韓国ギャラップが7日に発表した韓国5政党大統領候補の仮想対決調査で、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補(38%)と野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補(35%)の支持率が誤差の範囲内(プラス・マイナス3.1ポイント)で競り合った。韓国ギャラップが先週行った調査では文候補が40%、安候補が29%だったのと比べると、文候補は2ポイント支持を落とし、安候補は6ポイント支持を伸ばした。安候補に続いては与党「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補が7%、保守系野党「正しい政党」のユ・スンミン候補が4%、野党「正義党」のシム・サンジョン候補が3%で、支持候補なし、もしくは無回答は13%だった。
また今回の調査では、民主党予備選で脱落した安煕正(アン・ヒジョン)候補と李在明(イ・ジェミョン)候補の支持層から、安哲秀候補の側へ移動した票が少なからず存在すると分析されている。民主党予備選が終わる前の先週行われたギャラップの多数対決調査では、安煕正候補(14%)と李在明候補(8%)の支持率合計は22%だった。当時、安・李両候補を含む多数対決調査で文在寅候補は31%、安哲秀候補は19%の支持を集めた。今週の調査では、安・李両候補が大統領選レースから脱落したのに伴い、文在寅候補の支持率は7ポイント上がって38%、安哲秀候補の支持率は16ポイント上がって35%となった。すなわち、安・李両候補の支持層の多くは安哲秀候補の側へと移動し、文在寅候補の側への移動は少数にすぎなかったわけだ。
安哲秀候補の支持率が上昇傾向にあることをめぐり、世論調査の専門家らは「4月15・16日の大統領選挙候補登録の後も、安候補が上り調子を維持できるかどうかに注目すべき」と語った。キム・ヒョンジュン明知大学教授は「歴代の大統領選挙で、候補登録の後、(二大政党以外の)第三候補の支持率が下落した前例がある」と語った。また、カンター・パブリックのキム・ジヨン副社長は「最近の安候補の支持率急上昇は、彼を好きではないが文候補の方がもっと嫌いで、しかたなく支持している保守票がかなり寄与したもの。安候補側に多数移動した保守系有権者の票の行方が中心的な変数」と語った。