文・松本紗知 写真・伊藤進之介
2017年4月8日14時30分
たった10秒、されど10秒。アイドルグループの握手会では、限られた時間で相手の心をつかもうと、アイドルとファンの双方が工夫を凝らしています。京都を拠点に活動する3人組アイドル「ミライスカート」の握手会にお邪魔し、10秒間のドラマを取材しました。
■時紀行:アイドル握手会の10秒
肩が触れ合うほど混み合った、京都市内のライブハウス。スーツ姿の男性や大学生風の若い女性、白髪の人もいる。年齢も性別も違う200人の顔は紅潮し、直前まで続いたライブの余韻が残る。
ライトで照らされたステージに、華やかな衣装を着たアイドルグループの3人が並んだ。
たったの10秒。
それでも、相手の手に触れ、直接言葉を交わせる自分だけの時間が、もうすぐやってくる。
3月、京都を中心に活動する3人組アイドル「ミライスカート」の単独ライブと握手会。会場には全国からファンが駆けつけた。
お目当てのアイドルと色々話そうと意気込み、握手会の列に並ぶ男性がいた。千葉県浦安市の会社員田中淳一さん(42)。でも、「いざ目の前に立つと、話すことが飛んでしまうんですよね」。
大阪府大阪狭山市の大学生(2…
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