結局決めるのは自分自身だ
この春に学校を卒業し、晴れて社会人になった皆さんへ、ようこそ!
世の中ではブラック企業だ社畜だ非正規雇用だと暗いことばかり口に出す人が多いけど、それにばかり目を向けるのは一旦やめてほしい。
あなたはバンジージャンプを自ら志願して飛ぼうと思っている。そこで飛ぶ前に後ろから「ロープが切れるかもしれない」「下に見えている川は実は水深20センチ」「足を固定している金具が実は某国製」そんなことばかり言われていたら萎縮するに決まっている。いや、萎縮させようとしているのがそういうことばかり言う人の狙いだから。
「そんなしんどいことやめようぜ」「どうせ給料なんてあがらねぇよ」「仕事なんて適当にやって金さえもらえればいいんだ」そういうことを言う人からは真っ先に離れた方がいい。そういう事を言う人で大成功した人っていうのを僕は見たことがない。
自分で選んだ道が結果的にいわゆる「ブラックな」道であるかもしれない。でもそれに気がついたのならまた自ら方向を変える努力をしたらいいだけ。
小学校、中学校、高校、もしかしたら大学と進んできた道というのは親の経済力であったりさまざまな「誰かの助け」によって支えられたものかもしれない。もちろん、様々な境遇から自分だけの力で今までやってきた人もいるかもしれない。
でも、それらがすごいかどうかもとりあえず一旦置いて、まずは真っ白な社会人として日々を過ごしてほしい。
日々起きる事を「どう捉え」「どう行動するか」
社会人になることで生活が一変しているかもしれない。一人暮らしを始めているかもしれないし、朝はやくから電車に乗り、大急ぎで昼ごはんを食べ、夜遅くまで仕事をしなくてはいけないかもしれない。
でもそれらを「仕方ない」と思わず、「自分にとってどういう意味があるのか」を考えるだけの余裕を持てるように頑張って欲しい。
働きすぎて自殺してしまう人もいる。会社に殺されるなんて馬鹿げていると思えるだけの心に余裕を持ってほしい。トイレに入った一瞬でもいいし、歯みがきをしている数分でもいい。「自分の行動」を第三者的に捉えるだけの余裕を持つことが大事だと思う。
どんなに厳しくてもつらくても「自分にとって意義のある仕事」なら3年間は我慢して続けるべきかもしれない。お金のため仕方がなく辛いことをする、で3年間過ごすのは若いながらも時間の無駄になるかもしれない。だからこそ日々の生活の中から自らの行動を「どう捉え」未来に向かって「どう行動するか」を考えてほしい。変えるチャンスはきっと行動の中に見えてくるから。
結局は自分自身で決める
誰かにああだこうだと干渉されながら人生の方向をメチャクチャにされるより、自分の人生の行き先は自分で決めていきたい。そのためには経験も必要だろうし判断や知恵や体力や様々な事を身に着けていかなくてはいけない。
今の自分はどうなのか。未来の自分はどうありたいのか。
決して今日踏み出した社会人生活がずっと同じように続くと思わなくていい。でもいつも必ず道を変える時は「自ら自らの人生を操作している」と思って進んでほしい。
この春社会人になった若者がバンジージャンプの台に立っているとすればこんな一言をかけてやりたい。
「自分で納得してから一歩踏み出してみて。時間はいっぱいある」
もちろん、見えないところで安全確認とかは僕がこっそり万全にしとくから。