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 環境省は11日、熊本地震で発生したがれきなどの災害廃棄物のうち、4割以上の処理が終わったと発表した。震災の発生から1年を前に、山本公一・環境相が閣議後の記者会見で明らかにした。

 環境省の最新の推計では、熊本地震で発生する災害廃棄物は約316万トン。2月末までに約44%にあたる約140万トンを処理した。処理済みの廃棄物の約69%は、資材などとして再生利用したという。

 また、損壊した家屋の解体状況も公表。3月末現在で、申請のあった3万3554棟のうち、約61%にあたる2万487棟の解体が終了したという。

 熊本地震では、災害廃棄物の処理や家屋の解体を2年以内に完了させる計画だ。山本環境相は「処理は予定通り着実に進んでいる。今後も全力で必要な支援を行っていきたい」と述べた。(小坪遊)