古希のお祝い。由来は?
古希の由来
古希は、「人生70、古来稀なり」という杜甫の漢詩に由来しています。
70歳まで生きることが稀だった時代に、70歳まで生きぬいた人をたたえ、たっとびうやまう気持ちをささげてことほぐのです。
平均寿命が80歳を超えた現代では、70歳はまだまだお若いお年です。
あまり年寄り扱いすると、怒られてしまうかもしれませんね。
還暦や喜寿など、ほかのお祝いもある
年齢の節目を祝うのは、古希だけではありません。
60歳で還暦のお祝いをするのは有名ですが、そのほかにも、77歳のお祝いである喜寿や、80歳のお祝いである傘寿、88歳のお祝いで米寿、90歳のお祝いで卒寿、99歳のお祝いで白寿、100歳のお祝いで紀寿があります。
古希の色は何色?
還暦には赤いちゃんちゃんこを着ることが有名ですね。
古希にも、還暦と同じように、「古希のときにはこの色」という色が決まっています。
それはずばり、紫色。
紫は本来、高貴なひとが身に付けることを許された色です。
70歳という年まで生きることができた方に対しての敬意を表しているといわれています。
紫色とひとくちに言っても、紫に属する色合いは幅があります。
お祝い用のちゃんちゃんこは、純粋な紫色を用いることが多いですが、プレゼントに紫色をチョイスするなら、相手に合わせた紫色を選ぶのも良いでしょう。淡くやわらかい色合いの藤色も、紫色のなかのひとつです。青みをおびた紫もあります。
厳密にこだわるならば別ですが、そうでないのならば、おなじ「紫」というカテゴリの中で、好みの色合いを選ぶのはいかがでしょうか。
普段着られるちゃんちゃんこ
ちゃんちゃんことは、袖なしの羽織のことです。
「いかにも古希のお祝いです」というデザインのちゃんちゃんこでは、普段遣いには向きませんし、着用を拒まれる方もいるでしょう。
わた入りちゃんちゃんこ
袖なしの羽織であれば、ちゃんちゃんこの定義は満たします。
であれば、普段遣いしやすいデザインのものを贈ってはいかがでしょうか。
わた入りであれば、あたたかく実用性も高いです。控えめな地模様が入っているものだと、いかにも古希といった雰囲気でなく、使いやすいですね。襟の部分だけ色が違うものならデザイン性が高く、普段遣いにも向きそうです。
還暦の色は赤ですが、こういったデザインなら、「いかにも還暦」という雰囲気はありません。古希のお祝いなら、こういった形で紫のちゃんちゃんこを探してみてはいかがでしょうか。
肩掛けを兼ねたちゃんちゃんこ
ちゃんちゃんこではありませんが、お祝いに贈るなら、ケープなどもいかがでしょうか。
寒い季節には重宝しますし、多少派手だったりそぐわない色だったとしても使いやすいものです。
ちゃんちゃんこを手作りする
ちゃんちゃんこは、手作りしてもそれほど難しいものではありません。
わた入りで作るのなら、キルティング生地を使ってしまえば簡単です。
ちゃんちゃんこの作り方
脇を縫わず、ひもを付けて結ぶ形にすると、もっと簡単です。
手芸用品店に行ってみると、実物大型紙も市販されています。
古希を迎えるお年ですから、手作り品をもらうことは、感慨もひとしおでしょう。
手作りの品物には、手間がかかりますし、気持ちも強くこもります。
「自分のために、これだけの手間と時間をかけて、つくってくれた」という気持ちは、とても嬉しいものです。
古希をちゃんちゃんこで祝うまとめ
古希祝いのためのちゃんちゃんこは、レンタルや市販品もあります。
いかにも「古希祝い」という様相のちゃんちゃんこも、古希を祝うというイベントには良いでしょう。記念写真なども撮りたいですね。
ですが、イベントを祝うためのものと、古希というイベントをお祝いしたプレゼントとは、別に用意しても良いのではないでしょうか。
古希祝い用のちゃんちゃんこは、普段遣いできるようなデザインや色味のものは少ないものです。「いかにも、古希のお祝い・イベント用です」という色合いなので、記念写真を撮影したらタンスの肥やしになってしまう…なんてケースも多いでしょう。
紫という色自体はとても素敵な色ですから、デザインや色味を考えれば、普段から使えるようなちゃんちゃんこもあるはずです。記念写真用のちゃんちゃんことは別に、古希のプレゼント用のちゃんちゃんこをプレゼントするのはいかがでしょうか。
「お祝いをしてもらった」ことを、いつも身近に感じることができると思いますよ。