中山優馬輝かせる　海老蔵「石川五右衛門 外伝」

　歌舞伎俳優市川海老蔵（３９）の舞台「石川五右衛門　外伝」の製作発表が１０日、東京・新宿のヒルトン東京で行われた。若い世代にも歌舞伎を気軽に楽しんでもらえれば、と２０１３年から始めた自主公演「ＡＢＫＡＩ」の第４回公演。渋谷のシアターコクーンで６月９日から２５日まで上演する。

　今回はジャニーズ事務所所属の中山優馬（２３）も参加し、歌舞伎に初挑戦。早くも１万枚を超えるチケットが売れたという幸先の良い状況に、座頭（ざがしら）の海老蔵は「ジャニーズ効果かな？　それとも海老蔵力？」などとうれしそうな笑顔を見せた。

　大泥棒五右衛門の活躍を描いた同作は、昨年１１月に博多座で上演した作品をさらにスケールアップさせる。海老蔵は「自主公演ならではの空気感で、楽しい舞台ができたらいいなと思っています」と意気込みを披露。若者の街、渋谷での公演に「家が近いし、通勤が楽そう。渋谷は大好きで、いつかお練りもしてみたいです」と話した。

　初共演となる中山の役柄については詳細を明かさなかったものの「忍者的な要素を持った人物になると思う。中山さんがステキに見えるように努力したい」と“新人”を迎える座頭として責任感ものぞかせた。

　海老蔵のもとに、中山があいさつに来たそうで、「礼儀正しく、きちんとした方。かわいらしい、ジャニーズらしい、大変有望な方だと承っております」と好印象をアピールした。

　また、闘病中の妻の麻央（３４）について聞かれると、「（今日は）調子が悪かった。つらいときもあるんです。この会見も時間を遅らせようか、とも思いました。なるべく、側にいてあげたいですから」と思いやっていた。また、仕事復帰した麻央の姉小林麻耶（３７）には「良かったです。最近、かわいくなりましたね」と話した。