紀伊半島南部に自生のサクラ 新種か
紀伊半島南部の山に自生するサクラについて、国立研究開発法人などの研究グループは葉の大きさや花の咲く時期などに、これまでに見つかっているサクラとは異なる特徴が見られることから、新種の可能性があるとして近く論文をまとめ、学会誌に報告することになりました。
森林研究・整備機構森林総合研究所の勝木俊雄チーム長らの研究グループは、和歌山県から届いたヤマザクラの標本の中に特徴の違うサクラが含まれていたことから、数年前から調査を行いました。
その結果、同じ特徴のサクラが紀伊半島南部の和歌山・奈良・三重の3つの県の広い範囲で自生していることを確認したということです。また、ヤマザクラと比べて葉が小さく、花の咲く時期が早いなど、これまでに国内で見つかっている9つの野生のサクラの種とは異なる特徴が見られたということです。
このためグループは、新種の可能性があるとして近く論文をまとめ、「クマノザクラ」という名前で日本植物分類学会の学会誌に報告することにしています。
勝木チーム長は「さらに確認は必要だが、国内で10種めの野生のサクラが見つかったとすれば、およそ100年ぶりのことだ。花もきれいなので観賞用としての利用も期待できる」と話しています。
植物の分類学が専門で、東京大学総合研究博物館の池田博准教授は「仮に新種と確認されれば、分類学上の大きな発見だ。調査が進んだ国内でのこうした発見は珍しく、非常に興味深い」と話しています。
その結果、同じ特徴のサクラが紀伊半島南部の和歌山・奈良・三重の3つの県の広い範囲で自生していることを確認したということです。また、ヤマザクラと比べて葉が小さく、花の咲く時期が早いなど、これまでに国内で見つかっている9つの野生のサクラの種とは異なる特徴が見られたということです。
このためグループは、新種の可能性があるとして近く論文をまとめ、「クマノザクラ」という名前で日本植物分類学会の学会誌に報告することにしています。
勝木チーム長は「さらに確認は必要だが、国内で10種めの野生のサクラが見つかったとすれば、およそ100年ぶりのことだ。花もきれいなので観賞用としての利用も期待できる」と話しています。
植物の分類学が専門で、東京大学総合研究博物館の池田博准教授は「仮に新種と確認されれば、分類学上の大きな発見だ。調査が進んだ国内でのこうした発見は珍しく、非常に興味深い」と話しています。