蹴球探訪
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【首都スポ】[サッカー]筑波大が連覇 “茨城ダービー”制し天皇杯切符2017年4月10日 紙面から
◇茨城県選手権<決勝> 筑波大3−0流通経大サッカーの第97回天皇杯全日本選手権代表決定戦を兼ねた第20回茨城県選手権は9日、カシマスタジアム(茨城県鹿嶋市)で決勝を行い、筑波大(関東大学リーグ1部)が流通経大(同)を3−0で下し、大会2連覇で30度目の天皇杯出場を決めた。第22回神奈川県選手権決勝では、桐蔭横浜大(同)が2−3でYS横浜(J3)に敗れ、2大会ぶり3度目の出場を逃した。筑波大は23日の1回戦で、YS横浜と対戦する。なお、この日で都道府県代表全てが出そろった。 筑波大の完勝だった。大学サッカー界において“茨城ダービー”と呼ばれる流通経大とのライバル対決を制し、2年連続で天皇杯本大会行きのチケットをゲットした。 ゲームキャプテンを務めたMF戸嶋祥郎(4年・市浦和)が前半38分に0−0の均衡を破った。左からの折り返しを右足でねじ込んだ。 「(シュートの)角度があんまりなかったんですけど、うまく入ってくれました。先制できれば自分たちの展開にできると思っていました。その通りの点が取れてうれしいです」 その後、チームとしてしっかりと加点した。主導権を握られる時間帯もあったが、そこで崩れずに完封勝ち。今季の関東大学1部リーグで優勝候補筆頭と目される実力をまざまざと見せつけた。 戸嶋はニッコリとしながら、「ライバルを相手に(失点)ゼロで終えたことはすごく自信になります。ゼロでいけば勝てるというイメージがこれでできます」と、手応えを口にした。 2年連続の予選突破だが、今回の本大会にかける思いは強い。「2軍のような形」(戸嶋)で臨んできた札幌(当時J2)に0−3で一蹴された、前回の無念を晴らしたい。1回戦を何としてでも突破し、J1仙台との2回戦でジャイアント・キリング(番狂わせ)を演じるつもりだ。 「去年の札幌戦では力のなさを感じました。その分を取り返したい気持ちです。チャンスは必ずあると思っています。食ってやりたいです」 今年のチームスローガンは“常勝”だ。相手が格上であろうと、その姿勢は変わらない。Jリーグ勢に対しても、もちろん必勝を期す。 (関孝伸) ◆最後は中野ダメ押し弾
筑波大のダメ押しゴールはエースがマークした。後半45分、来季からのJ1磐田入りが既に内定しているFW中野誠也(4年・磐田U−18)が右足で力強く蹴り込んだ。自身には決定機がなかなか訪れない中、最後に決めた。 「正直メチャメチャうれしかったです。あれでゲームが完全に終わりましたし、あそこで3点目が取れたのはチームとしても大きいです」と、充実の表情で話した。 ◆流通経大 ミスミス失点…主将石田が猛省
流通経大はいいところなく敗れ去った。ミス絡みで失点を重ね、一矢報いることもできなかった。 主将DF石田和希(4年・流通経大柏)は「相当な意気込みで臨んだ結果がこれなので、ショックですし、悔しいです」と肩を落とし、「チームとして何がやりたいのか、その意思統一ができていませんでした。自分も全然駄目でした」と反省しきりだった。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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