生活支援の独自イコカ、ネットで競売6万円 滋賀・甲賀市配布
滋賀県甲賀市が中学3年生までの子どもがいるすべての世帯や生活困窮世帯などに無料配布している忍者を描いたJR西日本IC乗車券「ICOCA(イコカ)」が、ネットオークションで6万円で落札されていたことが10日までに分かった。市公共交通推進課は「非常に残念」としている。
同市は来年春にJR甲南駅以東の5駅にイコカ改札機が導入されるのに合わせ、鉄道の利用促進や生活支援を目的に3月1日から1500円分の乗車料金を含むイコカカードの配布を始めた。中央に忍者を描いたオリジナルデザイン。1万5千枚用意し、3月末までに8千枚ほど支給したという。
同課によると、3月31日ごろ、ネットオークションのサイトでカードが6万円で落札されていたのを職員が確認した。市民からの指摘の声もあったという。同課は「経緯は分からないが、カードを配布した趣旨に反する」とし、今後手渡す際に適切な利用を求める説明を徹底し、市ホームページなどで注意を呼び掛けるとする。
【 2017年04月11日 08時39分 】