「キスしちゃダメ?」「今日はどこに行こうか」
女性に対してこんな言葉を使ってませんか? モテるための必須スキル「コミュニケーション能力」をはき違えている人が多すぎる!
元・銀座No.1ホステスで心理カウンセラーの著者が、実践スキルと心理学を織り交ぜながら会話の鉄板フレーズを分析した名著『女性心理カウンセラーが教える モテる男の即効フレーズ』から、これだけは言ってはいけないNGフレーズ5つを紹介する。
あなたがどこに共感したのか女は見ています
私たちは、相手に話をすることで、共感してもらいたい「共感欲求」と、認めてもらいたい「承認欲求」を満たしています。うなずきやあいづちはこの欲求を満たすことに役立つ技術です。
ただ、うなずいたり、あいづちをうっているだけでは、ワンパターンになってしまいますね。さらに深く「あなたの話を理解していますよ」と伝えるために、要約という技術を身につけましょう。
要約の技術を身につけていないと、知らないうちに彼女をイライラさせるこんな会話をしてしまいます。
彼 女「聞いてくださいよ〜。部長ったら、私が帰ろうと席を立った瞬間に、残業しなくちゃいけないような仕事を頼むの。ひどくない?」
あなた「そうなんだ。大変だね」
彼 女「そうなの。それでね。そのくせ自分はさっさと帰るのよ。頭にくる。あーあ、もう会社やめたい」
あなた「わかる、わかる」
彼 女「わかってくれる?あの部長ってば、本当にいっつも自分勝手っていうか、タイミングが悪いっていうか、いつもこうなのよ。いちいち怒ってもしょうがないんだけど」
あなた「そうなんだ。わかるよ」
彼 女「わかるって何が?」
あなた「えっ?だから大変なのが伝わってくるよ」
彼 女「もういい!どうせわかってもらえないのよ」
あなたの話を聞いていますよ、理解していますよ、と伝えるときに、男性がよく犯してしまうのが、この「わかる、わかる」「大変だね」のフレーズです。
あなたにしてみれば、言葉で文字通り「わかっているよ」と伝えているつもりでも、一言で済まされてしまうと、気持ちをわかってもらいたい女性としては、釈然としないのです。
私たちは「得た報酬が本当に報酬だったのか」無意識にチェックする機能を
持っています。
「わかる」「大変だ」という表現で、はたして本当に自分は共感してもらえたのだろうかとチェックするのです。チェックの答えは「NO」。一言では共感不十分と結論づけられます。
さらに、女性は男性よりも共感欲求が強く、わかってもらえること=愛の深さととらえます。ですから共感のフレーズは一言では足りないのです。
感情にフォーカスして共感を示す
そこで、話の3要素に従って、彼女の話を構造的に把握します。そして、感情の部分に焦点をあてて、的確な要約で共感を伝えます。
話の3要素とは、以下の3つです。
1 経験 自分に起こった出来事
2 行動 何かしたこと・しそこなったこと
3 感情 経験・行動の原因となった感情
経験・行動の結果、起こった感情
先ほどの例で要約を使いながら会話をすると、こんなふうになります。
彼 女「聞いてくださいよ〜。部長ったら、私が帰ろうと席をたった(行動)瞬間 に、残業しなくちゃいけないような仕事を頼むの(経験)。ひどくない(感情)?」
あなた「そうなんだ。帰ろうとした(行動)瞬間に残業頼まれるなんて(経験)、ひどい目(感情)にあった(経験)んだね」
彼 女「そうなの。それでね。そのくせ自分はさっさと帰るのよ(経験)。頭にくる(感情)。あーあ、もう会社やめたい」
あなた「会社をやめたいくらい、頭にきちゃった(感情)んだね」
彼 女「そう。わかってくれる?あの部長ってば、本当にいっつも自分勝手っていうか、タイミングが悪いっていうか、いつもこうなのよ。いちいち怒っても(感情)しょうがないんだけど」
あなた「いや、怒りたくなる(感情)のも無理ないよ」
彼 女「なんかわかってもらえる人がいて、すごく嬉しい」
女性は特に、感情面を共感してもらえると、わかってもらえたという満足度が上がります。話の3要素に注目して聴きながら、要約して返すときは、「感情」にフォーカスしてフレーズを作ることが、女心をつかむコツとなります。
感情表現の言葉に敏感になってくださいね。