メキシコから横浜港に荷揚げされた金属製の筒計46本から覚醒剤計約230キロ(末端価格約161億円)が見つかり、横浜税関が押収していたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。
埼玉や神奈川、愛知など4県警は、密輸に関わったとして、既にメキシコ国籍の男女らを麻薬特例法違反の疑いで現行犯逮捕。このうち一部を近く覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで再逮捕する方針。
捜査関係者によると、覚醒剤は2015年12月ごろから数回にわたって横浜港に運ばれた。金属製の筒の中に1本当たり約5キロの覚醒剤が隠されていた。横浜税関が昨年夏ごろ発見。神奈川県警などが泳がせ捜査を実施していた。
金属製の筒は昨年9月ごろ、いったん埼玉県内に運ばれ、その後、相模原市内の山中に移された。神奈川県警などは昨年12月、筒を解体して覚醒剤を回収するために山中を訪れたメキシコ国籍の男女らを現行犯逮捕。流通ルートを調べていた。
財務省関税局によると国内で一度に押収された量としては、昨年5月に沖縄・那覇港に停泊中のヨットから見つかった約597キロ(末端価格約420億円)が過去最大。〔共同〕