来週から一週間ほど沖縄を旅する。これまで沖縄はおろか九州にさえ足を踏み入れたことのない私は、初めて頰に受ける南国の風はいかほど心地よいものかと期待に胸を高鳴らせていた。するとそこにシリア空爆の報あり。トランプがぶち上げたトマホークの爆風が私の旅程を揺さぶっている。
一応断っておくと、私は左翼活動家ではない。自衛隊員に土人と言わせたいわけでも、フェンスの前でシュプレヒコールをあげたいわけでもない。ただ見たかったのだ。土砂で埋立てられるであろう海と、ローター音が響くであろう空の具合を。
しかし、米海軍の艦隊がぬるっと半島沖に展開され、斬首作戦の実行される蓋然性が盛んにメディアで憶測される本日4月11日、果たして来週の旅程を変えるべきか。
調べてはいないが、きっと在沖の基地はいま警戒レベルをかなりあげているだろう。当然だ。そんな時に呑気な観光客がウロウロしてたら、米兵や自衛官に余計な労力をかけやしまいか。反基地運動に真面目に取り組む方々にも迷惑をかけやしまいか。
飛躍が過ぎると笑われるかもしれないが、仮に出発までに、更に何か不穏な兆候がみられたら、旅行自体を中止すべきか。だがそれは、今日も日常を営む沖縄の人々に相当失礼な話ではないか。
増田諸賢の論難を待つ。
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沖縄を旅する主要な目的は、先祖の慰霊だ。沖縄戦で若くして死んだおじさんの最期の地を訪ねる。それと同時に、親戚とともに本島をぐるりと巡る道すがら、普天間や辺野古、高江を見にゆく予定だった。
72年前の殺し合いの風景を回顧しながら、次の殺し合いの風景を想像する。露悪的にいうと、そうなる。もちろん次の殺し合いなんて未来永劫あってほしくないから想像するのだが。
自虐的にいうと、これは高みの見物でもある。卑しむべき基地観光、プチブルのポリティカル・ツーリズムだ。本土の人間は気楽でいいよね、と言われても仕方あるまい。
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私は政治において、つまらぬ日和見主義者である。定見は、ない。今日のところは、自衛隊はこの国に必要だから改憲して法文に組み入れるべきと思っているし、半島有事が想定される限り日米同盟はベターな選択だと思っている。今日現在はそう考えるが、天気読みを趣味としているので、明日の信条はわからない。けれど、米軍にいますぐ出て行ってくださいと言える勇気は今後も持てないであろう。
めんどくさいことに私は判官びいきの逆張リストでもあるので、心情は沖縄の左派のそれに近い。いくら東アジアの地政学的な最重要所とはいえ、長年に渡ってヤマトから差別され不利益を被ってきた琉球の人たちが、21世紀にもなってなお戦火の火種に怯えなければならない沖縄の現在は、まったくもって理が尽くされていない。この本土の我が家の裏庭にこそヘリパッドを建てるべきでは、と。
おまえの立場はどっちなんだと、わが胸に問う。
つまり私は、沖縄に行って、一発ガツンとやられたいのだ。基地をこの目で見て、深く懊悩し、激しく逡巡したいのだ。
揺さぶられたい。そんな甘っちょろい願望なんて、きっと易々と崩れ去るだろうけれど。
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行くといいよ 騒いだりしない限り迷惑にはならんだろうし 高台の公園(場所とか名前わからないけど)から辺野古一望出来るからそこ行くといい 結構遠いから頑張って 夕方は主要道路...
もし春休みだったら、沢山のJDとの出会いもあったことだろうに。(なんて冗談はさておき) 沖縄は梅雨は早くに訪れるので今ぐらいが過ごしやすいかも。 台風の時期とか、俳優の梅澤...
もし春休みだったら、沢山のJDとの出会いもあったことだろうに。(なんて冗談はさておき) 沖縄は梅雨は早くに訪れるので今ぐらいが過ごしやすいかも。 台風の時期とか、俳優の梅澤...