保険見直しの大原則
「誰が」「いつまで」「どれくらい」困るのかを考える
これが、プロの視点です。
保険会社や保険商品比較などは、二の次です。
- 「誰」が困らないためなのか、
- 「どれくらい(金額)」困らないためなのか、
- 「いつまで」困らないためなのか、
ケース別保険の見直し
結婚したとき
- 「誰が」:配偶者が
- 「どれだけ」:生活していけるお金
- 「いつまで」:配偶者が収入を得られるようになるまで
これから始まる長い結婚生活において、いつ万が一あったとしても、配偶者が経済的に困らない額の死亡保障をまず確保することが必要です。 そのためには、定期保険や養老保険といった保険期間をすぎると一切保障がなくなるものではなく、終身保険が必要になります。 あとは、保障の額を決めることになります。
子供がうまれたとき
- 「誰が」:子供が
- 「どれだけ」:大学(高校)までの教育費・生活費
- 「いつまで」:大学(高校)卒業するまで
子供ができると、学資保険が頭に浮かぶ人が多いのですが、学資保険が必ずしも有利な保険とは言えません。子供が生まれて保険のことを考える場合、
- 子供の学資の積み立て
- 親に万が一あった場合の保障
- 子供の入院保障
保険の種類別保険見直しのポイント
がん保険
がん保険を見直す上で最も重要なのが、一時金としてまとまったお金が受け取れる「診断給付金」です。 古いがん保険、特に1990年以前のがん保険には、診断給付金がついていないものがほとんどです。 診断給付金は、高額な治療費が必要となるがん治療には、大きな威力を発揮するものですから、まずはついているかどうか、そして、ついている場合でも、給付条件が厳しくないかどうか、また、複数回の給付を受けられるかどうかチェックが必要です。
医療保険
医療保険の見直しの基本は、入院日額です。 昔は、日額5000円が圧倒的に多かったのですが、現在では日額10000円以上が主流になっています。 日額と同様重要なのが、保険期間です。 以前は、65歳満期などの定期タイプがほとんどでしたが、医療技術が進歩し、平均寿命が伸びていることを考えると、終身保障が欲しいところです。
女性保険
女性保険と一言で言っても、独身女性もいれば、結婚されている方もおられ、また、働いている方もいれば、専業主婦の方もおられます。それによって、見直すべきポイントも異なります。 たとえば、独身女性の場合であれば、死亡保障は、万が一あった場合の葬儀費用程度の保険で十分なはずです。それを超えるような無駄な保険に入っていないかどうかチェックします。死亡保障よりも充実すべきは入院保障です。
学資保険
まず最初にやるべきことは、加入目的をはっきりさせることです。 学資の積み立てが最優先なのか、または、子供の保障が優先なのか。 それによって、選ぶべき商品が変わってきます。 また、状況によっては、こども保険ではなく、ほかの保険を選ぶほうがよい場合もあります。