ドローンで効率的に 橋の老朽化点検の実証試験

ドローンで効率的に 橋の老朽化点検の実証試験
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高度経済成長期につくられた橋の老朽化が各地で問題となる中、ドローンを使って橋を効率的に点検しようという実証試験が、岐阜県各務原市で行われました。
この実証試験は、岐阜大学のプロジェクトチームが大手電機メーカーなど5社と進めているもので、各務原市の木曽川の橋のたもとには、企業や行政の関係者などおよそ140人が集まりました。

試験では、まずハンマーを取り付けたドローンを飛ばし、通常は足場を組まないと点検できない川の中の橋脚で、音の響き具合で劣化を調べる打音検査を行いました。
また、別のドローンは、2つの大きな車輪で橋脚の表面との距離を一定に保てるようになっていて、コンクリートのひび割れなどをカメラで確認していました。

主催者によりますと、技術的にはほぼ実用化レベルになっているものの、現状では国がドローンでの点検を認めていないことから、その見直しを待っているということです。

岐阜大学プロジェクトチームの羽田野英明客員教授は「橋の老朽化が各地で進んでおり、こうした技術を安全点検の効率化につなげていきたい」と話していました。