3月15日から日本橋三越で開催されている「世界の万年筆祭」に、昨日行ってまいりました。
本当は最終日に夫と行く予定だったんですけど、どうしてもセーラーの「江戸桜」が見たくて、というか単刀直入に言うと欲しくて、「下見」と自分に言い訳してこっそり行ってしまいました。
「最後の2本です」という悪魔の囁きが……
三越7階の催事場では「マイセン展」と「世界の万年筆祭」、そして「鹿児島展」が同時に開催されており、万年筆を売っている通路を挟んですぐ目の前でおいしそうな黒豚が売られている、という混沌とした世界が広がっていました。
「万年筆祭」はエレベーターを降りて目の前というベストポジション。
まずはお目当てのセーラー万年筆のコーナーへ。そこには可憐な「江戸桜」が!!!
これね、めちゃくちゃ可愛い!!
『趣味の文具箱』vol.41の14ページに写真がありますが、写真で見るよりも実物の方が上品で、軸にも個性があり、大きさもちょうどいい。
試筆させていただくと、その滑らかっぷりに感動しました。力を入れずにするする書けます。すると、売り場の方が「これ、最後の2本なんですよー」と。
最後の2本!!!
これほど魅惑的な言葉があるでしょうか、いや、ない。
「webで売ってる50本はもう完売して、さっきいらっしゃったお客様は慌てて購入されましたよ」とのこと。
いやいやいや、私、下見に来ただけだし!
一度頭を冷やすためにひとまずセーラーを離れ、会場をぐるっと一周。
川西硝子もあり、すごーく試したかったのですが、その時は人が多くてちょっとしか見ることができなくて残念でした。
あとは、やっぱりパイロットのキャップレスが人気ですねー。限定品のネイビーの「アール・デコ」がありましたが、ハッとする美しさ。三越の模様ってなにかとズルい!(褒めてます)
私が一番楽しかったのは、「試筆コーナー」です。ペンがずらりと並んでいて、メーカーに関係なく試筆し放題。高くて絶対買わない海外メーカーのものも気楽に書くことができます。
メーカーブースだと担当の人と話したりするのが苦手で……というシャイな人でも大丈夫。担当の方もすごく気さくで、私がお邪魔する前は一人でノートにすべてのペンで試筆されていました。
気になるペンを7,8本試筆すると、自分の好みがわかってきます。海外の重いペンもなかなかに魅力的。国産メーカーだと「プラチナ」「パイロット」よりも、断然「セーラー」の書き心地がタイプでした。中でもプロフィット21は本当にさらさら書けて、しっくりくる。
買うか、買わないか、それが問題?
やっぱりセーラーに落ち着いちゃうわけです。さっきまでは「江戸桜」を買おうかなーと気持ちが傾いていたのですが、「プロフィット21」も捨てがたい。ちなみに「江戸桜」はプロフェッショナルギアのスリムタイプで、ペン先が14金です。プロフィットはもちろん21金。
セーラーのブースで20分くらい試筆しまくり、優柔不断さをいかんなく発揮してしまいました。
ということで。
うぇるかーむ!!
あゝ、買うか買わないかなど、ハナから問題ではなかったのです。 どちらを買うかが問題だったのです。(さすがに両方買う勇気は持ち合わせていませんでした……)
どちらを買ったかというと……
「プロフィット21」の白! かわいい!! K・A・W・A・I・I !!
「江戸桜」はキャップトップのところが平らで、そこに錨のマークがついていてスタイリッシュ。見た目だけなら「江戸桜」に軍配が上がったのですが、書き心地がどうしても「プロフィット21」に勝てなかったのです。
そして「白は最近出たんですよー」というダメ押し。新しい物好きな私の心をガッツリつかみました。
ここからはただの自慢です。
見よ! この美しいボディを!!
ペン先に錨のマーク。そして21金の輝き。
コンバーターも白を選びました。美しすぎる……!
こうも白いと、インクをどうする問題が浮上してきます。ここはやっぱりセーラーのインクを選びたいもの(ちなみに限定の「江戸桜」のインクはすでに売り切れていました)。そこで、以前から気になっていたジェントルインクの四季彩「山鳥」を一緒に購入。
私はファーバーカステルの「ディープシーグリーン」のインクの色がすごく好きなんですが、ちょっとお高いし、どうせならファーバーカステルの万年筆に入れたいなーと思って買うのを躊躇していたんです。セーラーの四季彩「山鳥」は、このディープシーグリーンにすごく似ているんです。
『趣味の文具箱 vol.40』特別付録「色相で見る万年筆インクの色分布」より
ね、科学的にも似てると証明されているんです!(どや顔)
ブログのタイトルなど書いてみたり。
こう見てみると、筆圧が如実に表れるのがわかりますね。ペン先にコシがあるので、日本語を書くときに「はらい」が美しく書けるというアレです。さすがの21金!
ロイヤルブルーも良いけれど、この白い万年筆から深いブルーグリーンのインクが出るなんて、素敵以外の何物でもありません。ああ、もうこの組み合わせは書きたい意欲を掻き立てますね。
それにしても、この1カ月で万年筆に掛けたお金が大変なことになっています。
10まn……いや、考えるのやめよう。
amazonなら少しお安く買えますよ。
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