元海軍参謀総長「私は国に捨てられた将帥…狭い監獄で狂いそうだった」=韓国

元海軍参謀総長「私は国に捨てられた将帥…狭い監獄で狂いそうだった」=韓国

2017年04月08日13時43分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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3月26日、中国西安のある飲食店で留学中の黄基鉄(ファン・ギチョル)元海軍参謀総長が中央日報の記者(左)のインタビューに応じている。インタビューはこの日に続き、4月7日の電話インタビューまで2回行われた。
  「国にすでに一度捨てられた将帥が勲章を喜んで受けることができるだろうか」。

  黄基鉄(ファン・ギチョル)元海軍参謀総長(60、予備役大将)は7日、中央日報との単独インタビューで、「政府が報国勲章を授与すると聞いた時はどう思ったか」という質問にこのように語った。

  検察は2015年、黄元総長が性能の落ちる船体固定音波探知機(HMS)を救助艦「統営(トンヨン)」に納品するよう指示したとして逮捕、起訴した。しかし黄元総長は1審、2審に続いて昨年9月、最高裁でも無罪判決を受けた。その後、政府は「4つ星」の墜落した名誉をなだめるように1月17日、黄元総長に報国勲章を授与することにした。

  黄元総長はインタビューで「国の命令に従うことが私の人生のすべてなので勲章は拒否しなかった。しかし私の気持ちは勲章を受け入れるのが難しかった」と語った。

  --逮捕後に取り調べを受けた時の心境は。

  「初めての取り調べの時に検事がこう言った。『寂しいと思って団体室に入れた。独房に移しましょうか』と。結構だと話した。取り調べではずっと検事が本当に私を犯罪者として扱うという屈辱感を十分に感じさせた」

  --監獄で団体室にいたのか。

  「6人部屋にいた。一般的に海軍参謀総長は長官級なので礼遇レベルで独房を与える。狭い部屋で狂ってしまう寸前だった。『私は軍人だ。37年間国民を守った』という言葉を繰り返しながら精神を維持しようとした。戦争では体力が重要だ。毎日午前4時に起床し、1時間半の間、同じ場所で足踏みしながら走った。団体室なのでそれもトイレでした。ある日、汗にぬれて窓の外を眺めると草が風に揺れていた。軍服を着て船に乗った時に感じる海の風を思い出した。『ここも戦場だ。乗り越えなければいけない』と気を取り直した」

  検察側は「黄元総長が6人部屋にいるという事実を後に認知し、独房を勧めたが拒否された」とし「独房または6人部屋に配分する権限は拘置所側にある」と釈明した。黄基鉄元総長は中央日報のインタビューで禹柄宇(ウ・ビョンウ)前青瓦台(チョンワデ、大統領府)民情首席秘書官に照準を合わせた。

  黄元総長が逮捕された当時、禹柄宇前首席秘書官は青瓦台に在職中だった。黄元総長は「軍人は国の命令に従わなければいけないが、生まれて初めて監獄で『これが果たして国が願うことなのか』という疑問を感じた。直観的にこれは国の命令ではなく、ある個人が政治的な目的のために命令したという予感がした」とし、禹元首席秘書官に注目した。

  --なぜ政治的に利用されたと考えるのか。

  「(2014年)セウォル号惨事以降、誰かに責任を負わせるパフォーマンスが必要だったはずだ。海警はすでに解体させたため責任を問うのが難しかった。ずっと十分でないという世論があったため、結局、矢先が海軍に向かった。無条件に現職総長を入れなければいけないという強い必要性があったのだろう」

  --「統営」不正捜査が企画捜査だったということか。

  「当時、検察が私にかぶせた容疑を考えればあきれる。副食費横領。大海軍が間食費を横領したという形で侮辱するとは。海軍は一つの船に乗った戦友であり家族だ。食べ物が十分でなければすぐに分かる。海軍の実情も知らず、企画捜査はしなければいけない。部下が人事異動で良い地位を得ようとすれば上によく見せなければならず、この過程で癒着関係が形成されるという論理で私の容疑を作り出した。上によく見られ、ラインにうまく乗り、良い職務を受けるというのは検察の伝統的な風景ではないのか」

  --セウォル号事故の時、黄元総長が「統営」出動を指示したところ、青瓦台に嫌われたという噂があった。

  「当時、海警からセウォル号が浸水中という状況が伝えられ、すぐに作戦司令部にあらゆる使用可能戦力を動員して救助作戦に総力を尽くすよう指示した。ちょうど約40マイルの距離にあった誘導弾高速艦など約20隻の艦艇を直ちに事故海域に出動するよう措置を取った。ところが当時、『統営』の所有権は海軍ではなく大宇造船海洋にあり、勝手に出港させることができなかった。統営の出動を指示したのは事実だが、統営で私を義人化するのは適切でない」

  --朴槿恵(パク・クネ)前大統領の前でセウォル号のリボンを付け、さまざまな声があったが。

  「国民の犠牲に対して軍人として哀悼を表しただけだ。当時、『統帥権者の機嫌を損ねかねないから慎重になるべき』という助言を聞いた。しかし軍人は常に国民を考えなければいけない。国がすなわち国民だからだ」
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