福島避難者いじめ 全国で204件
17/4/11(火)20:58
文部科学省は福島第一原発事故で福島県から避難した児童・生徒に対するいじめが、卒業生を含め204件あったとする初めての調査結果を発表しました。
文部科学省は横浜市の男子生徒に対するいじめが発覚したあと、避難した小中学生や高校生を受け入れている学校に、面談などでいじめの有無を確認するよう要請していました。
調査は避難しているおよそ1万2000人が対象で、その結果、昨年度は129件、2015年度以前の5年間で75件あったということです。
このうち、東日本大震災や原発事故に加害者側が言及するなど関連があると認められたいじめは13件で、「福島へ帰れ」といった悪口や「放射能がつくから近づくな」という仲間外れなどがありました。
一方で、避難当初の時期を中心に学校側が把握できていないいじめも多いと見られ、実態をどこまで反映しているのか疑問の声も出ています。
調査結果の公表を受け、福島県から横浜市に自主避難しいじめを受けた男子生徒の保護者は「避難者に対するいじめは許せない。
避難者に特化せず国としていじめ全体にきちんと対応してほしい」とコメントしています。
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