このところ新しいモデルが次々と登場するクロスオーバーSUV。
その中で日産を代表するオフローダーとして登場して以来、強い人気を持ち続けてきたのがエクストレイルです。
先代からの基本的な機能は保ちつつ、エクステリアをより現在の流行に沿ったものに変えることでそれまでのアウトドア目的を志向したクルマから、街乗りまでを意識したデザインに変更したことは大成功だったようです。
見栄えにも拘る女性にも受けいれられるエクステリアによってクルマのイメージも大きく変え、お洒落っぽささえ漂う雰囲気まで感じられるようになったのは、ハリアーによって形作られた新しいSUVの影響も大きいのでしょう。
武骨で骨太というもともとのコンセプトを生かしつつ、様々な客層にも受け入れられるべく2WDと4WD、そしてガソリンとハイブリッドという様々なモデルをラインアップして、このマーケットでの日産の存在感をアピールしているようです。
今回はディーラーの店頭に展示されていた実物を前に、セールスマンとの会話も交えてカタログからだけでは分からない特徴を探ってみました。
ディーラーへ到着
先ずは外観のチェックから。
いかにもオフローダーであることを伺わせた前モデルの四角ばった武骨感なデザインから、現行モデルでは曲面を多用した都会派SUVを意識したものへと大変身しました。
フォグランプ周りやバンパー下部にもメッキ調の装飾が加えられ、高級感も十分。
ボリューム感を持たせたフロント部と切れ長のヘッドライトにも今風のデザインが取り入れられているようです。
街中で見かけても、爽快感を感じさせる活動的なデザインですね。
もともと車幅が1820mmとワイドなことに加え、座面が高いこともあって、運転席からの眺めが随分と広く感じます。
ウインドウシルとドアハンドルもメッキ処理されていて、オフローダーというよりもSUVとしての印象が強調された感じになっています。
大きなドアミラーにはミラーヒーターが付いており、冬季や雪山では重宝しそう。こんなところにもエクストレイルとしての血統が引き継がれているのでしょう。
「20X」には17インチのアルミホイールが標準装備となります。
これはこれで個性的ではあるものの、最近のSUVのリアデザインは似たものが多いようです。
空力的には大きな効果があるとも思えないながら、リアスポイラーが与える外観上のインパクトの大きさはハリアーが作り出したイメージによるものなのでしょうか?
ただ先進的なデザインをアピールするだけでなく、車体後部が切り立っていることによる後席への日差し止めの効果もあるとのことです。
インテリアに関して
SUVっぽさを直観的に感じさせるのが座面の高さ。
見晴らしの良さと、しっかりした着座姿勢がセダンとは全く違う感覚を与えてくれます。視点が高いと周囲のクルマよりも優越感を感じてしまうのは単なる錯覚なのでしょうか。
また、ソフトパッドで包まれたインパネの中央にはスピードメーターとタコメーター、その間には「ドライブアシストディスプレイ」が設置。
ここには各種の情報、例えば自動ブレーキや道路標識を自動認識し、ドライバーに知らせる標識通知機能までもが液晶表示されます。
一番視線の届きやすい位置に緊急性の高い情報が配置され、音と共に警告表示してくれます。
クリアブラック調のインパネとメッキパーツなど、質感もなかなかのもの。
下部にはUSBポートとシガーソケットが備わり、トレイまで備わっているのはスマホの充電などに非常に便利。今や常に身から離せないツールの置き場として気の利いた仕様が嬉しいですね。
室内幅も1535mmもあることによって、運転席での左右のユッタリ感も十分なもの。海外でも販売されているからこその余裕のサイズということでしょう。
助手席との間にも十分なスペースがあり、センターコンソール部にもカップホルダーが2個横並びで取り付けられるほど。
カップホルダーには保温保冷機能が標準で装備されています。
後席の足元は十分なスペースが確保されており、長時間の乗車でも快適そのもの。
センターコンソールの後部にはエアコンの吹き出し口も付いており、多人数乗車にも配慮された仕様になっています。
シート表皮も床も防水仕様となって、アウトドア用途を意識していることが伺えます。
ユーティリティ性に溢れる荷物スペースはこのクルマの大きな特徴です。
後席を前傾させることで1305mm(最大幅)x 1745mm(最大奥行き)の広大なスペースが確保できるのは勿論のこと、防水ラゲッジボードによって色々な間仕切りが行えます。
濡れた荷物や汚れた荷物など区分けして置けるようにもなっていいて、「遊び心」を備えたクルマであることを意識させてくれる部分ですね。
3列目まで備えたモデルもあるものの、狭いスペースのためにあくまで緊急用と思っていた方が良さそうです。
ラゲッジボードの下にも収納スペースがあり、使い勝手は良さそう。
「20X」にはオプションでリモコンオートドアの設定があり、センサー部に手をかざすだけでバックドアが開く便利機構の追加が可能になります。
アウトドアでは有り難い仕様ですね。
セールスマンとのやり取り
見積書公開!
グレードとしては「20S」と「20X」の2タイプのみで、「20S」は4WD, 2列シート車のみの設定となっています。「20X」には本革巻きステアリングやシフトノブ、エアコンがオートに、アルミホイールになって価格が20万円ほど高くなります。
「20X」にはルーフレール、フォグランプ、オートバックモニターが追加された「20XTT」という追加グレードもあり、今回は一番売れているというこのグレードで見積もってもらいました。
初見であったにも関わらず23万円以上の値引きを出してもらいましたが、あとは下取り車次第とのこと。
見積もり詳細
【おすすめ車】
エクストレイル 4ドアワゴン 2列シート MD20DD 20Xt ”エマージェンシーブレーキパッケージ“ 4WD エクストロニックCVT 寒冷地仕様
【車種記号:TDRNRRZT32EDAA-KAM】
ブリリアントホワイトパール(3P) ブラック(QABG)(\43,200)
【車両代】
メーカーオプション付車両本体価格 | 3,067,200円 |
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車両本体値引価格 | -235,362円 |
付属品価格 | 131,832円 |
車両代合計 | 2,963,670円 |
【販売諸費用(課税)】
検査登録(届出)手続代行費 | 30,780円 |
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車庫証明手続代行費用 | 16,200円 |
納車費用 | 0円 |
下取車手続代行費用 | 7,560円 |
希望ナンバー申込手続代行料 | 0円 |
環境整備費用(自社処理) | 0円 |
査定料 | 7,020円 |
販売諸費用(課税)計 | 61,560円 |
【販売諸費用(非課税)】
検査登録(届出)手続預り法定費用 | 6.100円 |
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車庫証明手続預り法定費用 | 2,500円 |
下取車諸手続預り法定費用 | 500円 |
公正証書作成費用 | 0円 |
環境整備費用(委託処理) | 0円 |
廃棄車両処理費用 | 0円 |
下取自税 | 0円 |
PMP | 19,700円 |
ロードサービス関連費用 | 6,000円 |
販売車両リサイクル料金 | 11,230円 |
販売諸費用(非課税)計 | 46,030円 |
【税金保険料等】
自動車税 | 19,700円 |
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自動車重量税 | 22,500円 |
自動車取得税 | 46,500円 |
自動車賠償責任保険 | 40,040円 |
自動車任意保険 | 0円 |
税金保険料等計 | 128,740円 |
内)消費税・地方消費税等合計 | 224,091円 |
車両代合計 | 2,963,670円 |
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販売諸費用等合計 | 236,330円 |
下取車充当額 | 0円 |
リサイクル預託金相当額通知書計 | 0円 |
使用済自動車引取依頼書計 | 0円 |
お支払合計金額 | 3,200,000円 |
【付属品明細】
SUVでありながらFFと4WD、そして6人乗りと7人乗り、更にはガソリンとハイブリッドと、豊富な品揃えのエクストレイル。
ランクルにプラド、そしてハリアーにC-HRと、あらゆるSUVユーザー層をカバーするラインアップを誇るトヨタに対して、一車種でそれらをカバーせざるを得ない日産が幅広いユーザー層をカバーする多様なバリエーションをエクストレイルに盛り込んだことは容易に想像できます。
外観をより今風に変えながら、基本的な走行性能に関しては妥協しない姿勢を見せているこのクルマが、販売台数では常に上位を確保するほどの人気クルマになっているのも十分うなずけることです。
価格的にも魅力的なこともあり、十分検討するに値する1台と言えるのではないでしょうか。
 
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