漫画家のように夢をつかんで マンガ御朱印を発行

漫画家のように夢をつかんで マンガ御朱印を発行
手塚治虫さんなど、多くの漫画家が若い頃を過ごした東京・豊島区で、この地域にある寺が漫画家たちのように創造力を発揮して、夢をつかむことを祈願する御朱印の発行を始めました。
東京・豊島区では、手塚治虫さんや赤塚不二夫さんなど、多くの漫画家が若い頃、この地域にあったアパート、トキワ荘で暮らし、マンガの聖地とも呼ばれています。

この地域の寺、金剛院ではおととし、漫画にちなんだ仏像、マンガ地蔵を建立しました。マンガ地蔵は、漫画を描くペンの先の部分をモチーフに加えたユーモラスな姿をしていて、漫画家たちのように創造力を発揮し、夢をつかんでほしいという願いが込められているということです。

この寺では先月から、マンガ地蔵に込めた願いを表した「マンガ御朱印」の発行を始めました。マンガ御朱印は「創造成就」や「マンガ地蔵尊」という文字とともに、マンガ地蔵の朱印が押され、200円を納めて、参拝した人に配られています。

金剛院の野々部利弘住職は「この地域が、漫画のまちとなったのは何かの縁であり、仏の教えにもあるように、この縁を大切にしたい。マンガ地蔵や御朱印で、地域を盛り上げていきたい」と話していました。

トキワ荘の復元計画も

東京・豊島区にあったアパート、トキワ荘では昭和20年代から30年代にかけて、手塚治虫さんや赤塚不二夫さん、それに藤子不二雄Aさんや、藤子・F・不二雄さん、石ノ森章太郎さんなどが暮らし、作品作りに励みました。

老朽化のため、昭和57年に取り壊されましたが、トキワ荘があった地域はマンガの聖地と呼ばれています。

豊島区は、まちおこしにつなげようと、3年後の2020年3月までに跡地近くの公園にトキワ荘を復元する計画を進めています。復元されるトキワ荘には建物の外観や、多くの漫画家が生活した部屋などを忠実に再現するとともに1階には展示室も設けられる予定です。