築地市場の再整備案 業界側から意見相次ぐ
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東京・築地市場の豊洲への移転問題をめぐり、都と市場業界で作る協議会が開かれ、都のプロジェクトチームの座長が示した築地市場の再整備案に対し、業界側からは「業界を分断するものだ」などという批判の声が相次いだ一方、移転に慎重な立場の団体からは、一定の理解を示す意見も出ました。
都と築地市場の業界団体で作る「新市場建設協議会」は11日、移転についての早期判断を求める業界側の要望に応じて、小池知事の移転延期の表明直後の去年9月以来、およそ7か月ぶりに開かれました。
協議では、都の市場問題プロジェクトチームの小島敏郎座長が示した豊洲への移転案と、築地市場を700億円余りかけて、およそ7年で改修して再整備する案について意見が相次ぎました。
この中で、水産物の卸業者で作る「東京都水産物卸売業者協会」の伊藤裕康会長は、「なんで、こんなものが出てくるのか納得いかない。営業しながら建て替えるというが、できるがずがないとはっきり申し上げたい。検討に値する案ではない」と述べたほか、別の業界団体からも「業界を分断するものだ」などと批判する意見が相次ぎました。
これに対し、都の村松明典市場長は「先日示された案は、小島座長の私案だと認識しており、プロジェクトチームの成案となれば、今後、戦略本部で検討する」などと答えていました。
一方、2か月ほど前に豊洲への移転に慎重な立場の執行部が発足した水産物仲卸業者の組合「東京魚市場卸協同組合」の早山豊理事長は、「築地の再整備が一度頓挫してから、年月がたち、仲卸の世代も代わってきた。今回の新しい情報は、昔の再整備とは違うものであり、しっかり検証すべきだ。何もしない前に結果を打ち出すことはない」と述べ、一定の理解を示しました。
協議では、都の市場問題プロジェクトチームの小島敏郎座長が示した豊洲への移転案と、築地市場を700億円余りかけて、およそ7年で改修して再整備する案について意見が相次ぎました。
この中で、水産物の卸業者で作る「東京都水産物卸売業者協会」の伊藤裕康会長は、「なんで、こんなものが出てくるのか納得いかない。営業しながら建て替えるというが、できるがずがないとはっきり申し上げたい。検討に値する案ではない」と述べたほか、別の業界団体からも「業界を分断するものだ」などと批判する意見が相次ぎました。
これに対し、都の村松明典市場長は「先日示された案は、小島座長の私案だと認識しており、プロジェクトチームの成案となれば、今後、戦略本部で検討する」などと答えていました。
一方、2か月ほど前に豊洲への移転に慎重な立場の執行部が発足した水産物仲卸業者の組合「東京魚市場卸協同組合」の早山豊理事長は、「築地の再整備が一度頓挫してから、年月がたち、仲卸の世代も代わってきた。今回の新しい情報は、昔の再整備とは違うものであり、しっかり検証すべきだ。何もしない前に結果を打ち出すことはない」と述べ、一定の理解を示しました。