隅田金属日誌（墨田金属日誌）

　青髭さんは、市民を自由人と理解できないご様子である。

　これは沖縄タイムスのツイートへの反応で明確である。中に「名護市」と「市民」といった用語が出てくると「名護市民」とパターン認識し、そこに「神戸市民」といった語が出てくることで「矛盾している」と勝ち誇っているからだ。

これは、沖縄タイムスのツイートへの反応で明確である。

沖縄タイムス辺野古・高江取材班‏ @times_henoko
4月7日午後0時、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で機動隊によるきょう2回目の市民排除がありました。神戸市から訪れた15歳と11歳の兄弟は目に涙をためて見つめました。兄は「警察官になりたかったけど、今はなりたくない。悲しい」と話しました。#辺野古　#沖縄
https://twitter.com/times_henoko/status/850205243795058689

に対し

青髭‏@laboratorymembe
あのう『神戸市から訪れた名護市民』という文章に、執筆者、チェック担当者、責任者、印刷所まで誰一人疑問を抱かなかったのでしょうか？
https://twitter.com/laboratorymembe/status/850798772879638528

と述べている。

　つまり「抗議した自由人の排除」を「抗議の名護市民排除」と理解しているということだ。そして原文にはどこにも存在しない「名護市民」といった言葉を脳内に発見して矛盾であると責めている。


■　国語力に疑問を抱いていないのでしょうか？

　これは青髭さんの国語的な理解力の厳しさを示すものである興味深い。市民には歴史的に権利をもつ自由民、あるいは軍人ではないと言った意味の文民、シビルの意味がある。

　そして、この場合には、まずは沖縄タイムスは自由人といった意味で使っている。

　それを理解できていない。文中に出てくる「名護市」「市民」といった用語から「名護市民」と短絡している。そこから窺えるのはパターン認識といったもので、最近の勉強できない、試験が解けないお子さんの特有の反応だ。文意を理解できず、とりあえず出てくる単語だけに反応するというものだ。青髭さんもこのパターン認識をしているのだろう。


■　犯罪の成立条件もご存じない青髭さん

　さらに、青髭さんは犯罪の成立条件もご存じない。

青髭‏ @laboratorymembe
報道は正確に行っていただきたいものです。
「自分たちの主張のために故意に道路交通法違反や往来妨害の罪を犯した現行犯の犯罪容疑者が、権限を持つ警察官によって排除された」
でしょう。
https://twitter.com/laboratorymembe/status/850798116437508096

　道交法違反において、歩行者の行動はほぼ犯罪として成立しない。基本は車両運航を取り締まるものだからだ。

　その中で唯一問題となるのは、警察官・信号機の指示・制止に従わないときだけだ。

　だが、今回は最終的には指示にしたがって退去している。

　つまり犯罪は犯していない。現行犯人ともなりえないし、現行犯としての措置も取られていない。ただ排除されただけだ。

　「故意に道路交通法違反や往来妨害の罪を犯した現行犯」（青髭）とは、明らかな誤りである。これは青髭さんが道路交通法や犯罪の成立について知識を持っていないこと、その知識で抗議する市民（自由人の意味）を誹謗中傷していることを示すものでもある。

　青髭さんがそのようなツイートをし、周囲のネトウヨもそれをリツイートしている。まずはご自身は何もご存じないことを自ら吹聴しているわけだ。大元からの「誰一人疑問を抱かなかったのでしょうか？」（青髭）とはなかなか趣き深い発言である。