方陣を作る人は、必ず一度は難易は別問題として、配列美を追求する事があると言われています。
配列美の代表として、連続数や末位同数でまとめて作品を仕上げます。
どのようなものを作れば美しいか、それは作者の技量にかかっています。
末位同数方陣は古典に見ることができます。
楊輝の九・九図の9方陣。寺村周太郎先生の9方陣は末位を中央の一列にまとめた。
フリーソンの8方陣はすべての4格を連続数配列とした美しさがあります。
近年では山本行雄先生の「ベニオキナエビス方陣」(完全方陣)は末位同数方陣の最高の傑作であります。
これらは単品の方陣ですが今回は、ムラシン作の集合方陣で作った大小23作の中から、
比較的、小さな2作を選んで紹介しましょう。
末位同数18方陣 L=2925
この方陣はピンクボックスの中にムラシンNo.760を内蔵させたものです。
中央の8方陣とその外側の1個所の4格(161〜164)が連続数となっている。
18-12-10-8が親子になっている「ユニット親子方陣」です。
末位同数&連続数18方陣 L=2925
全部を9格に区切ると、すべて末位同数(外囲)と連続数(中央12方陣)の
整然たる配列の美しい方陣が作れました。
「末位同数」と「連続数」の組み合わせはよくマッチした配列美だと思います。
この頃(1990年)は、「新世界初方陣シリーズ」を執筆していて
とにかくいろいろな種類の方陣を作ることに挑戦していました。
このシリーズは@から30まで続いたもので、そのJ回目のものです。
この論文は「末位同数方陣のすべて」と題して発表したもので
大小23個の末位同数方陣を作りました。
いろいろな組み合わせのものを考えました。
カラーで表現するとわかり易く配列美を味わえるとおもいます。
配列美の集合方陣をつくること。
ここに発表したのはほんの一例にすぎませんが、とにかく沢山の作例を作らないことには
論文がまとまらないので毎日が方陣作りでした。
31方陣とか36方陣とか大きな集合方陣を沢山つくりました。
タイトルが「末位同数方陣のすべて」というのであったので、
原稿はA3サイズを多数含む35頁の大論文が完成した時はひとり満足感にひたっていました。