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【プロ野球】

広島7連勝で単独首位 逆転されても即追いつき、丸がV打

2017年4月10日 紙面から

広島−ヤクルト 7連勝で単独首位となり、ヒップタッチで喜ぶ(右から)丸、鈴木、菊池、堂林、田中ら広島ナイン=マツダスタジアムで(吉澤敬太撮影)

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◇広島6−2ヤクルト

 広島が1分けを挟む連勝を7に伸ばした。逆転された直後の7回に失策で追い付き、丸からの3連打と犠飛で畳み掛けた。九里は7回の2失点以外はほぼ完璧な内容で2勝目。ヤクルトは5連敗。新人の星は自責点0ながらプロ初黒星。

     ◇

 チームリーダーが勝負強さを発揮した。試合を決める勝ち越しの一打。丸が一塁上で、力強く握った左拳をベンチに向けて突き上げた。

 「相手のミスもあったので開き直ってではないですけど。次に新井さんという偉大な打者がいるので、つなげば何とかなると思って打席に入りました」

 1−2と逆転を許した直後だ。7回1死二塁から相手の連続失策で同点とし、なおも1死一、二塁の好機。ルーキー・星の初球、142キロ直球を中前にはじき返すと、二塁から田中が生還し勝ち越しに成功した。

 星と初対戦した8日は空振り三振に倒れたが、この日は雪辱。緒方監督は「昨日対戦したイメージを持って打席に入っていた。力のある真っすぐを一発で仕留めてくれた」と対応能力の高さを評価した。

 3回2死三塁で迎えた第2打席では、フルカウントからの8球目、オーレンドルフが投じた外角低め145キロの直球に食らいついた。打球を中前に運び、先制の適時打でチームを盛り上げた。

 8日の試合前練習から、バント用に設けられた打撃マシンを体感速度が150キロ超になるよう調整。ヤクルトの速球派投手陣を想定し、丸ら打撃陣が打席でバントをしたりバットを振るなどしてタイミングを取った。対戦相手の特徴に応じて、打撃マシンの角度や球種を変更。そんな取り組みが結果に結びついている。

 開幕戦で阪神に敗れた後、これで1分けを挟む7連勝。単独首位に浮上した。「あさってから敵地での戦いになる。チーム一丸となって頑張っていきたい」と丸。11日からは東京ドームで巨人と首位攻防3連戦。この勢いのまま今季初のアウェー6連戦を乗り越える。 (井上慎也)

 

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