ニュース7 2017.04.09

アメリカのシリア攻撃を、強く非難しました。
シリアと強い結び付きがある北朝鮮。
内村航平選手。
前人未到、10連覇に挑みました。
最後の着地。
こんばんは。
ニュース7です。
シリアのアサド政権の軍事施設を攻撃した、アメリカのトランプ政権。
これを強く非難した国があります。
北朝鮮です。
北朝鮮外務省は昨夜、明白な侵略行為だと強く非難したうえで、核・ミサイル開発を推し進める姿勢を強調しました。
みずからに対する武力行使も排除しない姿勢を示しているトランプ政権に、神経をとがらせています。
シリア中部の空軍基地を、59発の巡航ミサイルで攻撃したアメリカ。
アサド政権が化学兵器を使用したと断定し、攻撃はその対抗措置だとしています。
この攻撃について、昨夜、北朝鮮が初めて反応しました。
国営メディアを通じて、アメリカを強く非難。
そして。
アメリカに対抗して、核・ミサイル開発を推し進める姿勢を強調しました。
北朝鮮は今回なぜ、アメリカのシリアへの軍事行動を非難するのでしょうか。
トランプ政権をけん制するねらいがあると見られます。
というのも、北朝鮮とシリアは、ともにアメリカに対抗する立場で、軍事面での結び付きが強い友好国だからなんですね。
その関係がうかがえるエピソードが、つい先日もありました。
こちら、今月6日はですね、アサド政権の与党・バース党の創立記念日だったんですけれども、このときですね、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は、アサド大統領に祝電を送っているんです。
祝電ですか。
その中身、こちらです。
共同闘争の中で結ばれた両国の友好と協力関係は、引き続き強化されるという内容でした。
これに続いて、アサド大統領も、両国関係が今後、さらに強固になっていくものと確信するという電報を、キム委員長に送ったとされています。
かなり親密な関係という印象を受けますね。
両国は51年前に国交を樹立したんですけれども、核・ミサイル分野での技術協力ですとか、武器輸出の疑いが絶えず指摘されているんですね。
2009年には、ギリシャの港に立ち寄った貨物船から、化学兵器に関連すると見られる薬品が見つかりました。
ギリシャ政府は、北朝鮮がシリアに輸出しようとしたものと見て、国連に報告しているんですね。
結び付きが強いからこそ、アメリカはシリアと北朝鮮に強い姿勢で臨もうとしているんでしょうか。
シリアのアサド政権に対しては、必要性と妥当性があれば、追加の行動を取るとしています。
そして北朝鮮に対しては、あらゆる選択肢がテーブルの上にあるとして、軍事攻撃も排除しない姿勢を示しているんです。
そのトランプ政権の下、アメリカ軍が異例の対応です。
F18戦闘機などを搭載した空母カール・ビンソン。
先月中旬まで朝鮮半島周辺で、米韓合同軍事演習に参加したあと、この海域を離れて南下し、飛行先のシンガポールからさらに南に向かう予定でした。
しかし、アメリカ軍は8日、太平洋軍のハリス司令官が、この空母を中心とする艦隊に対して、朝鮮半島を望む西太平洋に展開するよう指示したと公表しました。
カール・ビンソンは、北へと針路を変えるということです。
アメリカ軍が、空母の詳細な行動計画の変更を公にするのは異例で、北朝鮮をけん制するねらいもあると見られます。
NHKの日曜討論で、朝鮮半島情勢の専門家は。
一方、シリアでは、アメリカによる攻撃のあとも、反政府勢力の支配地域で政権側による空爆が続いています。
内戦の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、8日には北西部のイドリブ県で空爆があり、5人の子どもを含む民間人18人が死亡しました。
ロシアの国営テレビは、シリア軍が過激派組織IS・イスラミックステートに対する作戦を再開したと伝えています。
対するアメリカ。
8日、トランプ大統領は今回の攻撃についてツイッターに投稿。
アメリカ、そして世界を代表して、シリアへの攻撃でよい働きをしたわれわれの偉大な兵士たちに、祝いのことばを贈るとたたえました。
今週にはティラーソン国務長官がロシアを訪れる予定で、ロシア側となんらかの一致点を見いだせるのか、注目されます。
安倍総理大臣はけさ、トランプ大統領と電話で会談しました。
この中で安倍総理大臣は、アメリカ軍がシリアのアサド政権に対し軍事行動を行ったことについて、わが国は化学兵器の拡散と使用を抑止するために、責任を果たそうとするアメリカの決意を支持すると述べました。
トランプ大統領は、軍事行動に踏み切った理由について、女性や子どもを含む無実のシリア市民が、多くの損害を被ったことを受けて、化学兵器が二度と使用されないようにするために行ったものだと説明しました。
また安倍総理大臣は、北朝鮮情勢を巡って、次のように述べました。
日本時間のあす夜から、イタリア北西部のルッカで、G7・主要7か国の外相会合が開かれ、岸田外務大臣が出席します。
外相会合では、シリア情勢が主な議題となる見通しで、岸田大臣は、核・ミサイル開発を進める北朝鮮の現状も踏まえ、大量破壊兵器の拡散防止に向けた、各国との連携を確認したい考えです。
多くの人が礼拝に訪れていた、エジプト北部のキリスト教の教会で、9日朝、爆発物によると見られる爆発が起きました。
エジプト政府によりますと、これまでに少なくとも21人が死亡し、50人余りのけが人が出ています。
エジプト北部の都市タンタにある、キリスト教の一派、コプト教の教会で、日本時間のきょう午後4時ごろ、現地時間の午前9時ごろ、爆発がありました。
エジプト保健省によりますと、これまでに少なくとも21人が死亡し、50人余りがけがをしているということです。
地元メディアによりますと、教会内のいすの下に、爆発物が仕掛けられていたという情報がある一方で、爆発物を身につけた男が自爆したという目撃証言もあり、詳しい状況は分かっていません。
9日は、コプト教の教徒にとっての祝日に当たり、教会には当時、およそ2000人が礼拝に訪れていたということです。
エジプトでは去年12月、首都カイロのコプト教の教会でも、爆弾テロが起きて25人が死亡し、過激派組織IS・イスラミックステートが事件を起こしたと主張する声明を出していて、宗教間の対立が深まることが懸念されていました。
続いて、体操の全日本選手権。
10連覇を目指す内村航平選手ですね。
体操日本のエースとして、平成20年以来、全日本選手権を連覇してきました。
若手選手が後を追う中で、みずからの記録を更新することができたのでしょうか。
体操の個人総合で争う全日本選手権。
内村は、予選は4位。
決勝は、オリンピックで一緒に戦った、後輩の白井健三などと同じ組で演技します。
長年、体操日本をエースとしてけん引してきた内村。
平成20年以来、全日本選手権で9連覇してきました。
王者の着地。
止めた!
しかし、2つの金メダルを獲得したリオデジャネイロオリンピックで、腰を痛めます。
それ以降、試合に出場していませんでしたが、今回、前人未到の10連覇を目指します。
きょうの決勝。
内村、最初の種目はゆかです。
3回ひねり、動かない。
14.900と2位でスタートします。
その内村に、若手が迫ります。
20歳の白井。
同じ20歳の谷川航。
内村、5種目目は予選でミスのあった平行棒。
そうですね、流れのある非常にすばらしい演技です。
安定した演技でまとめますが、白井と谷川が同点でトップ。
内村は3位となります。
さあ、そして10連覇をかける内村。
最終、鉄棒。
追う展開となった最終種目、鉄棒。
いいですね、ここまでは完璧です。
10連覇に向かって。
あとは着地。
最後の着地!止めた!
みずからの記録を更新する、10連覇を達成。
迫る若手を総合力で制しました。
10連覇達成、内村航平選手です。
おめでとうございます。
一方、女子は、20歳の村上茉愛が優勝し、2連覇を果たしました。
近い将来、発生が懸念される首都直下地震。
地震による木造住宅への影響について、新たな事実が明らかになりました。
家などが建つ地表から、おおむね100メートルまでの表層地盤。
国の研究機関が、初めて関東地方について、詳しく分析しました。
すると、木造住宅に大きな影響を与える揺れが、局所的に表層地盤で増幅され、これまでの想定の1.5倍以上に強まる可能性のある地域が、5000か所余りに上ることが分かりました。
うわ、揺れています、揺れています。
熊本地震から、まもなく1年です。
震度7の揺れを2度観測した益城町では、住宅の3割近くが全壊しました。
表層の地盤によって局所的に揺れが強まって、大きな被害につながったと見られています。
表層の地盤が揺れにどう影響するのか。
色の濃い部分が固い地盤、薄い部分は軟らかい地盤を示しています。
軟らかい地盤が薄いと、揺れはそれほど増幅されずに地表に達しやすく、逆に軟らかい地盤が厚い所では、周期の長いゆっくりとした揺れが増幅されやすくなります。
益城町では、軟らかい地盤の厚さが10メートルくらいの地域で、木造住宅に影響を与える揺れが特に強まったと見られます。
建物ごとに揺れやすい周期は異なり、木造住宅では、周期1秒前後の揺れが大きな影響を与えるとされ、益城町では局所的に、2倍以上に強まったと見られています。
では、近い将来、首都直下地震の発生が懸念される関東地方の地盤は、どうなっているのでしょうか。
現在公開されている、揺れやすさを示した国の地図です。
表層の地盤については、主に地形をもとに推定しているため、より細かな地域ごとの揺れの増幅の影響が、十分に反映されていない可能性があるということです。
そこで、防災科学技術研究所の研究グループは、関東地方の1万か所以上で行った高性能の地震計による調査や、およそ28万件のボーリング調査のデータから、表層の地盤を詳しく調べました。
その結果です。
赤色が濃くなるほど、揺れやすいことを示しています。
250メートル四方ごとに分析した結果、関東の平野部のおよそ4分の1の地域で、木造住宅に影響が大きいと考えられる周期の揺れが、これまでの想定より強まる結果となりました。
さらに、5000か所余りで、これまでの想定よりも1.5倍以上、強まる可能性のあることが分かりました。
東京・台東区内の住宅街です。
左側が今回の分析、右側がこれまでの想定です。
オレンジ色から3段階上がり、これまでと比べて、揺れは2.7倍に。
都内で最も大きくなっています。
商業ビルや住宅が立ち並ぶ東京・港区内の地域でも、場所によってこれまでの2.6倍に、揺れが強まる結果となっています。
かつて川が流れていた場所で、軟らかい粘土質の土が堆積していると見られるためと分析しています。
分析した防災科学技術研究所の研究員は、従来の被害想定の見直しが必要だと指摘しています。
新たに明らかになった地盤の影響。
防災科学技術研究所では、年内にも揺れやすさの地図を作り、公開したいとしています。
政府がこちら、働き方改革を目指す中、企業の間で労働時間の短縮を目指す動きが相次いでいます。
これをビジネスチャンスと捉えているのが、人材派遣会社などです。
専門知識を持った人材の派遣など、これまで正社員が担ってきた業務を引き受けるサービスなどを拡大しています。
東京・新宿区にある主婦専門の人材派遣会社です。
4年前から、高度な専門知識や経営能力を持つ人材を派遣する事業を始め、毎年売り上げを伸ばしています。
例えば、企業の経営企画や財務部門で働いていたAさん。
派遣先のベンチャー企業が上場する際、証券会社との対応や、手続きに必要な財務書類の準備といった業務を中心的に行いました。
また、高級食器のバイヤーとして長く働いた経験のあるBさんは、老舗のかっぽう料理店に派遣され、高い目利きの力やバイヤー時代の人脈を生かし、食器の選定や買い付けを一手に担当したということです。
また、在宅で働く人たちにも変化が。
こちらは、在宅業務の希望者に仕事を仲介するサイトの運営会社です。
これまでは、単発の業務ごとの仲介が中心でしたが。
継続的に業務を外注したいという企業側の要望を受け、例えば月に30時間、経理関連など、毎月定まった時間の業務を仲介するサービスを、去年12月から始め、契約件数が増えているということです。
利用を検討している企業の担当者は。
企業の間で広がる、外部の人材を活用する動き。
背景には、長時間労働の短縮が求められる中、限られた人員と時間で業務を進めるため、外部の人材に頼らざるをえない企業側の事情があります。
労働環境の改善を迫られる中で、多様な働き方を望む労働者をどう活用していくのか。
企業側の対応が問われています。
ニュースを続けます。
きょう午後、宮崎県延岡市の岬で、一緒に花見に来ていた男性の姿が見えなくなった。
崖下に落ちたかもしれないと消防に通報がありました。
消防や警察が捜索したところ、およそ150メートル崖下の海岸で、男性が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。
警察によりますと、死亡したのは、大分県佐伯市の事務職員、奥野憲二さんで、友人2人と合わせて3人で花見に来ていたということです。
警察は、奥野さんが崖から転落したと見て、詳しい状況を調べています。
スポーツです。
プロ野球・日本ハムの大谷翔平投手、心配ですね。
そうですね、きのうの試合で左足を痛め、肉離れと診断された大谷投手。
きょう、1軍の出場選手登録を抹消されました。
復帰には少なくとも4週間はかかる見通しです。
大谷投手はきのうのオリックス戦で、1回に1塁に走った際、左足の太ももの裏側を痛めて途中で交代し、試合後、左大たい二頭筋の肉離れと診断されました。
大谷投手はきょう、1軍の出場選手登録を抹消され、球団は、バッターとして復帰するまでには少なくとも4週間、投手としては、さらに時間がかかる見通しを示しました。
大谷投手は今後、千葉県鎌ケ谷市の2軍施設でリハビリを行うということです。
栗山英樹監督は、本人が一番つらいと思う。
本人にとっても、チームにとっても、シーズンを終えたあとに、このけがに意味があったと言えるようにするしかないと話しています。
プロ野球の結果です。
デーゲーム6試合が行われました。
オリックスが完封勝ちで5連勝。
日本ハムは5連敗です。
パ・リーグ首位の楽天は3連勝で、開幕から3カード連続で勝ち越しました。
広島は引き分けを挟んで7連勝です。
続いてはこちら。
この壁を登っていくあのスポーツですね。
あのスポーツ、スポーツクライミングの種目の一つ、ボルダリングです。
3年後の東京オリンピック。
でも行われるんですよね。
そうですね。
この注目が集まってる中、24歳の藤井快選手が、ワールドカップの開幕戦で優勝しました。
開幕戦は突起物のある4つの壁を、制限時間内に少ない回数でいくつ登ることができるかを競いました。
藤井は昨シーズン、ワールドカップ総合2位。
初めは難しいコース設定に苦しみました。
それでも3つ目の壁で、1回で決めようと集中。
一気に登りきりました。
実力者が開幕戦を制しました。
夜桜見物は、折り畳みの傘があると安心です。
さてあすは、日本列島、大きく2つに天気が分かれそうです。
あすの天気図です。
あすは高気圧に覆われて、北日本、東日本は晴れる所が多くなりそうです。
一方で西日本、前線の影響で、雨、風ともに、強まる予想です。
西日本は次第に雨の範囲広がっていきそうなんです。
九州は今夜遅く、雨の降りだす所が多くなりそうです。
そしてあす朝です。
九州は強まる所もありそうですね。
九州では通勤・通学の時間帯から、激しく降ることもありそうです。
このあと、昼前には四国地方、午後には近畿でも雨の所がある予想です。
そしてあす朝は、けさよりも、ぐっと気温が下がっていきそうなんです。
あす朝の最低気温です。
ああ、東京、けさよりも8度低くなるんですね。
あす朝は冬のコートがよさそうです。
2017/04/09(日) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
ニュース7[二][字]

▼関東地方で5千か所余 地震揺れ強まる可能性

詳細情報
番組内容
夜7時、あなたと一緒に見つめたい。きょうの日本、世界の今 【キャスター】井上あさひ,【サブキャスター】井上裕貴,【気象キャスター】菊池真以
出演者
【キャスター】井上あさひ,【サブキャスター】井上裕貴,【気象キャスター】菊池真以

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ニュース/報道 – 定時・総合
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スポーツ – スポーツニュース

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