周恩来のめいが来日 日中関係の前進を訴え

周恩来のめいが来日 日中関係の前進を訴え
ことし、日本と中国の国交が正常化してから45年となるのに合わせ、当時、中国の首相を務めた周恩来のめいが来日して大学で講演し、日中両国の関係が前進するよう訴えました。
東京・八王子市にある創価大学は1972年の日中国交正常化の3年後、中国政府が日本に派遣した初めての留学生6人が学んだところです。

構内には当時、留学生だった程永華駐日大使ら、6人の中国人留学生と日本人学生が両国友好の印として植えた桜の木があり、中国の首相を務めた周恩来にちなんで「周桜」と呼ばれています。

ことし、日本と中国の国交が正常化してから45年となるのに合わせ、周桜が満開となった9日、この大学で、周恩来のめいの周秉宜さんを招いて講演会などが行われました。

この中で、周秉宜さんは「中国と日本の人たちが仲よく友好的に協力すれば、アジアと世界の平和を守ることにつながる」という、日本と国交正常化交渉に当たったおじ、周恩来の言葉を紹介し、日中両国の関係が前向きに進むよう訴えました。

講演会のあと、集まった人たちは、周秉宜さんと桜を植えた当時の留学生の女性とともに周桜の下を訪れ、当時の日中の状況や思い出話などを聞いていました。

周秉宜さんの話を聞いた女子学生は「中国の人たちと友好を深めて、両国の関係改善にもつなげたいです」と話していました。