わってしまってはただの「ロボットアクション映画」というカテゴリ。僕も「まあ、ロボットカッコよかったな」って感想で終わると思う。
しかーーし!!
忘れちゃいけないこの映画のタイトル「トランスフォーマー」は英語で「TRANSFORMERS」。
んでTRANSFORMの意味って何よ? って話なんだけど、これがまさに「変形」なんだな!!
だから! この映画は! とにかく変形を楽しむ映画!
敵も味方も! あなたも私も! あっちこっちで変形変形!!
もうね、アメリカ人はこの変形シーンが好きすぎて映画の変形シーンのまとめ動画があっちこっちに上がってる有様。
とりあえず公式動画(1分)があるのでその変形のヤバさを堪能して下さい。
ね? もうこの1分で「ヤバイ」って声出ちゃったやろ?
日本にもマクロスとかZガンダムとかのリアル路線変形ロボアニメはある。
あるけど……
複雑さが違う!!
ガンダムもマクロスも好きだけど、アニメでは表現できないこのクオリティー!
もうこのギミック、ヨダレもんじゃね? っつーかこの記事見てる6割くらいは上の動画見ながらヨダレ垂らしてんじゃね? きたねーよ!!
いやでもほんま、そのヨダレの気持ちわかる。垂れたヨダレの気持ちすらわかるわー
ほんで!!
このCG変形技術を支えているのはなんと日本人っつーんだから驚きだよな!!
その人の名は山口圭二氏。
もともとはもっと簡素に作られるはずだった変形ギミックを、細部までこだわり抜いてあの完成形に持って行ったのは、ほかでもない彼の功績だ。
その結果、ロボット1体当たり部品数実に2万点以上!!
2万て。人体の体内器官でもそんなに細かく部品化できるんか? って話よ。ヤバイ
それに光の具合を自然に見えるようにして、重量感のある動きにして……気の遠くなるような作業じゃね? 語ってるだけでも肩凝りそうやわ
とにかくこの映画のロボットの変形は、膨大な作業と検証の下作られた、最高傑作であるっちゅーことです。
だから見ろ! 変形シーンを! 舐めるように見るんだ!! ぎゃはは
あれ、コンボイ司令官どこいった?
「コンボイじゃねえ!」これがこの映画を見た最初の言葉。この映画の主人公格メカのオプティマス・プライムはアメリカのアニメでもオプティマスなのですが、日本での放映では「コンボイ司令官」なのです。
だから僕が小さい頃に見たアニメのトランスフォーマ―は全て吹き替えで、主人公格の名前は「コンボイ」の名を冠するキャラクターだった。
今回はそのコンボイがどこにも出てこない!!
僕は困惑した。ほんでウィキペディアで登場人物やそのルーツを調べると、どうやらリーダー格のオプティマス・プライムが日本のアニメで言うコンボイ司令官にあたる模様。確かに一番コンボイっぽい見た目。トラックに変形するし
でも、なんかしっくりこない……
それがオプティマス・プライムという名前に抱いた最初の印象。
なんつーか、ドラゴンボールでいう「亀仙人」が海外版では「Master Roshi」になってるのと同じ心境。マスター老師て。「先生先生」みたいな感じじゃん。サハラ砂漠もビックリ
「KAME-SENNIN」とかじゃダメなの?
ほんで字幕でも吹き替えでも「私はオプティマス・プライム」という台詞を聞いて、「ああ、吹き替えもコンボイじゃなくてオプティマスなんだ」とちょっとガッカリした。顔、怖いし……
まあんなこと言いだしたら正義のロボット達「オートボット」もアニメでは「サイバトロン戦士」だったし悪のロボット達「ディセプティコン」もアニメでは「デストロン軍団」だったので、変更点はかなりあります。変更点っつーか、採用された呼称がアメリカ基準だったって感じね
でも聞き慣れればカッコいいもんで、オプティマスという当時戸惑った呼称も今ではこちらがスタンダードになってしまいました。逆にコンボイという名前が面白くなってしまうという有様。大体イボンコペッタンコ(イェイ!)のせい
この映画は絶対にブルーレイで見るべき!
これだけ細部にこだわりのある作りをしている本作。こうなったらできるだけ高画質で見てほしいものです。
DVDの画質では細部のギミックがつぶれてしまいます。この映像美にそれは本当にもったいない!
ブルーレイのフルHD画質が絶対推奨です。絶対推奨……なんという違和感
でもほんま、少しでも高画質で見るべき。なんだったらテレビモニターも少しでも綺麗なのにして、フルHD以上の解像度で提供されてたら迷わずそっちを選んでほしいレベル。
とにかく今だけのエンターテインメント要素が詰まった本作、是非ロボット好きで未見の方には五臓六腑に沁みわたるくらい堪能してもらいたいと思います。ぎゃはは
エンド