保育園整備計画を疑問視する声
那覇市では、県内で最も多い待機児童が解消されていない一方で、民間の認可保育園の半数以上が、定員割れしていることがわかりました。
認可保育園からは、需要が少ない地区に保育園が多く作られたことが原因ではないかと、那覇市の整備計画を疑問視する声が上がっています。
沖縄県は、去年4月の時点で待機児童が全国で2番目に多く、那覇市は559人で県内最多となっています。
一方で、那覇市が、民間の認可保育園あわせて97園の園児の数をまとめた結果、今月1日時点で、半数を超える50園が定員割れしていたことがわかりました。
このうち、10人以上定員割れしている保育園は28園で、去年の7倍にのぼっています。
これについて民間の認可保育園で作る団体は、保育士不足に加え、需要が少ない地区に保育園が多く作られたことが定員割れの原因ではないかと指摘していて、那覇市の整備計画を疑問視する声が上がっています。
市の計画では、待機児童の解消に向け来年4月までにさらに10か所程度の認可保育園が整備され、定員は500人以上増える見込みですが、地区によっては定員割れが拡大するとして今後の保育園運営への懸念もでています。
那覇市こども政策課は、「定員は徐々に埋まると予想しているので、現時点で問題があるとは考えていない」としています。