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 民進党の蓮舫体制が揺らいでいる。離党届を出した長島昭久・元防衛副大臣(比例東京)の除名方針を決めたほか、執行部の細野豪志・代表代行が党方針とは違う「憲法改正案」を発表。政治決戦となる7月の東京都議選を控え、蓮舫代表は正念場を迎えている。

 「空白区になったんだから、徹底的にやりますよ」

 蓮舫氏は10日、長島氏の離党届提出に対し、周辺に怒りをあらわにした。自身の参院議員からの衆院選転出先として、長島氏の選挙区(東京21区)からの立候補も検討する意向だ。

 野田佳彦幹事長はこの日、国会内で長島氏と向き合った。「何で今なんだ」。共産党との共闘に不満を持つ長島氏には、何度も説明してきたとの思いからだ。離党届は受理せずに、「比例復活で当選しており、議員辞職が筋ではないか」と言い、その後の党執行役員会で除名処分とする方針を早々に決めた。長島氏が離党表明会見で重ねて批判した野党共闘についても、野田氏は記者会見で「変えるつもりはない」と言い切った。

 蓮舫執行部の怒りが収まる様子はないが、長島氏に対しては外からさっそくエールが。自民党の下村博文幹事長代行は「長島さんは保守的な立場の人で、考え方は我々に近い。離党して自民党に入ってもらえるならウェルカムだ」と歓迎。長島氏は無所属での活動を表明しながらも、「あらゆる可能性は追求していきたい」と含みをもたせた。

 民進党の都議選公認予定者のう…

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