10日終値はテスラが508億8700万ドル(約5兆6541億円)、GMが508億8600万ドル(約5兆6540億円)。また自動車メーカーとして時価総額世界5位のホンダとの差は、およそ10億ドルに迫ります。世界一位はトヨタの約20兆円。
直近のテスラは株価がうなぎのぼり状態。前日の9日に発表した家庭向けの太陽光パネルが、米国のエネルギー革命を推進する要素になるとの見方が広まったことも、好調なEV販売とともに株価を押し上げる要因になったかもしれません。
とはいえ、13年間の間に3車種しか発売していない自動車メーカーにとってこの時価総額は、テスラに対する期待感が若干過熱気味になりつつある気もしないでもありません。
前四半期のGMの新車販売台数は69万台だったのに対し、テスラは2万5000台。いくらEV1台あたりの価格が高いと言っても、テスラは自動車業界内ではまだまだ小規模メーカーと言わざるをえません。
実質的な収益性や成長が市場の期待値に追いついていかなければ、いずれ時価総額も適正値へと戻っていくと考えられます。もうすぐ市場に出る低価格車 Model 3 の販売をいかに好調に保つかがテスラにとって今後の成長へのカギとなることは間違いありません。