2009-02-19
新語のできていく過程について、とくにゲーム用語の日常浸透
漢字の柔軟な読み
上のエントリを書いていくとき「録っておく」というふうに漢字変換してふと「あれ?録音の録で『と(録)る』って正式な読みなのかな?」とふと疑問に思った。実は漢字変換の時、「録る」については『これは常用外である』という但し書きがついてるのね。
常用外イコール新語ではなく、逆に古いものが引っ張り出されているのかもしれないけど、もしビデオやテープレコーダーなどの発達で「録る」という漢字の使い方が生まれたのなら面白い話だと思いました。
ちなみに「殺(や)る」は変換できません。
「○○ゲート」
もう一つ、新語ということでいいますと、この前BJペンvsGSPの反則問題が「ワセリンゲート」といわれたよね。
ふーんと最初聞いてたんだが「あれ?『ゲート』ってそれ自体に”疑惑”とかの意味があるのか?」とどうでもいいところが気になって詳しい人に聞いてみたら少なくともゲート自体にはないよ、ということでした。
調べると、もともと「ウォーターゲート」という言葉自体がビルの名前に過ぎなかった。
しかし、やはりあれだけ大きい「疑惑」「疑獄」だからそれが一つの新語になり、「○○ゲート」で疑惑を意味する英語に、少なくともアメリカではなっていったということですな。
その後もイランゲート、ホワイトウォーター・ゲートなどが発生した。変わったところではクリントンの「不適切な関係」問題ではドレスになんとかが付着したとかしてないで「ドレスゲート」とも呼ばれた(笑)。
しかしまあ、勝手に一般的に使う「ゲート」って言葉にそんな意味を追加しないでほしいな。パンクラスゲートというのは新人が本戦のリングにあがるための登竜門の試合で、別にパンクラスが疑惑に巻き込まれているわけではないんだし(笑)
ゲーム用語が知らないうちに一般化してきたという話
■「経験値」
あらためて言う必要も無いことですけどね。ああ、いま書いて分かったが、経験値=「けいけんち」はまだIMEでは未登録の言葉だわ。
でも、けっこう経験値という言葉は若い世代には、それなりに定着しているような気がする。
忘れもしない、私がRPGというものが存在する、と知ったのはまだファミコンも出る前に「ブラックオニキス(オキニス?)」というゲームが少年ジャンプで紹介された時だ。迷宮で次々に怪物に遭って、倒すと金がもらえて(よく考えたら謎の設定)、それで鎧や武器を買い換えていくとかのシステムが今のゲームと同様にあったほか、この戦闘が「経験値」という数字になって、闘えば闘うほど強くなっていく…というコンセプトを読んで、子供心に「経験が数字になるの? ははは、珍妙な話だけど、ゲームの考え方としてはちょっとばかり面白い発想だね」となんか上から目線で好意的に評価したおぼえがある。
ただ、そのころまだファミコンが出たのか出ないのかのころで、その記事を読みながら「ああ、自分は一生こういう面白そうなゲームには縁が無いだろうな」と思ったことも覚えている。「ドラゴンクエスト」が同じようにジャンプとタイアップするかのような形で、巻頭でドーンと大特集されるのはさらにその数年後。ちなみにそのときもまだファミコンが家には無く(笑)、けっきょく一度もドラクエシリーズをやったことがないのでありますが。
■「フラグ」
そしてその後、岡田斗司夫・山本弘とあと一人の鼎談シリーズ本の中で、岡田斗司夫が…だったと記憶しているのだけど、「フラグ」という言葉が登場していた。そのときはたしか「フラグというのはゲームの中でこういうもので…」という解説も一緒だったと思う。
(ご存じない方に一応うろ覚えでいう。例えばRPGとかで強いモンスターに対して『そのままでは何度やっても倒せない。ある爺さんにあって「伝説の剣」をもらうとそれで倒せる』とか、製作者がそういう設定を作っているとき、爺さんから剣をもらうのが一つの『フラグ』(旗)だと)
それで、その時期、「予兆」という意味で、フラグという言葉が使われ始めた。「お約束」をからかう際にも使われて、次の戦いで死ぬ役回りのキャラクターが「俺…この戦いが終わったら…するんだ…」というようなしんみりしたことをいうと「死亡フラグだ!」とか囃されたり、いやはやエンターテイメントを作る側には受難の時代でございます。
インターネットを使う人はパソコン・携帯を使うのだから当然ゲームをできない人は少なく、ネットの文章では「○○フラグ」という言い方は定着した。だから改まっていうことでもないんだけど、ちょっと振り返って「ああ、定着したねえ」というのにも多少の意味があるだろうと思ってこうやって書いている。
■その他
ほかはどうかな。ゲーム由来とは言い切れないが「リセット」「バグ」…考えればもっとあるかな
ただまあ、新聞コラムや国会質疑にはまだ当然、これらの言葉は出てこない。世代ごとの感覚の差とかも調べたら面白いかも。
格闘技由来では以前「タップする」はどれだけ一般的なの?英語でもふつうの場面で意味が通じるの?とかの疑問を、北京の柔道記事で産経新聞が「タップ」を使った時に書いたな。まだ調べていない。
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- 1562 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/
- 485 http://nhbnews.mond.jp/nhbnews/bloglink.html
- 394 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/index.html
- 62 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/text/200902170004-spnavi.html
- 58 http://kakutolog.cocolog-nifty.com/kakuto/
- 48 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/wrestling/20090217-00000012-spnavi-fight.html
- 36 http://images.google.co.jp/imgres?imgurl=http://f.hatena.ne.jp/images/fotolife/g/gryphon/20080409/20080409020332.jpg&imgrefurl=http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080408/p5&usg=__6ngsRTi2173vErgEYGTnmvBEWQ4=&h=347&w=320&sz=17&hl=ja&start=2&tbnid=mI6ClHY3U3U-W
- 34 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20090218-00000009-spnavi-fight.html
- 32 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/text/200902180004-spnavi.html
- 31 http://reader.livedoor.com/reader/
その時間、裏が「はじめの一歩」で今は伊達さんvsリカルド・マルチネスなんですよねー。
ところで、自分はPC環境のない情報弱者なので詳細不明なんですが、動画サイトとして「veoh」ってのがあるらしいです。
某NJPWの最新の大会(某ワールドプロレスリングでも未放送)がUPされるようなサイトらしいので、もしかしたら格闘技関係も見られるのでは?と。
検証は丸投げですみません(平伏)。
訂正に来てる。フラグって、元々は、CPU等のハードウェアのステータスを
表すのにビット単位のON/OFFを使っていたところから来てるんじゃないですかね?
今、WindowsのIMEで変換してみたら、「観る」「視る」「看る」も常用外だし、
「風邪が染る」は変換もできないで、ひらがなが正式なんですね。
元々、漢語やヨーロッパ語に比べて大和言葉は極端に語彙が貧弱で、
look, wacth, seeやlisten, hearの区別がつかない不便さがあるわけですが、
それらを区別するために漢語の当て字が増えてる部分があるのでは?
自分はかなり意識的にやってます。
ちなみに私が「バグ」という言葉を知ったのは高橋名人が出てくる「Bugってハニー」というアニメでした。
はてな住民の方は、可能ならこっちに追加していただきたい。下でリンクするウィキペのほうはそれに近いか。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%d5%a5%e9%a5%b0
余談だが「死亡フラグ」というのも出来ていて、しかもむやみに充実しているのはなんなんだろうか(笑)
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%bb%e0%cb%b4%a5%d5%a5%e9%a5%b0
ゲーム用語とプログラム用語というのは
「ああアキレス腱固めでUWFの技だよね、違うって? 少なくとも広まったのはUWFなんだから『UWFの技』でいいじゃん」というファンにサンビストがひと言、というシチュエーションだと思うとだいたい分かりやすいか。
元々テレビゲームはプログラムを組んで行うのだから、「ゲーム用語」というのは日本の中に東京都があるように、プログラミング用語の中に多くそのまま含まれる、重なっていますな。ゲーム用語というのはプログラミング関係は除外し、ゲームのストーリーやルールから派生した言葉に限る、という定義もありでしょうが。
「コンピュータ」と「ストーリー」の項目を作っている。柔軟すぎるなあ。
ことに抽象概念は、日本で育つ前に漢字が入ってきてその由来が多いとも聞きますが、同音異義語が50音だと組み合わせ的に増えてしまい、その区別に漢字が必要になるとも聞きました。どうなんだろう。あとわかち書きが普及しないので漢字は視覚的な区切りとしても必要ですね。
高島俊男さんはやまとことばに漢字を当てて、しかも使い分けをしなきゃいかんと思っている人に対して大変な不快感を持っているのですが、それでも「日本語は漢字と骨がらみになっていて、今更捨てられない」と認識していて、その内的な緊張感が「漢字と日本人」にはよく出ています。
さてここでまた疑問。
日本の辞書で「極める」という言葉の意味に「関節技を、脱出不可能な状態にする」という語釈を入れている辞書はいくつあるでしょうか?
私はネット辞書に頼って従来辞書を捨ててしまったので、調査可能な方はどうぞ。
いや、無いだろうけど(笑)。じゃあ関節技に「極め」(「決め」ではなく)の字を導入したのはだれか?佐山か?
> 「ああアキレス腱固めでUWFの技だよね、違うって? 少なくとも広まったのはUWFなんだから『UWFの技』でいいじゃん」というファンにサンビストがひと言、というシチュエーションだと思うとだいたい分かりやすいか。
このアナロジーが明確に間違いであることに気付きましょう。サンボはUWFの上位概念ではないが、プログラミングはゲームプログラミングの上位概念なの。ゲームそのものとゲームプログラミングをごっちゃにしているところが、グリフォンさんの間違い。
ちなみに、サブカル的な意味で「バグ」が、注目されたのは、アーケードゲームのゼビウスだったと記憶している(違うかも)。その時は、一般人はまだ「バ」にアクセントをおいて、英語的に発音していたが、自分は最初から、平坦な発音で、テクニカルタームとして教わった。
> 元々テレビゲームはプログラムを組んで行うのだから、「ゲーム用語」というのは日本の中に東京都があるように、プログラミング用語の中に多くそのまま含まれる、重なっていますな。ゲーム用語というのはプログラミング関係は除外し、ゲームのストーリーやルールから派生した言葉に限る、という定義もありでしょうが。
これがいかに暴論か。ビデオゲームとゲームプログラミングの関係は、インターネットとインターネット関連のすべてのプログラムの関係に、ほぼ相似形なわけ。ともに、ソフトウェア・プログラミングがなければ存在しえないわけ。そして、インターネット関連のプログラムの世界でも、テクニカルタームとして「バグ」「フラグ」は使われているわけ。では「バグ」「フラグ」はインターネット用語なのかな? 違うでしょ。
というのは「○○用語」は二者択一とする必要がないから。つまり「ソフトウェア・プログラム用語ならゲーム用語ではない」「ゲーム用語ならプログラム用語ではない」とする必要はなく「ゲーム用語でもあり、プログラム用語でもある」
これでええねん。日本と東京の例えどおり。その際、本来・元祖の意味が広くカバーし、その後あることをきっかけに世間に有名になると、その小さい範囲を指すものとして使われるのも珍しくない話。ただ、それだけ。
【例】「ライフル」「太閤」「シーア(派)」
ただ、私は上のように考えるが、明白な間違いと考えるなら是非まず、はてな住民として、はてなキーワード「フラグ」を修正(追加)してほしい。
現在、
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B0&lr=
で三番目に登場します。このコメント欄より、より大きく影響を与えることができるでしょう。それを見て論評したい
納得していたけど、ゲーム用語で「フラグ」を使ってることのほうが初耳でした。
「(死亡)フラグが立つ」という言い方が、コンピューター用語っぽいけど、
ゲームでも「フラグをとる」じゃなくて、「立つ」っていうのでしょうか?
「立つ」と言うのなら、ゲーマー用語というより、ゲーム・プログラマー用語から
来ているんじゃないですかね?
大分前の文芸春秋の巻頭コラムで、やまとことばでも、「ちらとみる」「じっとみる」
等の言い方で、複雑な概念を表せるという話が、「複雑な概念を表現できる言語を
持たない民族は高度な文化を作れない」という議論と絡めて載っていましたね。
いかにも文春っぽいけど。自分は、語彙だけではなく文法的にも日本語は論理的な
表現に向いていないという意見なので、「英語・漢語を使ったほうが早いよ」と思
っています。「今、手元に持っている」を「携っている」と勝手に書いているくらいで。
「関節をとる」「逆をとる」ではなく、「関節技をきめる」あるいは「技をきめる」
という表現は昔からあったんでしょうかね?
少なくとも明治には関節に対して「きめる」という表現は使用してるようですね。「極」という漢字を当てていたかは分かりませんが。
はてなキーワードの「フラグ」は、『コンピュータ用語の「フラグ」から転じたゲーム用語』は明確に間違い。一方、ウィキペディアの方はどうか(番号は便宜的にメモ8がふった)。
> 1)電気通信で同期のために用いる特定のビット列(符号)のこと。
> 2)コンピュータまたはコンピュータ・プログラムで、処理の条件判定結果を保持するレジスタまたは変数のこと。
> 3)小説やドラマ、アニメ、シミュレーションゲーム等のストーリーにおいて、後に特定の展開・状況を引き出す事柄のこと。伏線。
> 4)パチスロで、ある図柄を揃えることが出来るようになる状態のこと。パチスロの規則上は条件装置(じょうけんそうち)と呼ぶ。
これは特に訂正を必要としない。1)が本来の語源かもしれない。が、1)は3)とは直接的な関係はない。そして、2)から転じて一般化して3)になっているわけ。はてなキーワードより、正確で異論もない。
では、はてなキーワードのどこに問題があるか。RPGやシミュレーションにおける「フラグ」とは、ウィキペディアの3)の意味でもあるが、同時に2)なのよ。
> (ご存じない方に一応うろ覚えでいう。例えばRPGとかで強いモンスターに対して『そのままでは何度やっても倒せない。ある爺さんにあって「伝説の剣」をもらうとそれで倒せる』とか、製作者がそういう設定を作っているとき、爺さんから剣をもらうのが一つの『フラグ』(旗)だと)
この段階では、既に3)の意味も発生つつあるが、実は2)そのものなのよ。ゲームの中に「xxフラグ」という変数を定義して、それをON/OFFをするの。つまり上記で言えば「伝説の剣もらったフラグ」というのが、プログラムの中に記述してあるの。つまり、この段階では、明確に「ゲーム用語」ではなく「プログラミング用語」であるわけ。そしてこの段階では、銀行オンラインにおける「金融ブラックな奴フラグ」も、まったく同じ意味なんだよ。
ここがグリフォンさんや、他のプログラムを知らない人が理解できない部分。だから、教えてあげているのに、理解しようとしてくれない。
> それで、その時期、「予兆」という意味で、フラグという言葉が使われ始めた。「お約束」をからかう際にも使われて、次の戦いで死ぬ役回りのキャラクターが「俺…この戦いが終わったら…するんだ…」というようなしんみりしたことをいうと「死亡フラグだ!」とか囃されたり(以下略)
で、グリフォンさんが、書いたこれが、ウィキペィアの3)だ。これはゲーム用語か? グリフォンさんは、これがもう一般化している言葉であると言いたいんでしょ? もう「ゲーム用語」、つまりテクニカルタームじゃないと言いたいんでしょ?
「フラグ」というプログラミング用語がRPGを通して、一般語に成長したでいいではないか。何故、それをわざわざ「ゲーム用語」にしたがるのかといえば、それは単にゲームしか知らない奴が、はてなキーワードを書いているからだろ。好きなもんの用語にしちゃいたいという。
> つまり「ソフトウェア・プログラム用語ならゲーム用語ではない」「ゲーム用語ならプログラム用語ではない」とする必要はなく「ゲーム用語でもあり、プログラム用語でもある」
これは明確に間違い。複数のジャンルでそれが成り立つのは、意味が違う場合だ。つまり、上記のウィキペディアみたいに、2)がプログラミング用語で3)が「xx用語」であるのは成り立つが、意味が同じもの、つまり、2)が「プログラミング用語」でありながら、同時に「ゲーム用語」であるというのは成り立たない。例外としては、双方のジャンルがもう一方のジャンルを包括している場合(つまり上位概念)である場合は、双方の「用語」であるというのも間違いではない場合もあるかもね。
プログラムというものの、根本がわかってないから、グリフォンさんみたいな間違いをおかす。この例における、サンボとUWFの関係は、ゲーム、インターネット、金融システム、その他モロモロ。そして、プログラミングというのが「技」。ゲームにもインターネットでも金融でも、プログラミングをするなら、共通の技を使うのだよ。
>フルーツ・Cさん。
うん、これは凄くピンと来る話ですわ。ファミコン以前のゲームの歴史において、PC保有のゲーマーであれば、ゲーム中のプログラミングを思い浮かべながらポロっと口にしそうだもんなぁ。
そう、「”同時に”2)」。同時に、意味が存在し得る。
存在し得ないと先方が主張する理由は
>、2)が「プログラミング用語」でありながら、同時に「ゲーム用語」であるというのは成り立たない
だが、それが成り立たないというのはこれはもう「好み」の世界でしかない。
上にも例であげたが、ライフルは「腔線」、砲身の溝があるものと定義される。いわゆる小銃も、大砲もその定義内に含まれる。「プログラムはゲームよりやっている人が多いぞ」というように、大砲も含めたライフルはいわゆる小銃以上にたくさん使われる。
しかし、少なくとも今の日本で「『ライフル』は銃の用語のひとつ」と言って問題は皆無。「太閤」も摂政・関白の退任者すべてを呼び、秀吉はその一人に過ぎない(当然、数の上では前者のほうが多い)わけだが「戦国用語辞典」に太閤を収録して、どこから異議が出るのか。
上に書き込んでいただいた「メール」もしかり。論理は繰り返すまでもないか。
一般化すると<ある特定のもの・ことによって世間的に有名になったものは、本来それを含んでいるもっと広い対象を指すものであっても、その有名になったものを指す狭い意味になることがある>
例:「太閤は豊臣秀吉のことを指す戦国時代の用語でもあり・前関白前摂政を指す一般用語でもある。」
>「フラグ」というプログラミング用語がRPGを通して、一般語に成長したでいいではないか
その言い換えが
「プログラミング用語」が「ゲーム用語となり」「一般語に成長した」
ただそれだけの話で、だから「ご主張は補足になっても反論になってはいない」という話になるんですけどね
>ゲーム用語っていうのは「安地」とか「当て身」とか「五鍵」とか、ゲームを実際に遊んだ上で
そう、むしろ「ゲーム用語」とは何か?であって、
「ゲーム用語というのはプログラミング関係は除外し、ゲームのストーリーやルールから派生した言葉に限る、という定義もあり」
という話に戻ります。その定義を前提にした上でならまた別。
「レントゲン」が、レントゲンさんが発見したレントゲン線=X線の総称であり、だが現在の日本語では、一般的な意味と併用されながら医療の現場でぱちりと写真を撮って肺がんなどの有無を診察する行為・その機材・手段としても使われていることを想起されたい。
「フラグはプログラミング用語」「フラグはゲーム用語ともいえなくもないんじゃないかな」という2点がハッキリしてんのに、まったくどーでもいいとこを譲らないという。ホントわけわかんないとこで頑固だなあ。相変わらず、こっちが教えてあげていることを理解しようともしないし。ライフルや太閤の話、まったくこの例のアナロジーになってないじゃん。もう一生「フラグはゲーム用語」だと思っててください。
【でもある】についての部分は、やっぱりだけど抜かしていますね。
この項目において、グリフォンさんは人が指摘していることには答えず、その癖、自分の指摘には答えてないだろと言い出すばかりで、何ら有効な議論は行われていない。それが何故かといえば「ゲーム用語と言えなくもないんだから、まあいいじゃんごにょごにょ」という誤魔化しの前提に、グリフォンさんがたっているからだ。
元のエントリーからみてみようか。ここでグリフォンさんは、あるジャンルの専門用語が一般化する例について、「世間はまだ知らないが私だけが知ってて、応援している若者文化」的な文脈で語り始める。グリフォンさんは、元々、佐高信に代表されるような三流左翼系文化人は攻撃したがる癖に、リニュクスに代表されるような、いわゆる共産主義のアメリカ的解釈文化(その多くは60年代半ばあたりの西海岸に発祥をもつものが多い)は、知りもしない癖して、無条件に支持をする。その理解が大幅に間違っていて、過去にも何度も指摘されている。このあたりは、戦後民主主義教の洗脳が未だ解けていない、逆権威志向(が、結果として権威志向になっている)の左翼マスコミの典型であるともいえる。
というあたりを前フリにして、本論へ。
さて、では「フラグ」。もう一度、ウィキペディアを引く。
> 1)電気通信で同期のために用いる特定のビット列(符号)のこと。
> 2)コンピュータまたはコンピュータ・プログラムで、処理の条件判定結果を保持するレジスタまたは変数のこと。
> 3)小説やドラマ、アニメ、シミュレーションゲーム等のストーリーにおいて、後に特定の展開・状況を引き出す事柄のこと。伏線。
> 4)パチスロで、ある図柄を揃えることが出来るようになる状態のこと。パチスロの規則上は条件装置(じょうけんそうち)と呼ぶ。
ここで、2)の例はこの文章の後に「コンビューター」と分類されているが、ここまでは誰も異論はないだろう。ここでグリフォンさんは、2)と3)の間に、
> 2.5)RPGやシミュレーションゲーム等のストーリーにおいて、後に特定の展開・状況を引き出す事柄のこと。
という項目、つまりゲームのみに限定した状態で「予兆」に意味が転じ始めている状態を想定し、それを「ゲーム用語」だと言っているわけだ。だから「ゲーム用語と言ってもいいだろう」と。
が、ライフルの例とは異なり、この1)2)そして4)、勿論2.5)の間には、シニフィアンにまったくズレがないのである。これは上で延々と説明した。2.5)と4)は間違いなく2)の転用でありながら、実はそのものであり、そして2)は恐らく1)の転用であると思うが、それはすべてが、コンピュター・プログラミングにおいて「ある条件を電気信号的に記録したモノ」であるのだ。
こういうことを書き出すと、フリジッドみたいなオタクが何やら得意げに「フラグと云う用語のサブカル的文脈における普及には、恋愛シュミレーションの影響が大きいのでは。少なくとも、RPGよりは」などと書き始めて、これは、はてなキーワードの「フラグ」が、オタク的ギャクゲー的に暴走してるのとまったく同根で、ああ気持ち悪い「フラグはギャルゲー用語だ」と言ってればぁ? という感じであって、つまり、みんな自分の好きなモノの用語にしちゃいたいのである。
上で「自分の感覚では、このパチスロの話は余計」とは書いたものの、パチンコ・パチスロのメジャーっぷりはもう見事にメジャーなのであって、パチンコの「確変」が、「フラグ」ほどではないものの、一般化しつつあるのを見るにつけ、ひょっとしたら、2)から3)への転用と同じ程度のインパクトは、4)から3)にもあるのかもしれないとも思う。ちなみに「確率変動」もプログラミングされたものだから、「プログラミング用語」だというのかといえば、そんなことはまったくない。
違うね。全然違う。3)は2)の比喩表現であるだけだ。専門語を比喩的に使うことが一般化したというだけであって、ライフルのように、まったく別のモノを指し示すようになっているわけではないのである。すなわち、比喩的に使われること、イコール、一般化なのだ。つまり「フラグ」という「プログラミング用語」が、ゲームを通して、一般化されたのだ。
「ゲーム用語辞典」というものがあれば、「フラグ」は入るだろう。但し「プログラミング関連」とかの前フリつきでね。だから「フラグはゲーム用語」と言いたいなら、言えばいい。が、それは真っ当な見識・教養をもつ人間にとって、恥ずかしい行為であることは、理解しておいた方がいい。
下卑た例をあげて結ぶ。「フラグはゲーム用語だ」とか言っているのは、寿司屋で「あがりくれ」とか言っている客と同じくらい恥ずかしい。シャレた飯屋で勘定する時にカッコつけたつもりで「お愛想」とか言ってるのと同じくらい恥ずかしい。ともに店の側が客に向けて言う符丁であり、店があがる客に出すから「あがり」なのであり、店が客に「お愛想」を売るから「お愛想」なのだ。知らないことは恥ではない。が、知らないことを認めないことは恥だ。
ブラックボックステストをする立場の人間と、プログラミングを担当した人間の間での会話。
「はいテストOK、ちゃんとフラグ立っているね」
「まーフラグなんて使ってませんけどね」
この会話で意味が通らないソフト技術者はまずいないと思う。つまり、前者は、プログラムの処理状態における抽象概念として「フラグ」を使っていて、後者は言語のステートメントレベルでの、「フラグ」を使っているわけだ。つまり、上記のウィキペディアの定義における、2)から3)への転用の第一段階は、すでにプログラミングの世界に存在するということ。だからこそ、プログラマーがプログラム以外の世界にも転用したということ。このあたりを考えれば、ゲーム用語なんていうのは如何におかしいかという話。
視点がプログラムを組む側に立ってるもの。
ただ、プログラムを知るゲーマーが「Bというイベントを発生させるための要件Aを充足した」ということを簡略化して「フラグが立った」と言い始めただけ。
恋愛シミュレーションもPC98時代のゲームが出自だし、その時代のゲーマーはプログラム知ってる人間が多かったし。
それが広まって、多くのプレイヤーが意味も解らず使うようになったとしても、それが「ゲーム用語」ということにはならんでしょ。
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>「ゲーム用語辞典」というものがあれば、「フラグ」は入るだろう。但し「プログラミング関連」とかの前フリつきでね。
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ま っ た く 大 賛 成 で す。
合 意 成 立 。
これすなわち、要約すると「ゲーム用語【でもある】」のまき、でした。
あがり云々は、上で書いた<好みの世界>の話なので、それはそれで自由です。
「『レントゲンは異常ない』って先生、レントゲン線って放射線のことじゃないですか。それは物理の話で、ここは病院なんだから『レントゲン線を患部に照射して撮影した写真による診断結果は異常が無い』ってことでしょう?」と二つをゲンミツに分けるのも、そりゃありです。間違いではない。
==================
その本題とは、枝分かれした話になってしまうが、例示の話に関していえば
(番号を元に戻して要約すると)
『ゲームもパチスロも、転用でありながら、その中身はプログラムそのものではないか』
でいうなら、太閤もまさにそうだ。豊臣秀吉が、かつての「太閤」の定義を満たしてないのに太閤と呼ばれるようになったんなら「シニフィエが指し示すシニフィアンが、明確に異なる事象を複数指している」ことになって別のものになるが、
(1)秀吉も太閤の定義に該当するうちの一人→(2)だが、あまりにも世間に知られたので、それを指す、狭い意味もできた…という例とはまた別でしょ。
<ある特定のもの・ことによって世間的に有名になったものは、本来それを含んでいるもっと広い対象を指すものであっても、その有名になったものを指す狭い意味になることがある>
これへの反論は「明確に異なる事象を複数指している(だからフラグと違う)」だったが、繰り返して書くようが事実としておーお間違い。
秀吉の「太閤」は、「明確に異なる事象」ではなく、「秀吉もたしかにその事象に当てはまる、その一つである。だが、たしかにワンオブゼムに過ぎないのだけれど、世間に知られているために、狭く『秀吉を指す』という狭い定義『も』間違いではなくなった」と。
秀吉以外のたくさんの太閤=プログラムなどでの「フラグ」使用例、
秀吉=ゲームを通じて広まった「フラグ」
というアナロジーがあるから、ここで例示されているのです。これで意味明瞭ですね。
「明確に異なる事象」ではないことも含めて。
「(A)X線を発する機械を捜査すると、患部が照射され、透過率に差があるため骨や内臓の状況が見える/(B)その写真からどこが悪いか診断する」
Aのことも、Bのことも俗には「レントゲン(「します」「の結果」など)」と称する・・・→「レントゲンは何用語? (A)「物理用語です」(B)「医学用語です」というてもどっちも間違いじゃない、という話を
「(A)プログラムで、処理の条件判定結果を保持するレジスタまたは変数を組むこと(手段・方法)によって、/(B)ゲーム上では『爺さんから伝説の剣をもらって、今まで倒せない竜を倒す』という風な展開がある。」
に敷衍できるがゆえに登場した次第。どういうふうに当てはまるかは略してもだいじょうぶだね。
読み直せばわかったのだよ。
>>「みんな自分の好きなモノの用語にしちゃいたい」
これだこれだ(笑)。しかし「発祥・本来の意味だた、XX用語」「世間にひろめる役目を果たした、XX用語」を 並 列 させるだけでも、そんなに難しいものかしらね。
「ゲーム用語といえなくもない」程度なら、まあいいだろうと言っている。だったら、元のグリフォンさんの本論はおかしいでしょ。「経験値」に関しては、まったく異存なし。「ゲーム用語」でいいでしょう。が「フラグ」は違う。それを説明することが、プログラム、ソフトウェアに対する啓蒙となる。まあ、世の中グリフォンさんみたいな理系オンチがいて、こういう話に対する理解を、ハナから頑強に拒んでいるような人がいるので、そういう存在への向けてのね。
そっか、ホントに未だにフラグの意味(というよりプログラムというものの具体イメージ)が理解できてないんだね……。というか、おれが書いてきたことを、「ゲーム用語」「プログラミング用語」の問題を別にして、ちゃんと読んでる? 読んでそんなこと書いているんなら、相当ヤバいと思う。
> 秀吉以外のたくさんの太閤=プログラムなどでの「フラグ」使用例
> 秀吉=ゲームを通じて広まった「フラグ」
ここまで書いてもアナロジーになってないことがわからないかな? 細かく書かないとダメかな? というか、もう散々書いたんだが。何らそれの否定になってないんだが。アキレス腱固めのサンボとUWFについての話は、ちゃんと読んだ? グリフォンさんは、「アキレス腱固めは、UWFで世間に知られたのだから、UWF用語である」と言いたいと。それでいいのね? それと上で散々書いた、ウキペディアの文章の3)を、グリフォンさんは「ゲーム用語」であると言いたいのかな?
>(A)プログラムで、処理の条件判定結果を保持するレジスタまたは変数を組むこと(手段・方法)によって、
>(B)ゲーム上では『爺さんから伝説の剣をもらって、今まで倒せない竜を倒す』という風な展開がある。
というグリフォンオリジナルな状態な書き方で、ああまだ全然わかってないんだーということが理解できる。まず、定義としては、
(A) プログラムで、処理の条件判定結果を保持するレジスタまたは変数を組むこと(手段・方法)
とここまではいいでしょう(語句はややおかしい箇所がある)。が、問題はその次。ではこういうのはどうかな。
(B)ゲーム上では『爺さんから伝説の剣をもらって、今まで倒せない竜を倒す』という風な展開がある。
(C) 金融・信販等のシステム上では「この顧客は以前貸し倒れしているから、これからは融資してはいけない」という風な展開がある。
(D) パチスロのプログラミングでは「ある絵柄を揃う為の条件が整った状態」、いわゆるリーチの状態に特に使う。
つまり、(A)は定義であり、(B)(C)(D)は、その具体的な例でしかない。すべて同じシニフィアンであるんだよ。少なくとも、ここまでは「ライフル」「太閤」「レントゲン」、いずれもアナロジーとしては成立していない。
では、メモ8流に「フラグ」を辞書的に定義すれば、こうなる。
イ)コンピュター・ソフトウェアにおいて、ON/OFFで示めされる、主に電気信号による記録。「〜を立てる」「〜をクリアする」。
ロ)上記イ)から転じて、実際の電気信号を記録する媒体がない場合(物語・ストーリー等)で、ある状態を引き出す複線の存在に対し、比喩的に使用される。「あの登場人物は、死亡〜が立った」。
イ)における具体例を一切省いてみた。説明としては、不親切かもしれない。上記の(B)(C)(D)的なそれぞれのジャンルにおける例を、続けて細目として列挙するのもいいかもしれない。自分は、イ)は「プログラミング用語」であると言い、ロ)は一般化された言葉であると言っている。「ゲーム用語」の介在する余地はない。さてグリフォンさんはどうか。もしくはこのイ)を「ゲーム用語」であると言いたいのだろうか。それともロ)の方か?
さて、ここで上記のイ)ロ)の間に、グリフォンさんのいう、ライフルや太閤やレントゲンの例が成り立つか。
自分はロ)はイ)の比喩表現であり、従って、シニフィアンは変ってないと言っている。勿論、微妙なズレは生じ始めている。実際の電気信号から抽象的な存在に。が、それが比喩するということだ。上の方で、プログラミングの世界でも、この抽象化は始まっていることも書いた。
ライフル。これは指し示すものが「銃に刻まれた溝」「長めの銃の総称」と明確に違うと、とっくに書いた。
太閤。役職名だ。役職名がその役職にある個人を指す例など、他にいくらでもあるだろう。現時点で、総理といえば麻生さんのことを指し示すだろう(つまり、この発展形が秀吉だ)。少なくとも、何かを反論する為のアナロジーにはなってない。
レントゲン。元は人物の名前で、X線ということも指し(「線」が省かれているだけとも言える。事実、辞書には「レントゲン線」で載っている)、加えてそれを用いた医療における撮影方法のことも指す(「撮影」が省かれているだけとも言える。線と同じ)。この場合も、その3者はまったく別のものであり、シニフィアンは明確に異なる。
従って、まったく何の反論にもなっていない。何でグリフォンさんが反論になっているつもりで延々同じことを書き続けるのかといえば、上記の(B)(C)(D)は、(A)の説明にしか過ぎず、別のシニフィアンにはなっていないことが、理解できないからだ。元オタキングはそういうグリフォンさんみたいな人間の為に、精一杯わかりやすく説明してくれたというのに。ところがそれが「コンピュター・ソフトウェアにおいて、ON/OFFで示めされる、主に電気信号による記録」そのものであることを、グリフォンさんは未だ理解できない。悲しいね。
さて、自分は「XXフラグ」という言い方で「死亡フラグ」以外に、ゲーム以外の分野で一般化した例として、よく目にするのは「終了フラグ」だ。具体的にいえば、あるTV番組が低視聴率を続けている時に「終了フラグ立ったな」。少年マンガ誌で、ある連載が後ろの方に行った時「終了フラグ立ったな」。ほとんど同じ意味で「打ち切りフラグ」というのも見たことがある。
さてここで「死亡フラグ」や「終了フラグ」は、「TV用語」なんだろうか? あるいは「ドラマ用語」か? ストーリー用語か?
勿論「XXフラグ」というカタチで一般化した状態に入ったら、もうそれは「XX用語」なんてつける必要はないわけだ。ちなみに、「終了フラグ」というのはゲーム以外のプログラムにおいて「初期フラグ」と並んで、ずっと使われ続けた代表的なフラグでもある。
で、疑問なんですけど、その意味が言葉として各分野に派生している場合、それを1分野の用語で括るのは難しいんではないかと思うんですが、発祥はプログラム用語、転じてゲーム用語、パチスロ用語としても多用されるようになった、ってゆう認識じゃあ駄目なんですかね?
てか、○○用語の定義付けって難しいんですね。
端的にいうとこの部分。
>(A)は定義であり、(B)(C)(D)は、その具体的な例でしかない
「具体例」とはちょとちがう。プログラマーの皆様には気の毒だが、そこまで「プログラム」つう定義にこだわるなら、さらにゲンミツに考えれば、そういう「式」を作ったところで、はいそこで定義をとめたほうがいいわけだ。
その「フラグ」によるプログラムの結果として、ゲーム画面上で伝説の剣が(略)だろうと、パチンコ台でリーチが(略)であっても、あるいは銀行のオンラインシステムで一日数千億円が決済されようと、それはそのフラグなどのプログラムに沿って、それぞれの機械が作動して起こる事象であって、フラグそのものじゃあない。そういうのは拡大解釈になる・・・メモ8流の厳格な定義で本来考えると、だ。
>ライフル。これは指し示すものが「銃に刻まれた溝」「長めの銃の総称」と明確に違う
これは枝葉になりすぎてしまうから上で書かなかったけど、ライフルって「施条されてて、なおかつ長めの銃」として使われていると思う(だから「信長は種子島のライフルを…」とかダルタニアンはマスケット銃のライフルを…」だと、「すでにライフルは長めの銃のことですから」じゃなくて、間違いだと思う)のだが、ひょっとしたらそういうふうに使ってる例もあるかもしれないので「ライフル」は別物の意味になったとしましょう。
太閤。役職名(ではなく、役職を退いた後の敬称)転じて、その定義を満たす中から、世間にもっとも知られた存在をも狭く指すようになった。
それでまったく不思議なのだが、これに対して
「他にいくらでもある」
って反論でもなんでもねーや。「うん、いくらでもあるよ」と答えるしかない。
逆に「そんなのはきわめて例外的なことなんだよ!」とかいって実際に例外的ならこちらに不利なんだが、「他にいくらでもある」ことによって私の論が強化されこそすれ、何か問題が出てくるのだろうか。この部分は本気で首を捻るところだ。
>レントゲン。元は人物の名前で、X線ということも指し(「線」が省かれているだけとも言える。事実、辞書には「レントゲン線」で載っている)、加えてそれを用いた医療における撮影方法のことも指す(「撮影」が省かれているだけとも言える。線と同じ)
これは本当に不可思議。まず人物由来の命名であることは前提なのでそれは置くとして、
「レントゲン線というもの」があり、それを当てて「骨や内臓が見え、それで異常を判断する医療」は同じ”レントゲン”でも別物だと。それはいい。実際にそのとおりだし賛成だ。
しかしそれならば
「ON/OFFで示めされる、主に電気信号による記録」「それが作動することで、ゲーム上で剣が(略)パチンコでリーチが略」は別物とは認めない、というのはいやはや解せない二重基準であります。
逆にいうとこれが比喩となり「うちの母ちゃん、俺の部屋に隠してるへそくりを見つけては没収しちゃうんだよなあ…レントゲンの眼を持ってるみたいだ。」と嘆くとき、私はおそらく強い確率で「医学用語の比喩」だと思う。なぜならそっちのほうが一般的に知られているから。本来発見したのが物理学者であったって、関係なく。
少なくとも「と、この男は妻の洞察力を医学用語を引き合いに出してぼやいた」と続けて、文章にしても問題ない、と思っています。
結局、ここが核なんだなあ・・・
↓
>グリフォンさんは、「アキレス腱固めは、UWFで世間に知られたのだから、UWF用語である」と言いたいと。それでいいの
結論からいうと私の立場は「いい。すごくいい。完全にいい」ですよ。
(為念。私のスタンスでは、UWF用語であるというのは、他の用語でもあることを排除しない。ここ重要。)
少なくとも
>アキレス腱固めは、サンボ用語でもUWF用語でもなく、技の名前であり、あえて「xx用語」というなら「技用語」だ。
という主張には
「そんな話は、仲良く朝岡秀樹さんとムックを作りながら語ってくれ」
と。(もちろん「技用語『でもある』」とするならそれはまったく異論なく、賛成だ。)
だから「アンクルホールド」は今回、日本導入の元祖?とされる船木がkamiproで秘話を語っていたが、それでもWWEムックの編集会議で「世界に知られたのはカート・アングルにケンシャムが使ったためだから、WWE用語集に入れましょうよ」とだれかが言ったら、それはオッケーだ。
世間に何を通じて広まったか、というのはそれぐらい重要なのだ。
>さてここで「死亡フラグ」や「終了フラグ」は、「TV用語」なんだろうか? あるいは「ドラマ用語」か? ストーリー用語か?
そうですね、
むつかしいですね。
さあどうしようか、
どれに分類しようか・・・・
そのときに役に立つのが上の「UWF用語・アキレス腱固め」の考え方ですわ。
すなわち、「何を契機に世の中の人が知るようになったか。」
今現在はゲームに関するところから人が知ったからゲーム用語というけど、もしバラエティや芸人さんが説明なく「フラグ」というのを使ったり、テレビ論コラムなんかで繁用され、それでこの言葉を知った人間が多数出てきたら、「テレビ・お笑い用語」と認めること、まったくやぶさかでない。もちろんこれは「ゲーム用語」でもある、と。
複数の「XX用語」に属することを認められるからね、当方は。
だいたい、そういう形で分類できなかったら、本文中にも触れた「リセット」はどうなるって。
リセットという用語は、それはむろん一般の英語かもしれない。パソコンには前からついてたかもしれない。しかし「人生リセット」「リセット世代はこらえ性がない」うんぬん、・・・リセットって「ゲーム用語」だろ?常考。
===============
でまあ、これだけやり取りするとわかってくるのだが(読んだごく少数の人はだが)、けっきょく最終的には好みの問題になってくる。また、本丸は「フラグ」という言葉より「●●用語」というくくり、そっちに対する感覚にあるようだ。
私は「UWF用語」にアキレス腱固めもいれる脇固めも入れるシャチホコ固めも、ついでに「密航」も入れちゃう。
UWFによって広く知られたものは入れる。同時に、「UWF用語でもあり、XX用語でもある」というような言葉をひろくみとめる。別にファンロードの影響ではない(笑)。
メモ8さんはそうではない。とくにアキレス腱固めにいたっては、「技用語」というふうにくくる。この差は、好みというかそもそもの範囲が違っているので仕方ないといえる。「UWF用語としてのアキレス腱固め」、が駄目なひとは「フラグというゲーム用語」もだめだろうと。そういう方向性はなんとなくつかめた。
> で、疑問なんですけど、その意味が言葉として各分野に派生している場合、それを1分野の用語で括るのは難しいんではないかと思うんですが、発祥はプログラム用語、転じてゲーム用語、パチスロ用語としても多用されるようになった、ってゆう認識じゃあ駄目なんですかね?
全然問題ないんじゃないんですかね?
言葉の意味・定義問題を話しているんだから、「用語」にしても、狭義の意味で厳密に解釈して話を進めるのが当然と思っていたんだが、「アキレス腱固めはUWF用語」「リセットはゲーム用語」「アンクルホールドはWWE用語」。……ポカーンって感じだ。ここまで極論に走る人に「フラグはゲーム用語ではない」と理解させるのは、まず無理ですな。
が、フラグに関しては、未だまったく理解が及んでないことは指摘しておく。それと下記が、純粋に意味が取れないんだが、ここをもう少し説明してくれれば、グリフォンさんが「フラグ」の何が理解できていないのか、説明してあげられるような気はする。
> その「フラグ」によるプログラムの結果として、ゲーム画面上で伝説の剣が(略)だろうと、パチンコ台でリーチが(略)であっても、あるいは銀行のオンラインシステムで一日数千億円が決済されようと、それはそのフラグなどのプログラムに沿って、それぞれの機械が作動して起こる事象であって、フラグそのものじゃあない。そういうのは拡大解釈になる・・・メモ8流の厳格な定義で本来考えると、だ。
>>発祥はプログラム用語、転じてゲーム用語、パチスロ用語としても多用されるようになった、ってゆう認識じゃあ駄目なんですかね?
>全然問題ないんじゃないんですかね?
===============
まあ上はともかく、極論といえば「”アキレス腱固め”はUWF用語ではない。(おそらくサンボ用語でもない)。『技用語』だ」というほうが私にとってはよっぽど極論に感じるわけだが。
例えば、世間様では「IT辞典」「インターネット辞典」であるものを、「IT用語辞典」「インターネット用語辞典」とネーミングする場合が多いわけだね。その手の辞典が収録語の数を増やしたいのは、当たり前なので、例えば「ゲーム用語辞典に収録されているからと言って、それがゲーム用語とは限らない」と書いた。
で、上記の、舘ひろしさんのコメントに「全然問題ないんじゃないんですかね?」と答えたのは、そういう理解があっても別にいいんじゃないのという話であって、それは最初からそう言っている。「ゲーム用語といえなくもない」と。が、今「ゲーム用語が一般化する話」をしているグリフォンさんは、そういう理解をすべきないと繰り返し主張しているわけであってさ。だからこそ、おれは、最初から、用語=術語=テクニカルタームとしているわけでね。最初のおれのレスを見てよ。「為念だけど」と実に控えめに控えめに言い出している。
この問題、最初から「用語」という言葉の定義問題でしかないことを、2人とも気付いているのに、それをお互いが周到に回避しながら、ここまできたわけだが、遂に、グリフォンさんが突飛なことを言い出したので、「用語」の定義問題をせざるを得なくなった。
> すなわち、「何を契機に世の中の人が知るようになったか。」
この基準がポカーンという話。自分は「UWFで使われた言葉は全部UWF用語だ」と「いやその広義解釈はおかしいだろ」という対立だと思っていたのよ。これならわかるわけ。そういう立場はあってもいいと思う。が、それは学究的(という言葉が当てはまるかどうかはアレだが)ではなく、言葉の問題を云々したがる人はそれじゃダメでしょ、もっと厳密にやんなきゃという話をしていたわけだね。要は、「ゲーム用語が一般化した云々」を語り始めた時点で、貴方は朝岡化すべきであるという話。
自分は「用語・術語とは、そのジャンルにおいて、そのジャンル独自な意味をもって定着している言葉」と定義する。その状態である時、そのジャンルの用語(術語)であると考えている。だからこそ、ゲームにおけるフラグの使い方が、独自の意味ではないことを延々説明してきたわけだよ。
この意味で、「密航」というが「プロレス・格闘技用語だ」というなら、それはわからなくもない。何故かといえば、それは一般の言葉にない独自の意味を、プロレス・格闘技において、「密航」がもっているからだ。が、かと言って、自分は「密航」が「プロレス・格闘技用語」と言い切るのは、躊躇いを感じる。何故なら、それが定着してるようには思えないからだ。このあたりは、昔田中康夫が「ファッション」と「ファッド」の違いを書いていたが、それに感覚的には近い。
こうして書いていけば、自分の考えはもう明確でしょ。ゲームというジャンルにおいて「フラグ」は独自の意味はもってない。そしてゲームというジャンルを超えて、一般化されつつある。だから「プログラミング用語であるフラグという言葉がゲームを通して一般化された」と言っているわけだ。勿論、この先、定着していくかは微妙であり、つまり一般の辞書に、現時点で載らないのも当然だ、という保留をつける。まだファッドであるということだ。
同じように「リセット」「バグ」に関してみれば、「リセット(バグ)はゲーム用語だ」という言う人を見たら、おれは単にモノを知らない人だと理解するんだが、一般的常識的にはどうなんだろうなあ。いや「リセットってのは、ファミコンのアレですよ、あのリセットボタン、あれで世間に広まったんだからゲーム用語でもあるんですよ!」という人って、どれだけいるんだろ。何かすべてが、機械オンチであるグリフォンさんの感覚でしかないと思うんだが。勿論、機械オンチな人って結構いるので、そう思う人もいるのかもだが、オンチを基準にモノを考えてはいけないのではないか。常識的に考えて。
さらに考えていくと、「リセットはゲーム用語」なグリフォンさんは、元エントリーでは、何故「ゲーム由来とは言い切れない」としているんだろう。この「ゲーム由来とは言い切れない」は自分には「ゲーム単独由来とは言い切れない」と自分は初見で理解したんだが、違うのかな?
だからこそ「フラグ」は「ゲーム単独由来」であるという主張が込められていて。まあそうすると、今度は「由来」とは何かという問題になってくるわけだが、少なくとも間違いないのは、いきなり「ゲーム用語」として「フラグ」というのを提示されて、それに違和感を持った人間は、自分以外にも多数いたということ。にも関わらず、頑なに「いやゲーム用語でもあるんです、ゲームを通して知られたんだから」って言い続けるわけで。っつーか、極論しちゃえば、自分がゲームを通して「フラグ」という存在を知ったから「フラグはゲーム用語」と言っているようにしか見えないんだよな。
よう‐ご【用語】
使用する言語・語句。特定の部門や人に特に使われることば。「科学―」
[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]
ようご【用語】
使う言葉。使用の語句。また、語を使うこと。「哲学―」「―法」「―が不適切だ」
[株式会社岩波書店 岩波国語辞典第六版]
よう‐ご【用語】
【名】使用することば。特に、もっぱらある特定の分野で使うことば。術語。「専門―・哲学―」
[明鏡国語辞典]
岩波には「特定」というニュアンスが載ってなく、へえと思った。が「フラグがゲーム用語だというのは、用語が不適切だ」。
>「全部UWF用語だ」というのは、よくないことを気付いている
そりゃ最初っから「使われていれば全部そこの用語だ」とは思ってないですね。いくら神社長が活躍したからといって「『社長』はUWF用語」というつもりはない。『アキレス腱固め』と『社長』の差、ここがポイントともいえる。
>「リセット」「バグ」に関してみれば、「リセット(バグ)はゲーム用語だ」という言う人を見たら、おれは単にモノを知らない人だと理解するんだが、一般的常識的にはどうなんだろうなあ。いや「リセットってのは、ファミコンのアレですよ、あのリセットボタン、あれで世間に広まったんだからゲーム用語でもあるんですよ!」という人って、どれだけいるんだろ。何かすべてが、機械オンチであるグリフォンさんの感覚でしかないと思うんだが。勿論、機械オンチな人って結構いる
「リセット」という言葉は「ご破算」とか「やり直し」とかの言い回しで普通に代用できたからね。この言い回しはいつぐらいからか。
ひとつの資料としては、「リセット世代」という言葉が現代用語の基礎知識に収録されたのが1998年とのこと。
「もともとはパソコンゲームで失敗したり闘いに負けたとき、ボタンを押していったん終わらせ、最初からやり直すという意味。軽くて使い易いところから、恋愛や就職などほんらい重々しい場面で使われるようになり、1997(平成9)年度の新入社員につけられたあだ名が「リセット世代」」
ちなみに、当時もきわめてマイナーな存在だったでしょうが、花くまゆうさくが「人生リセットボタン」を単行本で世に問うたのは1997年。
> 『アキレス腱固め』と『社長』の差、ここがポイントともいえる。
つまり、グリフォンさんがそれまでにその言葉を知っていたかどうかということ(としか判断できない)。
当然のことながら、言葉を学究的に考えていくなら、「何を契機に世の中の人が知るようになったか」なんていう統計結果すらも明確にし難いパラメーターのプラオリティは低く(無視せよと言っているのではない)、その言葉の特性やら出自やら考えて判断されるのは当然で、特にそのジャンルにおける独自性・専門性を優先するのは当然。そして、グリフォンさんは未だ「フラグ」におけるその部分が理解できないと。
例えば、Windows95の社会現象化とは、いわゆるPC/AT互換機の普及の歴史であって、日本のPCゲームは、非PC/AT互換機、つまりNECの88、98シリーズの歴史であり、むしろWindows95の社会現象化は98シリーズにおいては、分水嶺の出来事であったとか、そういうことまで考えるべき問題でしょ。にも関わらず、グリフォンさんは理系な話題になると極端に見識が低く、にも関わらず、そういう自分の判断が一般常識だとしがち。自分が弱いジャンルに関しては、もう少し謙虚になるべきではないのかね。
と思ったけど、ちょっと調べてみたら、パラメーターは元は数学用語であり、プログラミングで使う「関数への引数」という意味は「統計用語」の「母集団の特性を示す要素」という意味の転用のようだ。
何だすぐ調べられるではないか。
>「UWFで使われた言葉は全部UWF用語だ」と…(略)…そういう立場はあってもいいと思う。
というのに従って「UWF用語「社長」」という考え方はあっていいって話になったらそれこそ混乱するんじゃないか。
>「何を契機に世の中の人が知るようになったか」なんていう統計結果すらも明確にし難いパラメーターのプラオリティは低く(無視せよと言っているのではない)、その言葉の特性やら出自やら考えて判断されるのは当然で、特にそのジャンルにおける独自性・専門性を優先するのは当然。
そもそも「・・・という言葉は●●用語である」という区分け自体、学究?の話とはまた別なのだが。そんな研究しているところはあんまり見ないし、実際の話として私が採用している「両属・複数属」としか定義しようのないものが多いから。かつての国語審議会がそうだったように、社会の風潮を視野に入れて「判断」する比重が大。
「・・・という用語は何によって知りましたか?」というのは、本当に統計的に調べても面白そうだし、リセットもフラグも実際の結果が出たら見ものだけど。
>現実としては誰かがそういう比喩を使ってそれが気が利いていたからというのが、すべて
その場合、XXXという比喩は言う人が「あれのアレですよ」、受け取る人が「ああ、アレね!」と両方が意味を思い浮かべているから比喩として成立するわけですね。広く一般に、世間に。
さすれば「XXXという言葉を発信する人、受け取る人は何を通じて知ったんですか?」は私が言ってた以上に(笑)重要だってことでは。なにしろ「すべて」なんでしょ。
>「リセット世代」という言葉と「リセット」を同様に扱う無理も感じる
これは今のところ「リセット」が使われ始めた資料を十分にたどりきれないのであくまでも「ひとつの資料」。ただ「現代用語」の説明には
>もともとはパソコンゲームで失敗したり闘いに負けたとき、ボタンを押していったん終わらせ、最初からやり直すという意味
ということ。あと「リセット世代」はその当時の新社会人をみて、命名者と社会が「何で育った世代だろう・・・あ、子供のころXXXで育った特徴があるんだ!」とさかのぼって逆算しているという特徴があります。
ただし、「当時WINDOWが使いやすくなり(自分の体験上でもわかる)、パソコン普及がさらに拡大した。そのパソコン定着の中で「リセット」という言葉が社会に広く定着した可能性もある」という意見、可能性・・・これはまったく排除しません。
その結果「リセット」を「ゲーム用語でもありパソコン用語でもある」とすることもやぶさかではない。
resetという言葉がそれ以前にあろうと、日本における”リセット”を「●●用語」と位置づけるときは「その言葉の特性やら出自」より、PCまたはファミコン等の普及で広まったことが重視されると。
しかし、それはもう好みの問題であって、それには反対だ、そうは考えたくないという人にその好みは押し付けない、ということでいいだろうと。
>パラメーター
上から読んでいて「あっ、ツッコメる」と思った箇所だったが、下でフォローされていて残念(笑)。ただ、私はこれを「プログラミング用語でもあり、ゲーム用語(KOEIとかで一般にも広まったね)でもあり、数学・統計用語でもある」とみなしていいと思っている。繰り返すが、これは「好み」の問題で、学究の話とはいわん。
> というのに従って「UWF用語「社長」」という考え方はあっていいって話になったらそれこそ混乱するんじゃないか。
だから、自分は決してそうは使わない。「両属・複数属」をよしとしないのは、勿論そういう意味が大きいわけだ。逆に、
> 私が採用している「両属・複数属」としか定義しようのないものが多いから。
全然、そうは思えないんだが。例えば、「フラグ」のウィキペディアは訂正の必要感じないと最初に書いたが、1)と2)が専門語・術語であり、3)はそれが一般化された状態で「XX用語」と名づける必要なし、4)は本来2)に含まれるべきで、それでいいのではないか。ひとつの言葉に別の意味が生じていれば、当然、複数の「属」にそれぞれが分類されるということはあるだろうけど、それば別の意味が生じているからだと主張している。この、別の意味が生じているかどうかについては、グリフォンさんが答えなくなって話が止まったままになっているので、別の意味が生じていると主張するなら、メモ8の疑問に答えるところから再開よろ。
また3)についてだが、「物語・ストーリー用語」という「用語」を成立させるべきなのかと言ったら、そっちの方が疑問で、特に限定する必要ないと思うし、そんなことするから余計混乱するんだと思うんだが、如何かね? その意味で、サンボ用語とかUWF用語なんて使い方自体がおかしいと最初から言っている。前者はひとつの競技なので、まだそういう括り方もあってもいいとは思うが、UWF用語とかWWE用語ってのはねえ。
リセットの件は、またこれだけで長くなりそうなので、異論は山ほどあれど、もう止めておきましょう。
「すべての学問」という乱暴なくくりかたをした時点でもうあきまへん。
数学、法律などのある部分では厳密な定義が必要かつ相当程度可能だし、「AであればBではない、BであればAではない」とお互いを排除するような定義を組み立てることも可能だ。しかし、そうでないものも存在すること、こんなことは広く学問を見渡せば常識の範疇。とくに「分類」という点でいえば、ベートーベンは最後の古典派か最初のロマン派か、ホッブズの「リヴァイアサン」は近代自由主義の魁か、絶対主義擁護のプロパガンダか。北一輝は右翼反動か急進革命家か。スターウォーズはSFかSFでないのか。
この多くは、それぞれが位置づけるだろうけど、おそらくその位置づけを行う論者のほとんどが、数学用語の定義のような意味とは別に、自分の価値判断や”好み”を伴う形でその位置づけをしていることには自覚的だろう。また上の例、多くは「XXでもあり、□□でもある」という両属の位置づけが一番しっくりくるのではないか。
そもそも「言葉の定義・分類」というが、今現在問題になっている【「・・・という言葉は『●●用語』である」という分類活動を、学 問 的 にやっている】ところがあるという話を寡聞にして聞かない。統計を駆使するんだっけ?
むろん、たとえば学問的に上の話が位置づけられないからといって、じゃあ分類が無意味か、といえばそうではない。論者の価値判断、好み、「これが一番、一般的だろう」、という判断…そういう形で、分類することはいいとか悪いとか以前にあまりに一般的すぎて、いまさらその是非を語る必要すらないものだ。それが「適当なこと書き散らしている」になるとなればお門違いっす。
>1)と2)が専門語・術語であり、3)はそれが一般化された状態…(略)…別の意味が生じているかどうか
これについては前にも触れたが、プログラマがせっせと昼も夜も、時々小人さんの力も借りて「フラグ」のあるプログラムを組んだと。
その結果、パチンコやらゲーム画面でなにやらの事象が起きた・・・これは全部ひとまとめにすることもできるが、その事象によって別概念にしたって一向に問題ない。
いっちばん分かりやすい喩えをしてみます。
「焼く」・・・あるものを加熱したり燃焼したりさせますな。そして多くは変質させる。
練った小麦粉がふっくらパンになるかもしれない。生魚がおいしい焼き魚になるかもしれない。あるいは機密書類を真っ黒な灰にして処分するかもしれない。ろくろでのばした粘土が美しい茶碗になるかもしれない。
で、焼き物が盛んなところでは現象として、粘土が磁器になることがあまりに一般的だから「焼く」といえば「陶芸用語」に分類しました。港町では「焼く」といえば、それだけで新鮮な魚を串に刺し、ほどよくあぶることです。「料理用語」です。
どっちも加熱によって対象物を変質させるのは同じなのにね。というわけで、同じ作用によるものであっても、「それによって起きる事象」のほうに注目が集まれば別ジャンルになってしまうこと、ままあることです。
これを「同じ加熱なのに別のもののように扱うのは混乱のもと」とするか、かえってわかりやすくなるとするかは、まあ譲っても「好みしだい」ですかね。
ゆえに
>「物語・ストーリー用語」という「用語」を成立させるべきなのかと言ったら、そっちの方が疑問で、特に限定する必要ないと思うし、そんなことするから余計混乱するんだと思うんだが、如何かね?
「思わない。」(というのが、私の好みとしての判断)
>サンボ用語とかUWF用語なんて使い方自体がおかしいと最初から言っている。前者はひとつの競技なので、まだそういう括り方もあってもいいとは思うが、UWF用語とかWWE用語ってのはねえ
いやー、「UWF」が(かつて)ひとつの社会現象となり、WWEが世界百何カ国かに放送されている時点で、否応無く「UWF用語」も「WWE用語」も生まれてきてしまうものなんすよ。それが借り物で、他競技に昔からあるものだったとしても、言葉が結果的に「両属」しても、その団体のルールや仕組みがいかに融通無碍でいい加減であっても、人口に膾炙していく中で否応無く「XX用語」というものは厳密でなくても自然にできてしまう。そういうもの、kamipro用語?だか何用語だか定義は任せるが(笑)、いわゆる「圧倒的現実」なのです。
ベートーベン、北一輝、スターウォーズ等の例に関しては、アナロジーとしてヘタ過ぎて、話にならないので、やらない。いくらでも全然関係ないだろと言えちゃう。
『「焼く」という言葉は、陶芸用語でもあり、料理用語でもある』なんて言い方は、人口に膾炙してないと思うが如何かね? それにさー「窯で3日焼く」と「網で10分焼く」は、シニフィエが明確にずれている。つまり「同じ焼くでも違う焼く」だね。まさに「好み」以上の違いというか。勿論、熱を加えるという意味では、同じカテゴリーに括れるのも確かだが。益々「何だ未だフラグを立てるというのが、どういうことなのか理解できてないんだな」で、終わってしまうアナロジーの立て方だなあ。
以下は広辞苑ね。ちょっと面白いのが、やはり技術の発展で、あらたに4)が発生してきていることかなあ。
1)熱を加える。
イ)火をつけて燃やす。万葉集14「面白き野をばな―・きそ古草に新草まじり生ひは生ふるがに」。平家物語7「林を―・いて狩る時は多くの獣を得といへども、明年に獣なし」。「紙くずを―・く」
ロ)火に当てる。あぶる。皇極紀「岩の上に小猿米―・く」。大鏡時平「冬はもちひのいと大きなるをば一つ小さきをば二つ―・きて」。「秋刀魚さんまを―・く」
ハ)火災で失う。灰にする。「火事で家を―・く」
ニ)日光に当てて皮膚を黒くする。「海辺で肌を―・く」
ホ)陶磁器・かわら・炭などを作る。「煉瓦を―・く」
ヘ)薬品で表面をただれさせる。「硝酸で表皮を―・く」
2)さかんにあれこれと心を使う。
イ)心を乱す。心を悩ます。心を焦がす。苦しめる。万葉集7「冬ごもり春の大野を焼く人は焼きたらねかもわが心―・く」。「恋に身を―・く」
ロ)気をくばる。世話をする。宝蔵「家の内の後見などたのめるを鍋尻―・くなどいへるを思へば」。曠野「ひとり世話―・く寺のあと取り」(越人)
ハ)(「妬く」とも書く) やきもちをやく。嫉妬しつとする。浮世床初「―・く代りには手があるだらう」。「二)人の仲を―・く」
3)そばからしきりにすすめてその気にさせる。
イ)おだてる。機嫌をとる。好色一代女5「此の道に身をなし、人をよく―・くとて野墓のるりと名に呼ばれて」
ロ)だます。すかす。欺く。剥野老むきところ「うちつけより人を―・く事上手なり」
4)写真の原板から印画を作る。また、複写機でコピーをとる。「写真を―・く」「図面を―・く」
[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]
> それにさー「窯で3日焼く」と「網で10分焼く」は、シニフィエが明確にずれている。
シニフィエではなく、シニフィアンだね。
なんだか壮大な話になってますが、正直そんなにおおげさに考えるような問題ですかねえ?
「ノックアウト」は無論ボクシング用語ですが、「先発ピッチャーは2回ももたずノックアウトされました」とか使われる場合もかなり一般的で、その場合野球用語といっても別に間違いではないでしょう。
「いや、間違いだ!ボクシング用語としか認めん!!」とある人が主張するのは勝手だけど、そのルールに他人を従わせようというのは「なんの権利があってあなたがそんな分類を決めるの?」といわれても仕方がないと思います。
ゆえにgryphonさんの「フラグはゲーム用語『でも』ある」という意見に賛成。
まあ、ノックアウトという言葉がボクシング用語なのか、元々一般的な言葉なのか調べてないから、そのあたりは知りませんし、野球のノックアウトが英語でもそのまま使うのか、そのあたりも知りませんからアレですが、この場合は野球独自の意味が生じているので、野球用語でもいいと思いますが、逆に、わざわざ「ノックアウトは野球用語」という意味も、よくわかんないのも確かですね。
こちらとしては「なんだやらないのですか、ふふん。」ということで、それでよし。
ではやらない人はこっちに置いて、他の人におさらいを。
>定義・分類は、すべての学問の基本
なる主張に対して、その分類といっても「分類者の価値判断や好みがどうしても入り、従って異論の発生も構造的にあり得るもの」「AならBではない、BならAではない、と相互に排除できる定義にはできないもの」が存在する(この存在が提示されればメモ8理論は根底から崩壊)ことの例として、上記で4つも挙げた。それに対して相手は「関係ない」と主張(理由は不明)。あとは読者に判断をお任せしましょう。
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>「焼く」という言葉は、陶芸用語でもあり、料理用語でもある』なんて言い方は、人口に膾炙してない
というか、「XXXは●●用語である」という分類は、普通に日常生活を送る中ではとくに考えたり、自分で分類する必要が無い話だもの(笑)。(下の海原雄山の「焼く」話が不自然なのは発言の論理ではなくその点。混同させるのいくない)
ただしあらためて聞かれたら、一般の人は答えることは可能だろうけど、予想を言っていいなら、上の一文を「それは間違いだ」という人のほうが少ないね。少なくとも上の一文、○×で答えてもらったら「○」が正解だし、その答えが多数だろう。
>熱を加えるという意味では、同じカテゴリーに括れるのも確か
>「窯で3日焼く」と「網で10分焼く」は、シニフィアンが明確にずれている
いいぞいいぞ、同じ「熱を加える」でくくれるはずの「陶器を釜で”焼く”」と「もちを網で”焼く”」、同じ”焼く”でも違うようにとらえていると。辞書でも別項目だと。
なぜだろう。
なぜかしら。
たぶん仮説としては「熱を加える措置によって、片方はやらかい粘土が固くなり、片方は固いもちがふっくらになる・・・というふうに『現象』に着目すると、まるで別のようだから」だろう。
敷衍しよう。
「その仕組みや原理が本来同じものも、目に見える現象部分や結果が大きく違っていれば(仮に同じ言葉であっても)別のものと認識し、辞書で別の項目がたつことも多い」
よし、オッケー。こういうことなんだよ。
本当はメモ8さん、広辞苑の「焼く」の分類に対して「どれも加熱・燃焼で同じものなのになんでわざわざ別項目にするんだ、ばっかじゃねーの」と罵倒するのが今までのレスの流れ的には正解なのだが。
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>ボクシングにまったく触れることなく野球用語として語られていたら、やはり「ノックアウトはそもそもボクシング用語で〜」とレスがつくのもまた不思議じゃない
それに対しては「うん、野球用語でもあるしボクシング用語でもあるんだよ」が結論になるんと違う?というか旧メモ8理論でいえば「ノックアウトはボクシング用語!野球用語との”両属”はあり得ない!」といわなあかんがな。さらにいえばノックアウトって、そこで勝敗が決まると定めてるんだから「ルール用語」にはならないのかな?
まあわかりますよ。ボクシングでのノックアウト、野球のノックアウトって世間に知られてますもんね。世間の知名度で考えればそういうくくりになるでしょう。ノックアウトは「シュートボクシング」にも「ラウェイ」にも「マーシャルアーツ(ベニーユキーデのアレ)」にもあるが世 間 の 知 名 度 を 基 準 にすれば「ノックアウトはボクシング用語」いうても問題じゃないですね。
>別に全然問題ないと思います
うん。
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>「オフサイド」
いや、これもまさに典型だと思うんだけど、
>サッカー用語という意味も見つかりません
少なくとも日本ではサッカーの競技人口、サッカーのTV中継視聴者数、サッカーについて書かれた記事やフィクションの量・・・などが、他の「オフサイド」があるスポーツと比べ圧倒的な知名度で優位に立っているため、オフサイドといえばサッカーを頭に浮かべる人が圧倒的に多いため。
これが十分な理由になっています
「オフサイドって何?」
「サッカー用語のひとつ(でもある)」
となる。ここに何の問題もなし。
「オフサイドとはサッカー用語のひとつです。」
「オフサイドは、アメフトやラグビーにもありますよね」
「はい、そうです。サッカー用語でもあるし、アメフトやラグビーの用語でもあります」
これも何の問題点もない会話だが。
> よし、オッケー。こういうことなんだよ。
> 本当はメモ8さん、広辞苑の「焼く」の分類に対して「どれも加熱・燃焼で同じものなのになんでわざわざ別項目にするんだ、ばっかじゃねーの」と罵倒するのが今までのレスの流れ的には正解なのだが。
だから、フラグの意味、まだわかってないでしょ(笑)。
> それに対しては「うん、野球用語でもあるしボクシング用語でもあるんだよ」が結論になるんと違う?というか旧メモ8理論でいえば「ノックアウトはボクシング用語!野球用語との”両属”はあり得ない!」といわなあかんがな。さらにいえばノックアウトって、そこで勝敗が決まると定めてるんだから「ルール用語」にはならないのかな?
何でもかんでも強引にアナロジーすればいいってもんじゃないだろ。このケース、明確に、アキレス腱固めの例とそっくり。おれは最初から「どっちでもない」だろ(笑)。だから「フラグ」ってのは、それに当てはまらない、特殊な事例であり、それを執拗に説明しているのに、それを悉く無視しているのが、グリフォンさんであるということ。
「フラグ」が何故特殊な事例なのかは、延々延々説明した。
> 「オフサイドとはサッカー用語のひとつです。」
> 「オフサイドは、アメフトやラグビーにもありますよね」
> 「はい、そうです。サッカー用語でもあるし、アメフトやラグビーの用語でもあります」
その会話は何ら不自然ではないよね。まったく問題なし。翻って、元エントリーはどうなの?
何でもアナロジーにすればいいもんでもないが、理由を示さず断定するより、論理の枠組みが同じで、かつ納得しやすい例を示すことで、問題の例についてもわかりやすくなるのも事実。
だから皆、アナロジーを使うのだ。
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>このケース、明確に、アキレス腱固めの例とそっくり。
なるほど。
【アキレス腱固めに対して】「グリフォンさんは「アキレス腱固めというのはサンボ用語であり、UWF用語でもある」と言っている。自分はそれは間違いだと言っている。」
【その後、「そっくりな例」に対して】「別に全然問題ないと思いますよ。」
(※『「ノックアウト」は無論ボクシング用語ですが、「先発ピッチャーは2回ももたずノックアウトされました」とか使われる場合もかなり一般的で、その場合野球用語といっても別に間違いではないでしょう』という問いに。ともに該当部は直接参照を)
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>翻って、元エントリーはどうなの?
翻ってみると、「やっぱり論理の枠組みは同じだなあ」、と。
>「フラグ」が何故特殊な事例なのかは、延々延々説明した。
>フラグの意味、まだわかってないでしょ(笑)。
じゃ、すでに説明が書かれており、それを読めば本来はフラグの意味がわかるということなら、それを読者には見ていただき、判断してもらうとしますか。
ということで、皆さんは上の説明部分をごらんください。
> その「フラグ」によるプログラムの結果として、ゲーム画面上で伝説の剣が(略)だろうと、パチンコ台でリーチが(略)であっても、あるいは銀行のオンラインシステムで一日数千億円が決済されようと、それはそのフラグなどのプログラムに沿って、それぞれの機械が作動して起こる事象であって、フラグそのものじゃあない。そういうのは拡大解釈になる・・・メモ8流の厳格な定義で本来考えると、だ。
これの説明たのむよー。純粋に意味が取れないんだってば。
印象論はともかく。
>意味が取れない
という部分はおやおや。
ではわかりやすく、「焼く」とも比較しながら説明しましょうかね。
フラグは、ウィキペを借りるなら
「 コンピュータまたはコンピュータ・プログラムで、処理の条件判定結果を保持するレジスタまたは変数のこと」。
1・前にも書いたけど、本来的に狭く取るならプログラマがせっせと書いた数列やアルファベットがずらぶら並ぶ「式」になる。それを実際に動かすかとか動くかとは別に。
(※「焼く」でいえば「火」とか「熱」に相当する)
2・ところがこれがさまざまな機械で作動させ、実際に作業を行わせると、機械の動きを制御して、ゲーム画面で剣を云々とか、パチンコ台でリーチ云々とか、実際に眼に見える部分で、本当にさまざまな事象を発生させる、まるで別現象のように見えるものも多い。
(※「焼く」で言えば硬いもちがふっくらおいしくなったり、粘土が硬い磁器になったりに相当)
3・その中で特に世間に知られたものは「フラグといえばあれだ、ゲームで・・・」とか「フラグといえばあれだ、パチスロで・・・」というふうに、言葉がその現象、事象を指すものになっていく。
(「焼く」でいえば『「窯で3日焼く」と「網で10分焼く」は、シニフィアンが明確にずれ…』に相当)
つーこと。ここ、けっこう肝の部分なので。
「銀行のオンラインシステムで一日数千億円が決済され」ることは、「貸出しブラックフラグ(←この名称はなんでもいいや)」とは、別の事象だろ。いや、もしこれが同じ事象であるというなら、「死亡フラグが立った登場人物が死ぬこと」と「死亡フラグ」は同じということになってしまう。まずここまでどうか?
だからこそ、何故そこが「(略)」なんだというのが、最大の疑問で、意味の取りにくいところだったわけよ。
んじゃ、金融システムの例を考えてみようか。「見込み客フラグ」が立ったから、営業マンがセールスをかけるのと、「貸出しブラックフラグ」が立ったから、自動的に融資が停止になるのと、全然事象は違う。当たり前だ。が、それは「フラグ」の使われ方の例に過ぎないわけね。ゲームでいえば、こう。「死亡フラグ」が立ったから、登場人物が死ぬのと、「恋愛フラグ」が立ったから、登場人物が恋愛するのは、事象としては全然違う。が、おれは同じ「フラグ」だろと言っている(パチスロは詳しくなく、上手く説明する自信がないので割愛)。金融の例とゲームの例では、そこで起きている事象は違う。が、おれは同じ「フラグ」だと言っている。
> 1・前にも書いたけど、本来的に狭く取るならプログラマがせっせと書いた数列やアルファベットがずらぶら並ぶ「式」になる。それを実際に動かすかとか動くかとは別に。
> (※「焼く」でいえば「火」とか「熱」に相当する)
まずこの解釈が間違っている。「式」にはならない。プログラムという実体になる。ここが理解できないところが、大きなつまずきの原因かもなあ。『「焼く」でいえば「火」「熱」に相当する』というのが、何が相当しているのか、さっぱりわからない。「火」「熱」に相当するのは、プログラミング言語の種類かもしれないし、動くハードの違いかもしれない。が、いずれも「相当」しないね(苦笑)。まあ、厳密な解釈になったら、動詞と名詞を比較するってのが、そもそも無理があるし。名詞で「フラグ」に似た例を探してみるといいよ。あんまりないから。だからこそ特殊なわけね。それこそ、技の名前とかルール上のネーミングだったり、そういうモノばっかでさ。
> 2・ところがこれがさまざまな機械で作動させ、実際に作業を行わせると、機械の動きを制御して、ゲーム画面で剣を云々とか、パチンコ台でリーチ云々とか、実際に眼に見える部分で、本当にさまざまな事象を発生させる、まるで別現象のように見えるものも多い。
> (※「焼く」で言えば硬いもちがふっくらおいしくなったり、粘土が硬い磁器になったりに相当)
ここはだから何? という話。「餅を焼く」のと「磁器を焼く」のは、そりゃ違って当たり前。問題は、そこにはなく、「餅を焼く」と「磁器を焼く」の「焼く」が同じものであるのか否か。では、上記広辞苑では、どう分類されているか。「調理の手段」でひとくくり、陶磁器の方は、炭まで含めてひとくくり。なるほどなあという感じだ。ここで何に着目して、広辞苑が分類しているのか考えると面白い。繰り返すが、「死亡フラグ」と「恋愛フラグ」が違うのは当たり前。勿論「貸出しブラックフラグ」も。では、そこで使われている「フラグ」は同じ意味なのかという話だ。
> (「焼く」でいえば『「窯で3日焼く」と「網で10分焼く」は、シニフィアンが明確にずれ…』に相当)
これも特に異論はないな。が、「フラグ」において、ゲームの使われ方が、「フラグ」そのものになっているのかといえば、それはまだ何とも…という感じ。現時点では、グリフォンさんのようなプログラムに無知ながら、たまたまネットでそれを発見した人がそう言っている状態で。自分がファッドとファッションで説明した、まだファッドであることは言うまでもない。いや、これは何もグリフォンさんを否定する意味で書いているわけではなく、その時点で着目したということは、素晴らしいことだと思う。
そして、ここで「だから、フラグはゲーム用語」と言ってしまうと、色々面倒くさくありませんかね? という話を最初から主張している。
もし元エントリーに「元々はプログラミング用語だったらしいですが」とか一言でも入っていれば、多分レスすらつけなかったと思う。加えて、アキレス腱固めの例を出して、自分の無知を棚にあげて揶揄的に返してこなければね。そういうことなんだよ。
翻って、自分の「フラグ」の定義は、素晴らしいと思うな。その着目している点も含めて。もう一度書いておく。
イ)コンピュター・ソフトウェアにおいて、ON/OFFで示めされる、主に電気信号による記録。「〜を立てる」「〜をクリアする」。
ロ)上記イ)から転じて、実際の電気信号を記録する媒体がない場合(物語・ストーリー等)で、ある状態を引き出す複線の存在に対し、比喩的に使用される。「あの登場人物は、死亡〜が立った」。
はい、この『「例」に過ぎない』というのがまずもって不思議な矮小化なのだよ。
なぜなら今までの議論では、要は『その「例」の中で有名なものが、その言葉で示されるものになっていく』という点で異論はほぼ無いのだから。
もし仮にその議論に反対なら、陶器を焼くのも、もちを焼くのも「火による加熱の『例』に過ぎない」ってことになるんじゃないの? しかし、それは実際として「個々の意味を指し示すことになるものもある」。そして、そうなるかどうかは、ひとえに「それが世間で有名になったか」「見た感じが印象的に違うか」による。これ、分かりやすい上に現状に即しています。アナロジーの分かりやすさですね。
上につながる話。いまだに引用しているのが驚き桃の木なのだが、「広辞苑はメモ8さんの敵」なのだよ。
>広辞苑では、どう分類されているか。・・(略)・・・なるほどなあという感じだ。ここで何に着目して、広辞苑が分類しているのか考えると面白い。
面白いね。で、答えは何か?たぶん
「世間の中で事象が目立ち、特徴的なもの−−『焼くというのは、アレだよ』『ああアレね』で通じるジャンルそれぞれごとに項目が立っている」ですな。本来は「加熱」で一くくりにできるものでも、目立てばその事象を意味することになる。
>ゲームでいえば「死亡フラグ」が立ったから、登場人物が死ぬのと、「恋愛フラグ」が立ったから、登場人物が恋愛するのは、事象としては全然違う。が、おれは同じ「フラグ」だろと言っている。
これはあたかも「同じ『サヨナラゲーム』でもサヨナラ勝ちとサヨナラ負けは、チームの勝ち負けが正反対になるから別物だ」「ローキックとハイキックは違う」とかの主張のたぐいだと思うが・・・・ただ、こういう「同じフラグだ」問題ってのは、けっきょくこんな判断が正論じゃないかと思いますがいかがか。
<「パチスロのフラグ」&「ゲームの恋愛フラグ」&「ゲームの死亡フラグ」を”プログラムとしてのフラグ”としてまとめて『も』いい>
<事象面で「パチスロのフラグ」と「ゲームの恋愛フラグ&ゲームの死亡フラグ」と分けて『も』いい(それぞれ世間的に有名だから)>
<「パチスロのフラグ」&「ゲームの恋愛フラグ」&「ゲームの死亡フラグ」を別々の事象にして『も』いい>
それぞれの分類、それぞれ正しい。どれかひとつに絞る必要は無い。
>ゲームの使われ方が、「フラグ」そのものになっているのかといえば、それはまだ何とも…という感じ(略)。自分がファッドとファッションで説明した、まだファッドであることは言うまでもない。
ファッドかファッションか。
私はこれへの賛否の前に「やっぱり分類というのはぴったり基準に従って定義するもの以外にも、自身の価値判断、好みに基づいて感覚的に判断するってものもあるんだなあ」と感慨ぶかい。いや、「統計結果を明確にし」、それにに基づいた判断なのかもしれないが。
>ここで「だから、フラグはゲーム用語」と言ってしまうと、色々面倒くさくありませんかね? という話を最初から主張している。
それを受けて
<元々テレビゲームはプログラムを組んで行うのだから、「ゲーム用語」というのは日本の中に東京都があるように、プログラミング用語の中に多くそのまま含まれる、重なっていますな。>
というか、こう言ってください。
「それは俺の好みには合わない」と。それはどうしようもないもので。
はてなキーワード「フラグ」をその主張に基づいて編集してみても異を唱えません。
>こういえなくもない。「焼く」における「火」や「熱」に相当するものとして、自分は「実際にブログラムの実体があるかないか」のみを採用している。あればイ)だし、なければロ)だ。
これこそ「そうですか」で、本来終わりにできるのだが(笑)、ただ見てみると、これすなわち「広辞苑はメモ8の敵」を自ら認めた一文といえる。「プログラムの実体」が火や熱に相当するなら、やっぱり広辞苑の「焼く」に対し、「同じ火で熱を加えてるものを、何で磁器とや炭で別項目にするんだ!それは『例』に過ぎないだろう!!」となるのが本来ってことですよ。もちろんそんな『例』論が実態に即していようがいまいが。
まったくそうは思わないから、延々やっているんであってさ。やっぱね、ソフトウェアとプログラムというジャンルについての無理解と、現状の世界におけるその重要性を理解していれば、わかると思うんだがなあ。が、もういくら言ってもわからないようだから、そこはいいや。但し、広辞苑の「焼く」の分類、ちゃんと見直した? その大分類とその細目の小分類。それはどういう分類のされ方をしているか。
でね、それこそ広辞苑でもいい、多くの辞典を見てごらんよ。「xx用語」って限定することは、多くの場合、周到に回避されている。ウィキペディアですら、そういうケースが多い。わざわざ「用語」はつけてないわけ。おれの手持ちの辞書は全部そう。
つまり『xxは○○用語で「も」いい』と『xxは○○用語である』は全然違うわけね。少なくとも、言葉について、諸々語りたい人間ならそこはセンシティブになるべきだというのが、最大の主張。はてなキーワードなんて、おれはどうでもいいの。問題はグリフォンさんの元エントリーについてなの。
たっ‐ぱ【立っ端・建っ端】
『名』建築で、高さのこと。◇俗に、背の高さの意でも使う。「―のある役者」
[明鏡国語辞典]
「建築用語」とは書いてないというのが、まずひとつ。が、この例を引いたのは、それ以降の部分。こういう表現になるんだよ。上手いと思うなあ。明鏡ってそんなにいい評判ばかりじゃないらしいんだけど。そして、グリフォンさんの表現は、超ヘタ? みたいな。
それが一般化されるべき話かはさておいて、将来わたしが辞書を作るときには参考にさせていただきます。
まー辞書の分類は辞書の分類、ブログはブログということで、そこはまさに好みの問題、何を書こうが好きにさせてというのが結論なら、それはそれでいい。しかし譲らない時は、ホント小さな一点すら譲らないねえ。