現在公開中の映画『サクラダリセット 前編』。
後編の公開が5月13日(土)と少し先になりますが、前編のレビューをします。
こちらの『サクラダリセット』原作はライトノベルで、同年の4月5日からはアニメもスタートしています。
3月25日から映画の前編が公開し、4月5日からはアニメがスタート。まさにノリにノッテいる注目作品です。
前編のあらすじ
特殊な能力を持つ人々が半数を占める街”咲良田(サクラダ)”。
主人公である浅井ケイ(野村周平)は記憶保持の能力、ケイの能力のパートナーであり、映画のヒロインでもある美空(黒島結菜)は時間を巻き戻すリセットの能力を持っています。
他にも、未来を予知できる能力や、特殊能力をコピーできたり、消すことができたりする能力、写真の世界に入り込む能力などさまざま。
これらの能力者は、管理局によって監視・制御されていたのですが・・・。
映画『サクラダリセット 前篇/後篇』予告編
「序章」だった前編
前編から、後編公開まで約1ヶ月半ほど空いているのがもどかしい気がしますが、前編は、「序章」と捉えて良い作品です。
咲良田の街や、能力者のルールなどの説明や、登場人物の人間関係が前半部分に集約されており、ストーリーが動き出すのも後半からでした。
そして前編のラストシーンで、いよいよ、前後編を合わせた『サクラダリセット』の中枢となるストーリーが動き出したような印象を受けました。
2部作の作品では、前編だけ、後編だけというように単体で楽しめる映画もたくさんありますが、『サクラダリセット』については前編は必見だと思われます。
ただし、前編と後編ではそれぞれ根底にあるテーマが違うようです。ストーリーが続いていくなかでもメッセージ性が変化していることから、単体でも見応えのある作品になっているだろうと期待しています。
ストーリーから読み取る作品のメッセージ
特殊な能力を持ち、その能力を使って事実を動かそうとする人々の、どこか非常な物語に思われてしまいますが、ストーリーの中に潜んでいる作品のメッセージは、観る人の心に訴えかけてくれるものです。
何かに後悔してもう一度やり直したいと思ったり、淡い恋心やそれによって複雑になる人間関係に悩んだりすることは、現実にもあると思います。
お互いに得をするから一緒にいるだけなのか、絆を築くことができているのかなど、恋だけでなく、人と人とのつながりにおいても、不安になることが多々ありますよね。
特殊能力を持ちその能力を操っているからこそ、作品上では複雑なストーリーになっていますが、日常にあふれた悩みや不安を丁寧に描いた作品でもあります。
前後編を通じて、自分自身や身近にいてくれる人を見直すことができ、自分の悩みとも向き合える作品になっているでしょう。
新年度にぴったりな作品
4月1日からは新年度となり、新しい1年が始まるわけですが、そんな春の季節にぴったりな作品になっています。
後編は5月13日に公開されます。
さきに前編を楽しむのも良いですし、後編が公開されてイッキ観するのも良さそうです。
ぜひお好みの方法で、映画を楽しんでください!
公式HP:http://sagrada-movie.jp/
【前篇】3月25日(土)【後篇】5月13日(土) 2部作全国ロードショー
出演:野村周平 黒島結菜 平 祐奈 健太郎 玉城ティナ 恒松祐里
吉沢 悠 丸山智己 中島亜梨沙 大石吾朗 / 加賀まりこ
【後篇】八木亜希子 / 及川光博
監督・脚本:深川栄洋
原作:河野 裕「サクラダリセット」シリーズ(角川文庫/角川スニーカー文庫)
主題歌:flumpool「ラストコール」(A-Sketch)
後篇エンディングテーマ:flumpool「ナミダリセット」(A-Sketch)
製作:「サクラダリセット」製作委員会
配給:ショウゲート
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ライタープロフィール
- kamito努
- かみとゆめ。フリーランスのライターです。
映画やテレビドラマなどのエンタメジャンル、食、ライフスタイルなどを中心に執筆しています。