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 百貨店の松坂屋、大丸を傘下に持つJフロントリテイリングは10日、2017年2月期決算を発表した。松坂屋5店(名古屋、上野、静岡、高槻、豊田)の売上高は前年より3・0%減の計1995億円。婦人服の不振などが響き、2年連続で全店で前年の売上高を下回った。

 旗艦店の名古屋店の売上高は前年より3・3%減の1206億円。売り場を改装した紳士服が好調だったものの、婦人服や食品などの部門は前年実績を下回った。名古屋市内で会見した土井全一常務は「名古屋店は売り上げの4割が外商。顧客に求められていることを地道にやることが重要」と述べた。

 Jフロント全体の売上高は前年より4・7%減の1兆1085億円、営業利益は同7・2%減の445億円だった。