大岡信の訃報(ふほう)に接し、いずれ来るとは覚悟していたものの、喪失の思いは計り知れない。

 大岡信は日本における詩のイメージを変えたのだ、と思う。盟友、谷川俊太郎とともに戦後詩、現代詩といわれるもののイメージを変えた。暗くジメジメとしたというのは日本の私小説の伝統を形容するときの常套句(じょうと…

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