ほんわかしているのに、展開はスピーディ。そのミックス感がおもしろいなと思いました。ワンシーンごとの画が、とっても丁寧なんです。スモークで雰囲気を出したり、すみれの動きに合わせてわざと光を遮っていたり、心情にぴったり合っているんですよね。
幼少のすみれを演じる渡邉このみちゃん、けなげな目がすごくよかった。それも、チーフ演出の梛川さんが、柔らかい物腰でのびのびとお芝居させながら、グイグイと現場を引っ張っているからです。ホント、いいチーフ演出!子供の演技がイキイキしているのは、チーフ演出の方はもちろんですが、スタッフのみなさんが作っている現場の受け皿が大きい証拠だと思いますね。
幼少時代を受け継いで、大人になったすみれも登場します。これは芳根さんが持っている力なのか、戦後の混とんとした世界にいながら、植物のような柔らかさを感じました。風に揺れながらも、軸を保ってそこに立っている。戦いに挑むような力みはなく、すっと清らかに伸びている一輪の花みたいです。そして、芳根さんご本人も同じ。約20年前、私が『走らんか!』に出演していた時は、毎日必死でつぶれたトマトみたいでしたけどね(笑)。
穏やかでマイペースなすみれと対照的なのが、姉のゆりです。蓮佛さんの関西ことば、すごくすてき。いつも強いからこそ壁にぶつかると弱さを見せる、ゆりらしさがうまく表現されています。まったく個性の違う姉妹なので、きっと楽しんでもらえるはず。ふたりとも、私の自慢の娘たちです!
幼少時代を受け継いで、大人になったすみれも登場します。これは芳根さんが持っている力なのか、戦後の混とんとした世界にいながら、植物のような柔らかさを感じました。風に揺れながらも、軸を保ってそこに立っている。戦いに挑むような力みはなく、すっと清らかに伸びている一輪の花みたいです。そして、芳根さんご本人も同じ。約20年前、私が『走らんか!』に出演していた時は、毎日必死でつぶれたトマトみたいでしたけどね(笑)。
穏やかでマイペースなすみれと対照的なのが、姉のゆりです。蓮佛さんの関西ことば、すごくすてき。いつも強いからこそ壁にぶつかると弱さを見せる、ゆりらしさがうまく表現されています。まったく個性の違う姉妹なので、きっと楽しんでもらえるはず。ふたりとも、私の自慢の娘たちです!