新入社員だった頃の自分に向けて
桜の木が満開だけどあいにくの雨で花見も出来なさそうだから、ちょっと部屋の整理をしていると自分が新入社員だった頃に読んだビジネス本が出てきた。4月だし、初心に帰ったつもりで軽い読み直してみるとが書いてあった。
ビジネス書ってアラサーに向かうにつれてほとんど読まなくなる。数年間働いてみて分かったことは、仕事の本質ってやっぱり現場と日々の信用の積み重ねなんだって改めて思う。任される人はどんどん仕事を任されるし、そこで小さなヒットを積み重ねて信用を勝ち取っていく。それは会社勤めであっても、フリーランスであってもおそらく本質として変わらないと思う。
せっかくだし、いくつかの本の中で「ああ、そうだなぁ」って思ったことを改めてまとめておきたいと思う。自分への自戒の意味も込めて。
最初の仕事はあくまでくじ引きだと考えること
仕事はとにかく面白くない。それはおそらく共通して言えること。でも、その面白くない仕事の中で自分を高めていかなければならない。その仕事をこなさなければ会社に来る必要はなくなってしまう。プロならどんな仕事でも引き受け、次々にくじを引く。
相手がいて、相手は何を求めているか考え続けることが一番大事。今の仕事に向き不向きで考えることよりもとりあえずやってみることがいちばん。今目の前にいる相手が何を求めているか常に考え続けて実行してみる。
「当たり」もあれば「はずれ」もある。 最初の仕事はくじ引きであって、道の変更は自分自身の意志さえあれば可能なのだから。あせる必要はない。結果を出すことのできる人になることがまず必要だ。
仕事の全体の流れを常に把握しておく
仕事の大まかな流れを確認する。確認ポイントは下記の通り。
①質;誰のため(外部顧客か内部顧客か)なんのため(目的)、最終用途(社内会議、顧客に見せる資料?など)
②期限;これを真の顧客に見せるのはいつか
③量;どの量がいつまでに必要なのか。全体と部分に分けて
どんなときも後工程のことを考える
後工程とは、自分のやったことが影響する人たち。仕事の次の段階で関係する人たち、のこと。
今いる人たち、働いている人たちの次の行動に関係してくることは?
流れの中で、相手が何をするのかがわかっている。その要点を心得ている。自分と関係する人に気配りができる人ができる人。
とにかく失敗、失敗、失敗!
とにかく数を打って失敗することが大切。
自分から積極的になって果敢に攻めて失敗した場合はOK。
回避可能なヒューマンエラーは、最大限に予防して二度と同じことを繰り返さないようにする仕組みづくりが大切。
無目的な貯金はしない
身軽な独身時代なら、「もっと稼ぐにはどうすればいいか」とか貪欲になっていい。
モノを買ったり、デートに誘うことは経験を買っているということ。人生を豊かにしたいなら、お金を出して経験を買ったほうが絶対にいい。
お金に使われるのではなく、お金を自分の意志で使うことをコントロールしていくことが大切。
期限は死んでも守れ
たとえ1年目でもプロフェッショナルとして扱われる、その意識を持つ。
自分の仕事の時間を必ず見積もり、その時間内に確実に終わらせること。
繰り返せば自分の信用は少しずつ増えてくる。
言われたことだけやるな
自ら手を上げて仕事を作っていくこと。
指示された通りの仕事だけだと必ず手持ち無沙汰になる。
上司を顧客として考え、今ある現状の問題点や改善点を自分なりに見つけて資料を作り上司に提案することが仕事。
こなすのは作業であって仕事じゃない。
仕事のボトルネックをまず把握する
ボトルネックとは進行の妨げになるもの、これをまず洗い出す。
大抵は他人のスケジュールに落ち着く。 協力が必要な人の予定は事前に確認し、会話上で押さえておく。
憎まれても自分の意思を貫く
自分にとって時間の浪費であったり、意味の無いことは極力やらないようにする。
自分のなかに「四捨五入」の制度を設ける。
ある一定以上の要求がなければ、簡単に引き受けることはしない。一歩立ち止まって考えることも大切。
自分の仕事をマニュアル化しておく
自分の仕事をオープンにし、引き継ぎがいつでもすぐにできるようマニュアル化しておく。サラリーマンは代替可能な仕事がほとんど。自分が辞めたときに、それを引き継ぐ誰かのことを常に考えながら仕事を整理しておく。
5W1H 基本的な部分を明らかにする
あらゆることに通じる考え方の基本。誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのようにして、を明らかにしていく。
何が問題なのか?
誰が問題なのか?
原因は?
何が障害になっているのか?
誰が鍵を握っているのか?
どうしたらできるのか?
解決するためには何が必要か、具体的な解決策は?
似た事例はないのか?
自分はどうすれば満足なのか?
相手はどうなれば満足なのか?
5W1Hで考えたら、さらに自分の意識を広げて考えてみる。 過去、現在、未来の視点からどんな影響が出そうか。社会・会社から見た場合、日本から見た場合、世界から見た場合、それはどんな影響を持つのか。慣れればどんどん自分の視野が広がる。
目の前のことに全力になる
いきなり大きな結果を見据えていると今やっていることに本当に意味はあるのかとうんざりして、結局なにも進まない。
まずは「小さなこと」に目を向けてみる。日々の小さな成長、変化にフォーカスして目の前のことに取り組む。
結果にとらわれて、目の前のことをおろそかにしてはだめ。今やっている目の前のことに全力で取り組んでいく。結果を気にしてあたふたするよりも、目の前のことに猪突猛進。
仕事のアップデートを行う
1年目に行った仕事で流れをつかんだら、次の年は同じ業者で同じ作業を繰り返すだけでは成果が上がらない。
常に改善することを考えてみる。品質・納期・価格を見直すこと。1歩前に進んだら、さらに次の1歩を踏み込むにはどうすれば良いか、という視点を忘れないようにする。
今やっていることを数式に表してみる
今やっていることを数式にしてみると案外単純だったりする。
例えばコンビニで売り上げを上げたい場合、コンビニの売り上げは数式だとこうなる。
客の頭数x来店頻度x客単価=売り上げ
つまり、売り上げを上げるためにはこの3つの要素のどこかを上げるしかない。客の頭数を増やすのか、来店頻度を増やすのか、客単価を引き上げるのか。シンプルに数式にすれば何をやるべきかは見えてくる。
ものを見たときに受け身な発想をやめる
そしてそこから「なぜそういう風に感じるのか」を頭で考える。
「なんかいいよね」「なんかカッコイイよね」「なんか面白いよね」という受け手の発想をやめる。
「なぜいいのだろう」「なんでカッコよくみえるんだろう」「なんで面白いんだろう」という発想から考える。すべての仕事の基本は「なぜなぜ」思考から始まる。どうしてそうなるのか?をきちんと考えられる人は強い。
1日のうち仕事をやる順は「脳の力の消費量の高い順」にやるといい
たとえば、0を1にするような創造性の高い仕事は朝に、ルーティンでも可能な仕事は昼に、メンテナンス作業は夜にやる。
決められた24時間をいかに活用するか、に仕事や生活の全てが詰まっている。
悪いニュースをはっきりと伝える 報告は必ず悪い知らせから
報告は悪いニュースからすること。隠さず正直に、自分の言葉で状況を説明すること。早ければ早いほど対策の時間が増えるから。
怒られることでも鼻で笑われることも仕事にとってはさほど重要じゃない。自分たちの提供している価値に何か起こることの方がよっぽど重要。
優秀なひとの真似をすること
ひたすらいい部分を見つけ出して真似して自分のものにしてしまうこと。それが一番成功の確率が上がる。自分のやり方を押し通す人よりも、あらゆる人の考えや行動を吸収していける人になるべき。本も大事だけど、最高の情報ツールは人間だ。自分じゃない誰かのやり方の中に、秘密が詰まっている。
健康第一
業種やその会社によっては、精神的にも肉体的にもハードな毎日を過ごすこともある。それにより、健康を害してしまうことがある。僕も経験したことがあるけど、とにかく視野が極端に狭くなって何も考えられなくなる。これってかなり危ない。
勿論、勝負どころの仕事がある時には、多少の無理をしなければならない時もある。 仮に、一時は年収1000万円を稼げたとしても、自分が潰れて再起不能になってしまっては元も子もない。健康と引き換えにしたのであればその代償は、あまりにも大きすぎる。まずは、健康第一。自分の身体以上に大事なものはないから。
参考にした図書たち
ビジネス書を要領よく読む要約サービスをフル活用すべし
ビジネス書って長いもので300ページくらいあるけど、実際に大事なエッセンスの部分って1ページ〜2ページくらいでまとめられるのがほとんど。特に、たくさん読めば読むほど「あれ、これ前も言ってたな」と思うはず。
もっと短期間で効率よく本のエッセンスだけ読むことが出来れば・・・と思っていた。
そこで見つけたのが本の要約サービスだ。
一冊10分で読める! 本の要約サービス【フライヤー】
本屋に立ち寄って1冊買うくらいなら、Flierの要約サービスを使うのが賢い。ダラダラと読む時間ももったいないし、全く読まないのも自分の視野が広がらない。あらゆる分野の本を要領よく10分で読めるのは、時間効率的にも知識の吸収にもかなり有効だと思う。
こういったサービスを上手く活用して自分のものにしていけると、自分の空き時間が有効活用できるはずだ。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
過去記事サラリーマンの生き方しか知らない僕の価値観と人生観を180°変えた本9冊