2017年4月9日、新華社は韓国大統領選で2番人気の安哲秀(アン・チョルス)候補が潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長に新政権発足時の要職就任を要請したと伝えた。
韓国の一部メディアによると、潘氏は安氏から外交特使への就任オファーを受けたという。8日、仁川国際空港で記者から質問受けた潘氏は「報道は知っているが、協議はしていない。私の基本的な立場は、どの候補が勝利しても一国民としてふさわしい役割を演じるということだ」と語った。
潘氏は以前、次の大統領選の最右翼と目されていたが、その後本人や家族の贈収賄スキャンダルが取り沙汰され、今年2月に次期大統領選に出馬しないことを発表していた。
最新の世論調査では安氏が1番人気の文在寅(ムン・ジェイン)氏を追い越す勢いで支持率を伸ばしており、アナリストからは「もし他の候補と連携すれば、大逆転が起こる可能性がある」との見方も出ている。
世論調査専門会社の韓国ギャラップが発表した最新調査では、文氏の支持率が38%、安氏が35%と「誤差の範囲」レベルの接戦になっている。文氏は20〜30代、安氏は50〜60代から高い支持を集めており、文氏が逃げ切るには若年層の投票率を高めることがカギになるとみられている。(翻訳・編集/川尻)